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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

HSPの人が苦手な人とうまく付き合うためのたった1つの方法

 皆さんは、身近に苦手な人がいて悩んでいませんか。

 人間には相性というものがあるため、どうしても生理的に合わない方がいると思います。

 そんな人から、嫌なことを言われた日には、非常に心がすさむ一日になってしまうのではないかと思います。

 HSPで傷つきやすい私としては、言われた瞬間だけでなく、その後も気にしてしまい、それがストレスになっていました。

 更には、苦手意識がなかった人でも、傷つくことを言われると、苦手意識が生まれる場合もありました。

 また、真面目な人であるほど、単なる嫌味であっても真に受けてしまい、「自分が悪い…」という思考の悪循環を生む場合もあります。

 前回の記事では、自分のことを相手に理解してもらうためには、相手を理解することから始めることが重要であり、そのための傾聴スキルをお伝えしました。(※詳細は、以下リンクからご覧ください。)

 

 

 しかし、苦手な相手に対して傾聴し、受容し続けると、それはそれで疲れきってしまいます。

 そのため、今回は、前回の記事とは逆方面で、他人からどのように心をガードするのかということが、テーマであります。

 苦手な人とうまく付き合うための方法を、まとめていきたいと思います。




 

苦手な人とは距離を取ろう(八方美人でなくても大丈夫)

 これまで、育ってきた環境(学校など)や働いている環境などで、「かつて苦手な人がいた。」「今現在、苦手な人がいる。」と考える方が大半を占めるかと思います。

 苦手な人って付き合う方法が大変ですよね。

 だって、苦手な人を前にすると話がはずまなかったり、苦手な人の言動が自分の心に受け付けなかったりしますから…。

 そのため、苦手な人と同じ環境にいるだけで、マイナスの意識が働いてしまい、ストレスが溜まりますよね。

 人によっては、自分にとって苦手な人に対して、うまく付き合っている人を見ると、「自分にコミュ力がない…」「自分に欠落しているものがある…」と自責に走ってしまい、過度なストレスになる場合があります。

 かつての私もそうでした。

 ここの項目でお伝えしたいことは、「苦手な人がいるのは当たり前」ということです。

 苦手な人によって過度なストレスを生じてしまう方は、まずはこの意識が根底にない場合が多いように思えます。

 世の中に、性格診断は溢れておりますが、必ず対極となる診断結果が用意されているわけで、相性が合わない人が世の中に存在するのは避けられないのです。

 ちなみに、このことに関して、私がうつ病になったときに、カウンセラーからいただいたアドバイスを思い出しました。

カウンセラー
ぽん乃助(私)さんは、10人中何人に好かれてればうまくいっていると思いますか?

私(ぽん乃助)
当然のこと、8~9人に好かれていなければいけないと思います。

カウンセラー
そうですか。相当、気を遣われているんですね。通常は、10人中2~3人程度に好かれていれば、うまく生きていけますよ。苦手な人がいるのは当たり前ですし、ぽん乃助さんにとって、八方美人の状態が普通の認識になってしまっています。この認識を変えていけば、対人ストレスも減っていきます。

 

 さて、どうでしょうか?

 皆さまの中でも、「八方美人であることが当たり前で、一人でも苦手な人がいることは良くないこと」だと考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 カウンセラーと私のやり取りでも分かるとおり、「苦手な人がいるのは当たり前」なのです。

 苦手な人を好きになるということは、到底あり得る話ではないのです。

 それでは、「苦手な人に対してうまく付き合う」とはどういうことなのか、気になる方も多いと思います。

 これは、昨今のベストセラーである、ホリエモンこと、堀江貴文氏の『多動力』にヒントがありました。

おかしなヤツとは距離を取る

(中略)

「付き合わない人間」を明確にすることも大切だ。誰とでも無難に付き合い、心にもないお世辞を言ったり、愛想を振りまいて生きているうちに人生なんて終わってしまう。

引用:堀江貴文(2017)『多動力』幻冬舎

 苦手な人を好きになることは到底あり得ませんので、ホリエモンの助言のとおり、「おかしなヤツとは距離を取る」ことが肝要だと思っております。

 ただし、職場などでは、苦手な人と必ず付き合わなければいけない場面もあるでしょう。

 そのため、私は、「距離は取る」でも、精神的に「距離を取る」ことが上手な人が、苦手な人と付き合うのが上手な人であると考えています。

 

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苦手な人とうまく付き合うための1つの方法(苦手な人にあだ名をつけよう)

 さて、前項では、苦手な人がいるのは当たり前で、苦手な人を好きになることが難しいと話してきました。

 そして、苦手な人とうまく付き合うということは、精神的に「距離を取る」ことであると、話してきました。

 それでは、精神的に「距離を取る」ということは、どういうことなのか。

 私は、苦手な人の言動を受け流すことだと考えております。

 とはいえ、どうしても苦手な人を見るだけで、ネガティブな気持ちが浮かんできて、受け流すだけの心の余裕ができない人も多いのではないでしょうか。

 そこで、私が今回お伝えしたいたった一つの技術は、次のとおりです。

苦手な人にあだ名をつけて、あだ名の姿を想像しながら接すること!

●あだ名のつけ方のコツ
・キャッチ―で覚えやすいこと
・頭の中で姿がイメージしやすいこと
・周囲や自分にとっての役割が入っていること

※あだ名例:反面教師さん、脳みそ筋肉マン、ゴマすり出世マン

 さて、どうでしょうか。「本当にこれだけ?」と思う方もいるかもしれません。

 本当にこれだけです!

 私は、苦手な人の克服のために、数冊本を読んだり、人の意見を聞いたりしましたが、この方法が最も簡単で効果がありました。

 あだ名例では、ひどいあだ名を付けてしまいました(笑)が、あだ名の姿を想像しながら苦手な人と接すると、その人とのやり取りが客観視できるようになり、心に余裕が生まれてくるのです。

 そして、自分の反応が変わると、相手の反応も変わることもあります。

 ちなみに、以前、参考本としても使用した、汐街コナさんの著書『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』では、以下のとおり紹介されていました。

たまにすり合わせようがない人もいる

真面目な人は一生懸命合わせようとするけれど

気づこうこれはもうあなたにとって宇宙人みたいな存在です。

実際には見た目で宇宙人かどうかはわからないから仕方ないけれどもし宇宙人がいたら普通に話し合おうとは思わないはず

逃げるが勝ちです

かかわるな

引用:汐街コナ(2017)『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』あさ出版

 まさに、私がここまで述べてきたことが、まとまっているのではないでしょうか。

 汐街さんの場合は、きっと、苦手な人を「宇宙人」とあだ名をつけて、心の余裕を作ったのではないかと思います。

 今回ご紹介したあだ名をつける技術は、非常に使いやすく、そして簡単です!

 ぜひ、明日からご活用してはいかがでしょうか。

 

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おわりに

 今回の記事では、自身の経験を踏まえ、もしかして同じ悩みを抱えている人がいるのではないかと思い、書いてきました。

 私は、社会人のときにクラッシャー上司からパワハラを受け、うつ病になりました。(※クラッシャー上司への対処法は、以下の記事リンクからご参照ください。)

 

 

 ただ、悪い方向に加速させたのは、苦手な人と仲良くしている同期をみて、自責に走ってしまったことにありました。

 このことから、私は、苦手な人への対応を戦略もなく正面からがむしゃらに頑張っても、良いことはないと分かりました。

 そこで、色々と苦手な人への対応の技術を沢山学び、実践してきましたが、今回お伝えした技術が最も簡単であり、効果もあったので、ご紹介することに至りました。

 ただ、技術を駆使しても、やっぱり苦手な人への対応がうまくいかず、自分の心が傷つくことがあると思います。

 そんなときは、「まぁ、いっか。」と帰り道につぶやいてみてください。

 声に出すことで、「人生にとっては、すごく些細なことなんだ」と認識することができ、少しは心の痛みが和らぐと思います。

 そして、苦手な人にも、きっと苦手な人がいて、つらい思いしている場面があるはずです。

 そんなことも頭に入れながら、明日から、過ごしてみてはいかがでしょうか。

 ちなみに、今回の記事で参考にした本である、ホリエモンの著書『多動力』では、HSPの方々が悩む事柄を次々と一蹴しており、参考になる部分があると思います。

 以前、SNSに掲載した私の書評を以下に掲載し、本記事を終えたいと思います。

【書評】

・堀江貴文(2017)『多動力』幻冬舎

ネットの台頭で業界の壁が薄くなってきた今、その壁を越えて複数のプロジェクトを同時に動かせる「多動力」が大事であり、その力を高めるための具体的な教訓がまとめられています。現代の生き方(辛いことに耐え続けなければいけない風潮など)に疑問を感じている人には、おすすめの一冊です。今現在ワクワクすることに次々にはまっていくことが大事…それが個人的に一番刺さりました。ひとり一人が生き生きと働き、そして生産性を高めるためには、物理面(残業規制など)の改革だけでなく、こういったメンタル面の意識改革も必要だと思いました。

 

 

ぽん乃助って誰?(プロフィール)

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プロフィール

 

名前:ぽん乃助

 

社会の荒波に揉まれ、猫の皮を被ることになった繊細な人間。世の人間たちの間では、繊細な気質のことをHSPと謳って色んな情報が溢れる中、猫の穿った目線で処世術のヒントっぽいことを呟く。猫パンチのない、穏やかな世界が好き。箱の中で生死を待つのではなく、箱の外に出ることを選択するシュレーディンガーの猫になりたい。

 

 

 

 

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