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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

【対談】HSPの人が働きやすい環境を考える#01

私(ぽん乃助)
先日、「HSPと働く環境」をテーマにTwitterのスペースでお話しして得られた示唆について、まとめていきたいと思います。

 

 HSPの人は、繊細で敏感な気質を持つと言われます。(正確には、良くも悪くも環境の影響を受けやすい気質のことを指します。)

 HSPコミュニティの活動を積極的にされているばっしーさんと、「HSPと働く環境」をテーマにTwitterのスペースを開催し、色んな方々のご経験やご意見を伺いました。

 そして、スペースでいただいたお話を踏まえて、「HSPの人が働きやすい環境」を考えるにあたって、大事だと思ったキーワードをTwitterにまとめてみました。

 今回は、ここで挙げたキーワードについて、解説していきたいと思います。




HSPと働く環境について

(1)チームの雰囲気の重要性

 ミスした時に励ましてくれる。

 成功を一緒に分かち合ってくれる。

 話しづらいことを話しやすい雰囲気にある。

 職場において、こうした雰囲気があるのとないのでは全然違いますよね。

 スペースで話していて、働いているチームの雰囲気の重要性は、HSPにとって非常に大事なんじゃないかという話題になりました。

 私は以前、こんなツイートをしました。

 私は実際に、人間関係が劣悪なところでも、人間関係が良いところでも働いたことがあるのですが、自分の能力が発揮できるかどうかというのは、職場の雰囲気によって大きく変わることを実感しています。

 気が小さい私自身の経験も含みますが、周囲の人と信頼して話せることで、心身の安定性を強く保つことができます。

 私がいろんな職場を見てきて共通していると思うのは、「雰囲気が悪いチームは挨拶や御礼をしていない」ということです。

 小さなことかもしれませんが、声がけをし合うというのは、良いチームづくりにとってはとても大切なポイントだと思っています。

 皆さんの職場は、声がけがありますでしょうか?そして、皆さんから声がけしていますでしょうか?

 HSPが働きやすい環境を考えるにあたっては、これは大事なポイントなのではないかと思います。

 

(2)職を転々とすることの良い面

 今回、スペースにお話しに来てくれたHSPの人の中には、職を転々とされた方も多くいらっしゃいました。

 「仕事が続かないということが自信の喪失につながる」というお話をいただき、私のもとに同様の悩みが寄せられることもあります。

 ただ、こうした意見がある一方で、「いろんな仕事を経験したことによって自分にとって理想な職場環境が頭の中で形作られた側面もある」というポジティブなご意見をいただきました。

 「職を転々とする」というと、世の中ではネガティブなイメージが持たれやすいので、ポジティブな意見をいただいたことには新たな発見を感じました。

 実はよく考えてみると、一つの仕事を長く続けている人にとっては、いろんな仕事を経験した人の気持ちはわからないんですよね。

 周囲で「ひとつの仕事を続けるべきだ」という人は、実は一つの仕事を長く続けてきた人が多いのではないでしょうか。

 この点を踏まえると、「職を転々とする」ことでしか得られないポジティブな経験値も存在するというのは非常に説得力があるし、『自分は社会不適合者』なんて思い込む必要もないのかもしれません。

 

(3)好きなこと“と”生きていく

 一時期、YouTubeのCMがきっかけで、「好きなことで生きていく」というフレーズが流行りました。

 最近、この言葉はあまり聞かなくなりましたが、この価値観は今もなお、Twitterなどでも広がっているように思います。

 ただ、この価値観は非常に危険な要素も含んでいると思っています。

 以前、Twitterでこのようなツイートをしたのですが、自分が好きなことは、他にも好きな人が多かったりします。

 そうした分野で戦おうとすると、競争率が激しい世界で争わなければいけないため、かなりしんどい思いをすることになります。

 例えば、競争率が激しいアイドルの世界では、アイドルが本業で食べていける人はほんの一握りです。

 だからこそ、「自分が好きなこと」という観点だけでなく、「世間から求められていること」という観点も、仕事選びにとっては大事だと私は思います。

 HSPの人は疲れやすいとも言われることもあり、競争率が低いところで戦ったほうが、心身ともに安定がするのではないかと思います。

 それと、「好きなことで生きていく(仕事)」ができなくても、「好きなことと生きていく(趣味)」はできます。

 こうした考え方も、一つ持っておいても良いのではないかと思います。

 

(4)理不尽でなく受容的な職場

 経験したことがある人ならわかると思いますが、理不尽を押し付けられる職場って非常につらいんですよね。

 スペースでHSPの方とお話ししている中で、「理屈が通っていれば意見を聞いてくれるのは嬉しい」というご意見をいただきました。

 これは、私も同感します。

 ただ、実際には、反対意見を断ち切るために理不尽を押し付けるような職場というのは一定数あります。

 これはHSPに限る話ではないかもしれませんが、抑圧された環境が苦手な人も多いのではないでしょうか。

 なので、色んな意見が挙がったとしても受容的な職場というのは、HSPの人が働きやすい環境を考えるにあたってはキーワードになると考えました。

 

(5)忙しすぎず、でも必要とされる

 HSPの人にとっては、忙しくて目まぐるしい環境が苦手だと感じる人も多いと思います。

 その一方で、スペースでお話ししている中で、「仕事が任せられないというのもツラい」という意見が挙がりました。

 「職場の中で浮く」という感覚を経験した人ならわかると思うのですが、職場で孤立を感じるのってかなりツラいんですよね。

 その意味で、「忙しすぎず、でも必要とされる」という環境を求めている人が多いようにも思います。

 人によっては能力差に異様にこだわる人がいて、自分より能力が低い人に対しては、徹底的に排除しようとする人もいるんですよね。

 その意味でも、メンバーを孤立をさせないような工夫をしているチームでは、人によって能力差があったとしても、楽しそうに仕事をしているんですよね。

 なので、「忙しすぎず、でも必要とされる」という環境が合っていると感じる人が、多いんじゃないかと思いました。

 

(6)苦手な職種を避ける

 スペースでお話ししている中で、「色んな仕事を経験してきた中で、苦手な職業は長く勤めても得意にならなかった」という意見をいただきました。

 つまり、単刀直入に苦手な職種は避けたほうがいいということは言えるのではないでしょうか。

 例えば、私は色んなバイトをする中で、飲食店での接客だけは本当に苦手だったので、仕事選びのときに、営業やサービス業は避けるようにしました。

 今は、一般的な大括りでは企画職と呼ばれる仕事をしていて、胃が壊れるような人間関係を経験したこともありますが、それでも営業やサービス業という環境よりは自分に適していると感じます。

 自分にとって、すべての条件で合う職場(いわゆる天職)を見つけるというのは確率的に非常に難しいですが、その一方で「これだけは嫌だ」という条件を譲らないことは現実的だと思います。

 なので、苦手な職種を避けるというのは、大事な考え方だと思っています。

 

(7)労働形態の選択

 スペースでお話ししていて「労働形態」に関するお話がたくさん挙がりました。

 ただ、この点については答えがないと思います。

 「組織に属するor独立する」「正規雇用or非正規雇用」など、組み合わせはたくさんあると思います。

 そして自分にとって最適な組み合わせは、今自分が置かれている立場にもよるのではないかと思います。

 「安定性がどれくらい必要なのか?」「収入がどれくらい必要なのか?」など、年齢によっても異なりますし、家庭環境によっても異なります。

 なので、こうした事情から逆算して、労働形態を選択することが大事なのではないでしょうか。

 逆に、「社会的に○○と言われているから」という普遍的な価値観を優先してしまい、労働形態を選択するのが一番好ましくないように思います。

 なので、社会的な価値観はさておき、合理的に労働形態を選択することが大事なのではないかと思いました。

 

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おわりに

 さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。

 今回は、ばっしーさんと一緒に開催したTwitterのスペースの内容を記事化しました。

 お話しいただいた方々・お聞きになっていただいた方々、貴重なお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。

 今回のスペースは、「HSPと働く職場」をテーマにしましたが、興味を持つ方が多かったようで、たくさんの方々に参加いただきました。

 なかなか答えが出るテーマではありませんが、月1回程度の頻度で、ばっしーさんとスペースをやっていく予定です。

 話を聞いているだけでも、ヒントにつながることもあるかもしれません。

 Twitterのスペースに参加したことがなく不安な方もいるかもしれませんが、ラジオ感覚で参加できます。

 次回は、11月20日(土)19:30からスペースを実施する予定ですので、以下のリンクから私のTwitterアカウントをフォローいただき、ぜひいらっしゃってください!

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プロフィール

 

名前:ぽん乃助

 

社会の荒波に揉まれ、猫の皮を被ることになった繊細な人間。世の人間たちの間では、繊細な気質のことをHSPと謳って色んな情報が溢れる中、猫の穿った目線で処世術のヒントっぽいことを呟く。猫パンチのない、穏やかな世界が好き。箱の中で生死を待つのではなく、箱の外に出ることを選択するシュレーディンガーの猫になりたい。

 

 

 

 

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