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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

HSPの私にとって仕事の価値観を劇的に変えた平成のコトバは?

私(ぽん乃助)
HSPの私にとって仕事や趣味への価値観を劇的に変えてくれたコトバを紹介します。

 

 こんにちは、ぽん乃助です。

 「あなたを幸せにする今日のコトバ」のコーナーです!

 コトバは、人の気持ちをポジティブにもネガティブにも変えることのできる、すごい力を持ちます。

 だからこそ、自分にとって良いコトバに出会えたときは、人生を幸せにするためのきっかけになったりします。

 恐らく、今日は、平成最後のブログの記事更新になるのではないかと思います。

 そこで、今回紹介するのは、平成における社会の変遷を感じさせ、また、HSPの私にとって仕事や趣味への価値観を大きく変えたこのコトバです。

繊細さん
ぽん乃助さんが、平成に流行ったコトバの中で、価値観を変えたものは何ですか?

私(ぽん乃助)
それは、YOUTUBEの広告で使われた、このコトバです!

好きなことで、生きていく
YOUTUBE広告(2014年)




 最近は小学生のなりたい職業ランキングの上位に、「YOUTUBERなどのネット配信者」が上がってくるまでになりましたが、そんなYOUTUBERたちを世の中に大きく知らしめたのが、テレビでも使われた、次の広告ではないでしょうか?

 私は、最初この広告を見たとき、非常に衝撃を受けました。

 私が子どものときであった平成の初期は、「好きなことと仕事は別物である」だとか「好きなことで食べていくのは難しい」だとか、好きなことを仕事にすることに対して否定的な意見が大半を占めていたように思えます。

 一方で、今はどうでしょうか?

 TwitterなどのSNSでは、「好きなことを仕事にする」ことについて、肯定的な意見をよく見るし、実際の会話でも肯定的な意見が出てきたりします。

 「好きなことで、生きていく」というコトバは、まさに平成における仕事や趣味の価値観が、大きく変わったことを象徴しているのではないかと思うのです。

 まぁ、衝撃を受けたコトバ…というだけで終わるのはブログの記事にする意味がないので、なんでこのコトバが流行ったのか、考えていきたいと思います。(笑)

 1つ目は、今までの働き方では、社会も会社も成長できなくなってきて、労働者にしわ寄せがきているからだと思います。

 社会の経済成長率を見てみると、年々鈍化しており、今後においても、どんどん暗い状況になっていくことが予測されています。

 また、超高齢化社会を迎え、労働力人口の比率もどんどん低下していくことが予想されています。

 平成の後半では、「ブラック企業」「クラッシャー上司」というコトバが流行りましたが、これは、社会の低迷の波が労働者にもしわ寄せの形で迫ってきており、今までの働き方について、疑問視する人が増えてきた証拠なのではないかと思います。(私自身も「クラッシャー上司」を経験しており、そこで学んだ教訓などを以前にブログ記事にまとめたことがありますので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!)

 

 

 そして、平成の終盤では、その危機感からか、国としても「働き方改革」というコトバを呼びかけるようになりました。

 そんな流れの中で、会社としても残業や休暇を管理することが厳しく求められるようになりましたし、副業を認めるケースも見られるようになりました。

 まさに、「好きなことで、生きていく」というコトバは、平成における仕事や趣味への価値観の変遷を表しているのではないかと思います。

 2つ目は、自分の生きる理由が見つけづらくなったからだと思います。

 恐らく、世界史・日本史・心理学・哲学など、分野に関わらず歴史を学んできた人であれば、今の世界が、自分の生きる理由が見つけづらいワケが何となく分かるのではないでしょうか。

 とある本では、次のとおり、書かれています。

20世紀になって、誰もが理想とした「科学の発達した豊かな物質文明」がだんだんと形になっていきました。しかし、それが形になっていくにつれて、これらが抱える負の側面(環境問題や戦争など)も明らかになりました。

(中略)

そこには、人とのかかわりで得られる精神的な豊かさが考えられていなかった。

(中略)

近代合理主義において信じられてきた「科学性」「合理性」という「正しさ」の基準も疑われるようになりました。するとふたたび、人々は誰もが共有できる「正しさ」の基準を見失ってしまったのです。そこで、自分なりの「生き方」や「正しさ」を自ら探さなければならなくなったのです。

(中略)

しかし、残念ながら自分なりの「正しさ」の基準を自分自身で用意して、自分なりの「物語」を生きることのできる人は、そうはいません。普通の人は「何が正しいのか分からない不安」でいっぱいになり、何もできないアイデンティティークライシスに陥ります。

引用(一部加筆):児玉克順(2019)『世界でいちばんやさしい教養の教科書』学研プラス

 このとおり、歴史から見ても、現代は「生きる理由」は個人に任されている時代であり、それが逆に、「自分の生きる理由が見つけづらくなった」ということに繋がっているのだと思います。

 そして、その傾向は、平成のはじめから終わりにかけて、より強くなっていったのではないでしょうか。

 書店を歩いていても、以前には見かけなかった「自己肯定感」というコトバがタイトルに入った本を、よく見るようになりました。

 これはきっと、生きる理由が見つけづらくて生きづらいと感じる人が増えてきたからではないかと思います。

 私は、「好きなことで、生きていく」と聞いたとき、まさに、これらの平成の社会の流れを反映したコトバだと思ったのです。

 HSPの人は、敏感で繊細な性格がゆえに、他人との境界線が薄く、自己肯定感が低い傾向にあると言われます。

 つまりは、「生きる理由が見つけづらい」と思う人も多いのではないでしょうか。

 私は、この状況を打破するためのヒントとして、「好きなこと」を形にしていくということが、ひとつの具体的なアプローチだと思っています。

 これは、決して「趣味=仕事にしろ」というわけではありません。

 「好きなことを仕事にする」ということも一つの考え方ですが、「仕事の傍らで好きなことを充実させる」というのも一つの考え方だと思っています。

 逆に、安定雇用や退職金、年金もどうなるか分からない中で、仕事をお金のためだと割り切って、仕事一辺倒に生きるのは危険だと思うのです。

 だからこそ、平成の終わりに、このコトバをHSPの皆さまにお届けしたいと思いました。

好きなことで、生きていく

繊細さん
好きなことを基軸とした生き方を考えてみたいと思います!

私(ぽん乃助)
そんな私も、好きなことを生活の基軸にできるように、常に追い求めています!(笑)

 

 さて、今回は「好きなこと」をテーマにしましたが、以前に好きなことを仕事にするための戦略を、本ブログの記事にまとめたことがありますので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!

 

 

 また、好きなこと(趣味など)を充実にするためのヒントもブログ記事にまとめたことがありますので、こちらも気になる方は、以下のリンクからご覧ください!

 

 

 さて、今回はこの辺で、終わりたいと思います。

 もし、この記事を見ていただいている皆さんにとって、心に刺さるコトバであれば、大変幸いです。

 では、次回も、よろしくお願いいたします!

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プロフィール

 

名前:ぽん乃助

 

社会の荒波に揉まれ、猫の皮を被ることになった繊細な人間。世の人間たちの間では、繊細な気質のことをHSPと謳って色んな情報が溢れる中、猫の穿った目線で処世術のヒントっぽいことを呟く。猫パンチのない、穏やかな世界が好き。箱の中で生死を待つのではなく、箱の外に出ることを選択するシュレーディンガーの猫になりたい。

 

 

 

 

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