閉じる
  1. HSPの人がSNSで「いいね」を気にすべきでない理由とは?
  2. HSPが集団生活で生きづらい理由は○○!?どうすればいい?
  3. 生きづらさを改善したいHSPの人は誰の情報を信じれば良いか?
  4. 【連続対談企画#3】HSPブームを受けてみさきじゅりさんは何を思う?
  5. パワハラに悩むあなたが告発する勇気を持つために必要な3つのこと
  6. 【連続対談企画#4】HSPブームを受けておがたちえさんは何を思う?
  7. 大切な人から「死にたい」と言われた場合の適切な対応とは?
  8. HSPの私が抑うつ状態の時に本当に効果のあった3つのセルフケア法
  9. HSPを巡る現況。そしていま発信者に求められることとは?(前編)
  10. HSPの人が転職せずにマルチタスクを克服するたった1つの方法
閉じる
閉じる
  1. 繊細な人は「激しい議論」とどう向き合うべきか?(アベプラに出演してみて…
  2. HSPの会社員が精神摩耗したらまず最初に何をするか?
  3. HSPを巡る現況。そしていま発信者に求められることは?(後編)
  4. HSPを巡る現況。そしていま発信者に求められることとは?(前編)
  5. 【対談】HSPの人が働きやすい環境を考える#06
  6. 【対談】HSPの人が働きやすい環境を考える#05
  7. 【対談】HSPの人が働きやすい環境を考える#04
  8. 【対談】HSPの人が働きやすい環境を考える#03
  9. 【対談】HSPの人が働きやすい環境を考える#02
  10. 【対談】HSPの人が働きやすい環境を考える#01
閉じる

HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

生まれつきの気質や性格を乗り越えるために必要なたった一つのこと

私(ぽん乃助)
今回は、HSPなどの方が、生まれつきの気質や性格を乗り越えるために必要なたった一つのことを紹介します。

 

 本ブログでは、心が繊細なHSPの方をはじめ、”生きづらさ”を感じる当事者やその支援者に向けて、心理学などの記事を綴っています。

 さて、私がブログやTwitter、YouTubeで、繊細でメンタルに自信がない人に発信し続けている理由は、「自分にとって大切なことに向き合う」ための力を与えられればという願いを持っているからです。

 私も日々、発信を通じて、自分にとって大切なことに向き合っているのですが、生まれつきの気質や性格が重荷になることがあります。

 例えば、私は生まれつき繊細で、傷つきやすいので、批判を受けることが苦手です。

 しかも、色んなことを気にしすぎてしまうので、心配性だといわれることもあり、非常に疲れやすいです。

 だけれども、活動をする以上は、生まれつきの気質や性格を乗り越えなければいけないときがあります。

 そこで今回は、HSPなどの生まれつきの気質や性格を乗り越えるために必要なたった一つのことをお伝えします。

 結論から言うと、本来の自分でいられる「回復のための場所」をつくることです。

 著書『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』をもとに、その理由を述べていきます。

 ぜひ、最後までご覧ください!




 

生まれつきの性格や気質を乗り越えられる瞬間とは?

 おそらく、本ブログを見ている人は、自分の性格や気質をよく知っている人が多いと思います。

 だけれども、例えば、「こういうことをしたい!」と思っていても、自分の性格や気質が重荷になって、行動に移せない人も多いかと思います。

 逆に、「自分はこういう人だ」と思っていても、時に普段と違う行動をして、うまくいくことがあると思います。

 こういう風に、たまに生まれつきの性格や気質を乗り越えられてしまう瞬間があります。

 それでは、どういう瞬間に、自分の生まれつきの性格や気質を乗り越えられるのでしょうか?

 それを説明する前に、まずは、人間が行動に移す動機ついて、解説します。

 著書には、次のとおり書かれています。

【人間が行動に移す動機】

①遺伝的動機…生まれ持った気質による動機

②社会的動機…社会文化的な規範やマナーによる動機

③個人的動機…「プロフェッショナリズム」と「愛」による動機

参考:著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 「①遺伝的動機」については、先ほども説明した、生まれつきの性格や気質に基づく行動です。

 だけれども、人間の行動は、こうした遺伝的なものだけでは決められないのです。

 「②社会的動機」については、留学経験や海外旅行が好きな人は、実感する人も多いかもしれません。

 自分がいる社会の環境やルールに反するような行動ばかりしていては、その世界では生きていけません。

 なので、異文化で過ごす人たちの行動は、自分の理解を超えることがあります。

 それは、逆も然りで、異文化で過ごす人たちにとっては、自分の行動が「なんでそういった行動をするのだろう?」と思われることもあるのです。

 著書には、次のとおり書かれています。

遺伝的な気質と社会的な環境が一致すると、よりよい結果につながります。逆にミスマッチがあると、リスクが生じます。

引用:著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 自分の性格や気質が、今自分が置かれている環境と合わず、うまくいかないこともあると言えます。

 「”生きづらさ”を感じる人は、環境を変えることを検討すべき」という意見をよく見ますが、この観点からすると、非常に合理的な意見だと言えます。

 だけれども、例えば職業であれば、「環境を変える(会社や仕事を変える)」というのは、心身の負荷やリスクが大きいことでもあります。

 また、内閣府の2018年度調査では、ひきこもりの人数の多さが浮き彫りとなりましたが、イヤなことから逃げ続けた結果、「ひきこもり」という最悪な結果を引き起こすこともあります。

 そういうことから、先日は、こんなことをツイートしました。

 「自分にとって大切なことに向き合う」ためには、自分の性格や気質、さらには環境をも乗り越えなければいけないときがあります。

 そこで、鍵になるのは、「③個人的動機」なのです。

 著書には、次のとおり書かれています。

キャラクターから出る(生まれつきの性格や気質を乗り越える)ということは、「普段とは異なる行動をとる」と同時に、「潜在的な特性を表に出す」ことでもあるのです。自分にとって非常に大切なプロジェクトを実現するために、です。

引用(一部改変):著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 そう、つまりは、「自分にとって大切なことに向き合う(挑戦したい)」という気持ちが強くなることで、自分の性格や気質が乗り越えられることがあるということです。

 ここに関わってくるのが、「プロフェッショナリズム」「愛」なのです。

 例えば、「本当に良いものを作りたい!」というプロフェッショナリズムが強いと、自分の性格や気質の限界を乗り越えることがあります。

 また、「この人にとってためになることをしたい!」という愛が強いと、自分の性格や気質を乗り越えることがあります。

 こうしたことが、自分の成功体験などにつながったりします。

 自分の性格や気質を乗り越えて、自分にとって大切なことに向き合う人を見ていると、本当にイキイキとしていますし、楽しそうに見えたりします。

 だけど、著書には次のとおり、書かれています。

長期間にわたって本来の自分と違うキャラクターを装うと、心身に負荷がかかることがあるのです。

(中略)

日常的に生まれつきの性格を抑えた行動をとっていると、自律神経が覚醒した緊張状態に陥り、慢性化すると健康に悪影響を生じやすくなることがわかっています。

引用:著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 自分の性格や気質を乗り越えた状態で居続けると、心身の健康に悪影響をもたらしてしまうのです。

 それでは、どうすれば良いのでしょうか?

 次に、その解決策を解説していきます。

 

スポンサーリンク

生まれつきの気質や性格を乗り越えるために必要なたった一つのこととは?

 先ほど、自分の性格や気質を乗り越えた状態で居続けると、心身の健康に悪影響をもたらすと説明しました。

 ただ、「自分にとって大切なことに向き合う」ためには、自分の性格や気質を乗り越えることも必要なときがあります。

 それでは、このジレンマを解消するためにはどうすれば良いのでしょうか?

 著書には次のとおり、書かれています。

私たちがキャラクターの外に出るのは、「大切にしているもの」があるからです。人間は、生まれ持った性格に従って行動するときに力を発揮することもありますが、愛情やプロ意識から普段とは違う行動をとることで、個人や職業人としての責任を果たそうとするのです。

しかし、そこには代償を払う必要もあります。この代償を減らすために、本来の自分に戻るための「回復のための場所」をつくることを、すべての人に提案したいと思います。

引用:著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 そう、大事なことは、本来の自分でいられる「回復のための場所」をつくることなのです。

 これは、人の性格や気質によって異なると思います。

 私は、最近自分のことを、内向型の気質を強く感じています(以前は外向型の気質を感じていました)が、会社では外向型に振る舞うことで成果が得られる瞬間が多々あります。

 なので、昼食はほぼ毎日、誰かに誘われても一人でご飯を食べるようにしています。

 休日も、一人で過ごす時間を多くしています。

 言葉を変えれば、ON・OFFの切り替えをしっかりとして、メリハリのある生活を送っているということです。

 すべての誘いを断ると言うことは、人間関係を壊すことにもつながりかねないので、正直に難しいと思います。

 だけど、自分にとって「これだけは絶対に必要だ!」と思う、回復のための場所は、誰にも譲らないことが大事だと思っています。

 それが、私にとっては、「ひとりの時間」なわけです。

 「ひとりの時間」だけが、私にとっては、本来の自分でいられる場所だと思っています。

 ただ、先ほども言ったとおり、これは人の性格や気質によっても違ってきます。

 色々と綴ってきましたが、記事をまとめますと、”生きづらさ”で悩んでいる人が自分の価値を高めていくためには、「自分のことをよく知る」と同時に、「自分にとって大切なこと」と出会うことが大事だというわけです。

 そのうえで、自分の性格や気質を乗り越えて「自分にとって大切なこと」に向き合うためには、本来の自分でいられる「回復のための場所」が必要だというわけです。

 

スポンサーリンク

おわりに

 さて、今回の記事は、いかがでしたでしょうか。

 私のブログを読んでいただいている方は、HSPの方が多いと思います。

 HSPという情報にたどり着いたと言うことは、自分の性格や気質について、よく考えていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

 先ほど、この記事のまとめとして、大事なことを3つ提示しました。

【自分の価値を高めるために大事なこと】

①自分のことをよく知る

②自分にとって大切なことに出会う

③本来の自分でいられる回復の場所をつくる

 著書『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』は、このことについて、とても詳しく書かれています。

 ベストセラーにもなった著書ということもあり、とっても読みやすいので、気になる方はぜひ、一読いただくことをオススメします!

 なお、本著書については、私は超良書だと思っており、今回の記事のみでは、その神髄を伝え切れていないと思っています。

 そこで、ブログ・YouTubeの連動記事として、本著書については続けて取り上げていきたいと思っています。

 次回のYouTubeでは、「①自分のことをよく知る」ための動画を取り上げたいと思っていますので、ぜひ、ご覧ください!

 ちなみに、YouTubeでは、ほぼ毎週、心理学に関する動画をアップしていますので、ご興味があれば、ぜひご覧ください!(以下の動画が一例です。)

 それでは、今回はこの辺で終えたいと思います。

 また次回も、よろしくお願いいたします!

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プロフィール

 

名前:ぽん乃助

 

社会の荒波に揉まれ、猫の皮を被ることになった繊細な人間。世の人間たちの間では、繊細な気質のことをHSPと謳って色んな情報が溢れる中、猫の穿った目線で処世術のヒントっぽいことを呟く。猫パンチのない、穏やかな世界が好き。箱の中で生死を待つのではなく、箱の外に出ることを選択するシュレーディンガーの猫になりたい。

 

 

 

 

HSPの人にオススメの記事

ページ上部へ戻る