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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

HSPや発達障害の当事者交流会で得られる2つのメリットとは?

私(ぽん乃助)
今回は、HSPや発達障害の当事者交流会で得られるメリットについて、考察していきます。

 

 HSPとは、生まれつき5人に1人は当てはまる、繊細で敏感な気質の人を指します。(HSPの詳しい解説は、こちらからご覧ください。)

 そして、私もHSPのひとりです。

 HSPの概念は、私がこのブログを始めたときに比べてとても知名度が上がっており、今ではHSP同士の当事者交流会が開かれているのをよく見ます。

 また、HSPと同様に、生まれつきの特性で仕事や生活の困りごとを抱えやすい発達障害の方々の間でも、当事者交流会がよく開かれています。

 ただ、参加したことがある人もそうでない人も、交流会にどういう意味があるのか、気になる方が多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、アンケートや論文を踏まえ、HSPや発達障害の当事者交流会で得られるメリットを考えていきます。

 ぜひ、最後までご覧ください!




 

交流会に参加した人のアンケート結果について

 さて、HSPの人が集まる場は、私自身も主催したことがありますが、かなり回数は少なく、他の方が主催される交流会にも、あまり参加したことがありません。

 そのため、私の主観的な経験では交流会の意味を分析できないため、Twitterでこんなアンケートをとってみました。

 ずばり、交流会に参加したメリットを聞いたところ、「自分の悩みを共感してもらえた」という回答が過半数を占めていたことが分かります。

 逆に、「生きづらさの具体的な改善策を知れた」「信頼できる友人などが作れた」といった回答は少ないことが分かります。

 さて、Twitterなどを見ていると、交流会に参加して意味があったと仰る方もいれば、意味が無かったと仰る方もいます。

 この意見の差が現れるのは、下記の点が主な要因だと考えられます。

【交流会に参加して意味があったかどうかが人によって異なる理由】

①参加者それぞれが交流会に求めるものが違うから

②交流会自体の質に差があるから

 まずは、「①参加者それぞれが交流会に求めるものが違うから」について考えます。

 これについては、アンケート結果を踏まえると、共感を求めて交流会に参加する人は「交流会に参加して良かった!」と思う人が多いと推測できます。

 逆に、改善策や友人を求めて交流会に参加する人は「交流会に参加しても意味が無かった…」と思う人が多いと推測できます。

 言い換えると、悩みを共感してほしいと思う人にとっては、交流会に参加するメリットが大いにあると考えられますが、改善策や友人を求める人は交流会に参加しても得られるメリットは少ないと考えられます。

 それでは、悩みを共感してもらえるということに、どんなメリットがあるのでしょうか?

 この点は、後ほど詳しく述べていきます。

 次に、「②交流会自体の質に差があるから」について考えます。

 交流会については、人によって成り立つものであるため、どうしてもその時の主催者や参加者によって質がブレる可能性が高いです。

 そのため、共感を求めて交流会に参加する人でも、交流会自体の質が良くなければ、メリットを感じることが少ないと考えられます。

 交流会の効果を高めるためには、主催者や参加者が気をつけなければいけない点があります。

 この点についても、後ほど詳しく述べていきます。

 

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当事者交流会で得られる2つのメリットとは?

(1)孤独感に強くなれる

 交流会に参加することで得られる1つめのメリットは、孤独感に強くなれることです。

 「孤独感」というのは、先日HSPの方とお話した際に、悩みの一つとして挙がったテーマでした。(そのお話の模様は、下記URLからご覧ください。)

 

 

 実は最近、Twitterなどを見ていても、孤独感に悩むHSPや発達障害の人も多いのではないかと思っています。

 例えば、HSPの人の場合は恋愛で依存関係に陥りやすいと書籍などで指摘されることもあり、それは孤独感からくるものなのかもしれません。

 自分のことを分かってくれないという悩みが重なると、自分の中で強い孤独感が生まれ、日々の生活の中で幸せを感じづらくなるのではないかと思います。

 私は、精神的に成長した社会人であっても、孤独感を感じる人が多いのではないかと思います。

 それは、学生のときと比べて、社会人では一人で過ごす力が強く問われるからではないかと思っています。

 直木賞作品である、朝井リョウさんの学生の就職活動をテーマとした小説『何者』のセリフで、こうあります。

「私たちはもう、たったひとり、自分だけで、自分の人生を見つめなきゃいけない。一緒に線路の先を見てくれる人はもう、いなくなったんだよ。進路を考えてくれる学校の先生だっていないし、私たちはもう、私たちを産んでくれたときの両親に近い年齢になってる。もう、育ててもらうなんていう考え方ではいられない。」
引用(一部加筆):朝井リョウ(2012)『新潮社』新潮社

 HSPや発達障害の方にお話を聞くと、学生のときはあまり悩みがなかったけど、社会人になってから「生きづらさ」を感じるようになったという人も多いように思います。

 それはきっと、このセリフでも分かるとおり、社会人になると自分の足で生きることが求められるからなんだと考えられます。

 そして、この社会人の「自分の足で生きなければいけない」という気持ちが、「孤独感」にもつながってくるのではないかと私は思います。

 さて、交流会には、HSPや発達障害の人が抱える「孤独感」に強くなれる効果があるのではないかと思っています。

 孤独感をテーマとして書かれた論文には、次のとおり書かれています。

本研究では,大学生173名を対象に一人でいられる能力(CBA)を孤独感の側面で捉え,一人でいられないことには,どのような不安や抵抗感があるのか,また,それらをどのように対処しているのかを明らかにし,大学生活における一人でいられなさに対する支援を探っていくことを目的と した。

(中略)

パス解析の結果から孤独感はCBAを介して,一人でいることへの耐性に繋がっていくことも明らかになった。

(中略)

一人でいられる能力の構築には他者との違いを理解することだけでなく,人とのつながりが重要であり,他者に「受け入れてもらえた」という感覚を経験することが不可欠であることが考えられる。

引用:柳川実有子・西村昭徳(2017)「孤独感類型から見た大学生活における一人でいられる能力の構築プロセスに関する検討」東京成徳大学臨床心理学研究17号:18-26

 先ほどの交流会に関するアンケートでは、「自分の悩みを共感してもらえる」ということが、交流会の得られたメリットとして大きく挙げられていました。

 つまり、この論文でいう「受け入れてもらえた」という感覚を交流会では経験できるというわけです。

 そして、この論文の考察を踏まえると、「受け入れてもらえた」という感覚の蓄積が、孤独感に強くなること(ひとりでいることへの耐性)につながるというわけです。

 そのため、HSPや発達障害の人が当事者交流会に参加する1つのメリットとして、孤独感に強くなるということが言えるのではないかと思います。

 

(2)ストレスの低減につなげられる

交流会に参加することで得られる2つめのメリットは、ストレスの低減につなげられることです。

182名の大学生を対象とし、自己開示をテーマとした研究論文では、次の見解が得られています。

人は他者によって開示が受容され、感情を十分に表出出来たとき、ストレスを低減させることが出来るようである。しかし、ここで自己開示から直接のパスが存在することも重要である。このことは、自己開示が相手に受け入れられたかどうかに拘わらず、自己開示する事自体が相手からの受容の否定(「無関心」)や「物質的サポート」及び「不安」の低減に結びついていることを示している。この自己開示によって直接不安の増大が回避できるというストレス低減と、そして自己開示が相手によって受容されているかいないかについての相手からのフィードバックがストレス低減に影響しているという結果は、いずれも自己開示すること及びそのことが受け入れられていると感じること自体が直接ストレスを低減するというカタルシス機能の仮説に一致する結果である。

引用:丸山利弥・今川民雄(2001)「対人関係の悩みについての自己開示がストレス低減に及ぼす影響」対人社会心理学研究1:107-118

 繰り返しになりますが、交流会に関するアンケートでは、「自分の悩みを共感してもらえた」という回答が多くを占めていました。

 つまりは、この論文で言えば、交流会では自分の感情をありのまま表現できて、受け入れてもらえたという経験をできたという人が多いのではないかと思います。

 そして、この論文の考察を踏まえると、自己開示することやそのことが受け入れられていると感じることがストレス低減につながるというわけです。

 そのため、HSPや発達障害の人が当事者交流会に参加する2つのメリットとして、ストレスの低減につなげられるということが言えるのではないかと思います。

 

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当事者交流会の主催者や参加者が大切にすべき考えとは?

 さて、ここまではHSPや発達障害の人による当事者交流会で得られるメリットについて、考えてきました。

 ただ、はじめに申し上げたとおり、交流会に参加しても、メリットが得られない場合もあると申してきました。

 そのひとつは、「生きづらさの具体的な改善策を知ること」や「信頼できる友人を作ること」を目的として、交流会に参加してもメリットが得づらいということが、アンケート結果から考えられます。

 逆に、「自分の悩みを受け入れてもらうこと(共感)」を目的として、交流会に参加することで、得られるメリットは大きいと考えられるわけです。

 ただ、先述のとおり、交流会の質が低いことにより、メリットを得られない場合がある申し上げてきました。

 それでは、「交流会の質」とはなんなのでしょうか?

 先ほどまで、当事者交流会で得られる2つのメリットを考えてきましたが、いずれも共通していることがありました。

 それは、参加者間で「相手の意見を受け入れる」ことで初めて、メリットが生じるということでした。

 逆に言えば、「相手の意見が受け入れられない」交流会の意味は、効果が乏しくなってしまうというわけです。

 そのため、主催者の立場として「交流会の質」を高めるためには、「相手の意見を受け入れる」ことをうまく促したり、「相手の意見を受け入れる」ことの大切さをあらかじめ参加者に共有したりすることが大事なのではないかと考えられます。

 また、参加者の立場としては、「今日は自分の悩みを喋って喋って喋りまくるぞ!」の意気込みを少し抑えて、相手の意見も受け入れないと、「交流会の質」も下げてしまうというわけです。

 ということで、当事者交流会に参加して良かったという形を作るためには、主催者や参加者の協力がとても大事だということですね。

 ちなみに、「相手を受容する(≓傾聴)」ことはとても難しいですが、HSPの人はこれを身につけることで仕事の遂行能力も格段に高まります。

 以前に、このことについて記事にまとめたことがありますので、以下のリンクから合わせてご覧ください!

 

 

 そして、参加者の立場として気をつけなければいけないことは、こういった交流会にはマルチ商法や宗教等の勧誘が紛れている場合もあることです。

 特にHSPは新しい概念のため、論文を調べていてもあまり出てこず、二次研究があまり進んでいないというのが実情です。

 そのため、HSPの概念に対しては、「自分なりの解釈」が許されてしまう状況にもあります。

 そんな中で、マルチ商法や宗教等の勧誘は、人の悩みにつけ込むケースがよく見られます。

 自分がHSPや発達障害であると気づくのには、自分の悩みをきっかけである場合が多いです。

 だからこそ、HSPや発達障害の交流会に、マルチ商法や宗教等の勧誘が紛れているという報告は、Twitterでもよく見られます。

 残念ながら、マルチ商法や宗教等の勧誘トラブルに巻き込まれても、泣き寝入りとなってしまうケースがある場合もあります。

 だからこそ、参加者の立場としては、むやみに交流会に参加するのではなく、きちんと下調べしてから交流会に参加することが大事なのではないかと私は思います。

 なお、主催者の立場として、「交流会を開催してみたい!」とお考えになる方も多いのではないでしょうか?

 ただ、はじめて開かれる場合には、不安も多いのではないかと思います。

 以前に、HSPのブロガーで交流会を積極的に開かれているミケ男さんが、「HSP交流会」のマニュアルを記事にまとめられています。

 HSP交流会に限らず、何か主催者の立場でイベントを開きたい人にとっても役に立つレベルで、とても丁寧に分かりやすくまとめられているので、交流会を主催したいと思っている方は、下記のリンク(ミケ男さんのブログ記事)がとても参考になるかと思います!

 

 

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まとめ

●交流会に参加した人のアンケート結果について

・Twitterで交流会に参加したメリットについて、アンケートをとったところ、「自分の悩みを共感してもらえた」という回答が過半数を占めていた。

・一方で、「生きづらさの具体的な改善策を知れた」「信頼できる友人などが作れた」といった回答は少なかった。

・そのため、アンケート結果を踏まえると、共感を求めて交流会に参加する人は「交流会に参加して良かった!」と思う人が多いと推測できる。逆に、改善策や友人を求めて交流会に参加する人は「交流会に参加しても意味が無かった…」と思う人が多いと推測できる。

 

●当事者交流会で得られる2つのメリットとは?

①交流会で、「受け入れてもらえた」という感覚を蓄積できれば、孤独感に強くなること(ひとりでいることへの耐性)につなげられる。

②交流会で、自己開示することやそのことが受け入れられていると感じることができれば、ストレス低減につなげられる。

 

●当事者交流会の主催者や参加者が大切にすべき考えとは?

・上記①・②のメリットは、参加者間で「相手の意見を受け入れる」ということができていなければ効果が薄れてしまい、交流会の質も下がってしまう。

そのため、主催者の立場として「交流会の質」を高めるためには、「相手の意見を受け入れる」ことをうまく促したり、「相手の意見を受け入れる」ことの大切さをあらかじめ参加者に共有したりすることが大事である。また、参加者の立場としては、「今日は自分の悩みを喋って喋って喋りまくるぞ!」の意気込みを少し抑えて、相手の意見も受け入れないと、「交流会の質」も下げてしまうので留意が必要である。

・こういった交流会にはマルチ商法や宗教等の勧誘が紛れている場合もある。そのため、参加者の立場としては、むやみに交流会に参加するのではなく、きちんと下調べしてから交流会に参加することが大事である。

 

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おわりに

 さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか?

 最近、HSPや発達障害の交流会を散見するものの、交流会の効果を定量的にまとめられている記事を見たことがなかったため、このテーマにて記事を書いてきました。

 恐らく、交流会に参加したいけど、参加できない…という人も多いのではないでしょうか。

 でも、今回の考察を踏まえると、孤独感に悩みを抱えている方やストレスで悩んでいる方であれば、効果があることが分かりました。

 なので、そんな人にはとてもオススメできる場なのではないかと思います!

 今回の考察にあたっては、仮説が立てづらかったので、私個人としても面白い見解が得られたと思っています。

 交流会の効果は、心理面で考えてみると、結構大きいですよね!

 私も今度、何かラフなテーマで交流会を開いてみようかな…と、思った次第でもあります。

 今回の記事執筆にあたり、Twitterのアンケートにご協力いただいた方については、まことにありがとうございました。

 また、記事リンクをさせていただいたミケ男さんに、この場を持って感謝申し上げます。

 それでは、今回はこの辺で終えたいと思います。

 もし、悩んでいる方にとって、少しでもお役に立てたのであれば、大変幸いです。

 それでは、また次回も、よろしくお願いいたします!

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プロフィール

 

こんにちは、ぽん乃助と申します。

 

敏感で繊細なHSPの人にとっての働き方戦略を本気で考えるアラサーの企業戦士です。

 

社会人1年目の時にパワハラを受け、うつ病になってしまい、その時を境にメンタルヘルスや心理学の分野に興味を持ちました。

 

HSPの仕事の悩みや適職、特徴や長所を活かした働き方、疲れやすさの改善や休み方、発達障害や内向型との違い、HSS特有のツラさと生き方戦略など…

 

あらゆる観点から、HSPの人が働きながら「生きづらさ」を残り超えるためのヒントを、本ブログやTwitterを通じて発信しています!

 

 

 

 

 

 

 

 

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