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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

仕事が向いていないと悩むHSPが考えるべきたった1つの視点

私(ぽん乃助)
今回は、HSPの人が悩みやすい「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という考え方について、ある一冊の本をもとに考察していきたいと思います。

 

 Google検索の解析を見てみると、HSPというコトバは、「向いてる仕事」「適職」というキーワードとともに調べられていることが多いです。

 また、HSP関係の本を見てみても、「向いている仕事」「適職」というテーマは、大々的に取り上げられていることも非常に多いです。

 それは、HSPの人は、繊細・敏感な性格がゆえに、「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みを抱きやすいのではないかと考えております。

 今回は、「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みの正体と、その対策(持つべき視点)を考えていきたいと思います。

 さて、今回の考察にあたっては、アーロン博士(HSPという概念の生みの親)の「HSP専門家認定プログラム」に日本で初めて合格した、HSP専門キャリアコンサルタントのみさきじゅりさん著書「ささいなことに動揺してしまう敏感すぎる人の『仕事の不安』がなくなる本」を参考にさせていただいております。





 

「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みの正体とは?

 先述のとおり、HSPの人は、「向いている仕事」について、検索している傾向にあります。

 逆に言えば、HSPの人は「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みを抱きやすいのではないかと思います。

 HSP専門キャリアコンサルタントのみさきじゅりさんは、HSPの人の仕事を覚えるペースについて、以下の図で見解を示しています。

 

 この図を見ると、オレンジ色の線のHSPの学習曲線を見てみると、はじめの期間は一般の人よりも仕事への理解度が低いことが分かります。

 さらに、HSP専門キャリアコンサルタントのみさきじゅりさんは、仕事の学習期間について、「情報収集期」「トライ&エラー期」「成果期」の3つに大きく分け、次のとおり解説をされています。

情報収集期…この時期に「なぜすぐ覚えられないの?」と言われると、自分の在り方を丸ごと否定されたのと同じくらい、HSPにとっては打撃です。そして「私はできない人なんだ……」と自信をなくしたり、体調を崩したりします。

トライ&エラー期…ようやく環境にも慣れ、作業を覚えてきた実感が出はじめます。気持ちに余裕が生まれると、HSPは覚えたことをもう一段階深いレベルで理解しようとします。

成果期…気持ちの余裕もだいぶ出てくるため、ささいな情報から深い洞察力を駆使し、ほかの人が思いつかないアイデアを編み出すことも。ミスは減り、仕事に精通して、人によっては手順の改善案を出すまでになります。


引用:みさきじゅり(2018)「ささいなことに動揺してしまう敏感すぎる人の『仕事の不安』がなくなる本」秀和システム

 さて、ここまで説明すれば分かるとおり、HSPの人は大器晩成型の人が多いのではないかと言えるわけです。

 ただし、HSPの人は、繊細な性格と深い思考を持つため、仕事をはじめた初期段階では、自信をなくしやすい状況にあるとも言えるわけです。

 つまり、HSPの人が抱きやすい「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みの正体は、特に仕事の初期段階で発生しやすい自信喪失の状態に起因するケースが多いのではないかと、私は考えます。

 

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仕事が向いていないと悩むHSPの人が考えるべきたった1つの視点とは?

 さて、ここまでの考察で分かってきたことは、HSPの人は、繊細な性格と深い思考を持つため、仕事の初期段階で「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みを抱きやすいということでした。

 これは私の考えですが、そのHSPの人が適職に就いていたとしても、仕事の初期段階ではこのような悩みが生じる場合があるのではないかと思うのです。

 言い換えると、HSPの人はどんな仕事に就いたとしても、「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みから避けることは難しいのではないかと、私は思うのです。

 HSP専門キャリアコンサルタントのみさきじゅりさんは、HSPの人の仕事観について、以下のとおり解説されています。

HSPは、自分の存在意義や使命を、仕事を通して全うする方法がわかると、納得して仕事に取り組めるのです。

(中略)

HSPは、まわりの顔色をうかがって自分をおさえるガマンが得意な方が多いのですが、同じガマンをするのであれば、大きなビジョンに向かって小さなステップを踏む忍耐力を発揮してみませんか。

(中略)

成果期にはこういう私になっている、というところに焦点をあてることが、情報収集期とトライ&エラー期を乗り越える自分の軸となるでしょう。


引用:みさきじゅり(2018)「ささいなことに動揺してしまう敏感すぎる人の『仕事の不安』がなくなる本」秀和システム

 この解説で分かること…それは、HSPの人は仕事に関して、「長期的視点で物事を見ることが大事」だと考えられるわけです!

 人間の性質上、短期的な視点で物事を判断しやすい生物です。

 繊細な性格なHSPの人は、うまくいかない期間においては、そのときの自分がすべてだと考えてしまいやすいのです。

 でも、人生は短距離走ではなく、長い道のりの長距離走なのです。

 そのため、今がうまくいかない状態であっても過度に落ち込む必要は無いのです。

 将来の自分が笑っていれば、それでいいのです。

 だからこそ、HSPの人は仕事に関して、「長期的視点で物事を見ることが大事」なのです!

 とはいえ、短期的に物事を見てしまうのは人間の性質なので、怒られたりすると凹みますし、特にHSPの人はその状況に耐えられないことも多いでしょう。

 以前に、その状況に陥った場合の対処法をブログ記事にまとめましたので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!

 

 

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HSPの適職の仕事の条件とは?

 さて、今回の考察で、HSPの適職の仕事の条件として分かったことが一つありました。

 それは、「部署異動等の少ない専門的な仕事」なのではないかと思います。

 HSPの人は、繊細な性格のため、落ち込みやすく自信がなくなってしまうというループに陥りやすい状況にあります。

 そして、HSPの人は、仕事をはじめた初期段階ではうまくいきにくいということを、本記事で解説してきました。

 そのため、部署異動など、仕事の移り変わりが多い仕事では、落ち込みやすく自信がなくなってしまうことが多くなるということが言えるわけです。

 逆にいえば、「部署異動等の少ない専門的な仕事」であれば、落ち込みやすく自信がなくなってしまう期間を最小限に抑えられるとも言えるわけです。

 HSPの人にとっては、仕事の環境や人間関係も大事といわれます。

 だけれども、就職活動や転職活動をやっている中で、会社の仕事の環境や人間関係を見ることは難しいです。

 でも、仕事の内容については、把握することが比較的容易です。

 だからこそ、今回、HSPの適職の条件の一つとして、「部署異動等の少ない専門的な仕事」を挙げさせていただきました。

 とはいえ、適職の条件の細かい部分については、HSPだからといって一概には言えず、一人ひとりのパーソナリティーによって異なります。

 そこで、先日のブログ記事において、HSPの人が適職や仕事での長所を見つけられる3つのおすすめ診断ツールをまとめましたので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!

 

 

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まとめ

・HSPの人は、「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みを抱えやすい。

・HSPの人は、繊細な性格と深い思考を持つため、仕事をはじめた初期段階では自信をなくしやすいと言われている。「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みの正体は、この自信喪失の状態に起因すると考えられる。(HSPの人が適職に就いていたとしても、仕事の初期段階ではこのような気持ちが生じる場合があると思われる。)

・逆に、HSPの人は大器晩成型が多く、長い間同じ仕事に就くことで、凄まじい力を発揮するとも言われている。

・そのため、HSPの人は仕事に関して、「長期的視点で物事を見ることが大事」だと考えられる。

・また、HSPの適職の仕事の条件として、「部署異動等の少ない専門的な仕事」が挙げられる。

 

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おわりに

 さて、今回はHSPの抱えやすい「今の仕事、私に向いていないのではないか?」という悩みをテーマに、記事としてまとめてきました。

 繰り返しになりますが、今回の記事執筆にあたっては、HSP専門キャリアコンサルタントのみさきじゅりさん著書「ささいなことに動揺してしまう敏感すぎる人の『仕事の不安』がなくなる本」を参考にさせていただいております。

 みさきじゅりさんには、改めて、この場を借りて感謝申し上げます。

 今回、本記事で取り上げたのは、この著書のほんの一部でございます。

 「HSPと仕事」をテーマとしていますが、このテーマに限らず、HSPの本質や生き方を理解するにあたっての情報も詰まっていますので、興味がある方は、ぜひ本著書をご覧いただければと思います!

 みさきじゅりさんですが、アーロン博士(HSPという概念の生みの親)の「HSP専門家認定プログラム」に日本で初めて合格したということで、HSPのコトに関して最も精通している方といっても過言ではないと思います。

 ホームページやTwitterでカウンセリング等を受け付けていらっしゃいますので、ぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか?

みさきじゅりさんのホームページ→こちら

みさきじゅりさんのTwitter→こちら

 それでは、今回はこの辺で終えたいと思います。

 もし、悩んでいる方にとって、少しでもお役に立てたのであれば、大変幸いです。

 それでは、また次回も、よろしくお願いいたします!

 

※2019年4月9日に、みさきじゅりさん本人と対談を実施しました!

 

 

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プロフィール

 

名前:ぽん乃助

 

社会の荒波に揉まれ、猫の皮を被ることになった繊細な人間。世の人間たちの間では、繊細な気質のことをHSPと謳って色んな情報が溢れる中、猫の穿った目線で処世術のヒントっぽいことを呟く。猫パンチのない、穏やかな世界が好き。箱の中で生死を待つのではなく、箱の外に出ることを選択するシュレーディンガーの猫になりたい。

 

 

 

 

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