幸せを感じられない人が意識すべきたった1つのこととは?
生きていても幸せを感じられない…そういう人って結構いらっしゃるかもしれません。
実はそういう人の多くが、幸せ自体は目の前にあるのに、幸せを感じられないだけだったりします。
じゃあ、どうすればいいのか?
結論から言います。幸せを感じられない人は「今この瞬間」を意識しましょう。
ただ、「幸せ」というと、ちょっと胡散臭く感じますよね!(笑)
なので今回は、最新の学術研究をもとに書かれたベストセラーとなった著書『Think clearly』を参考にして、幸せを感じる力を強くする方法をお伝えします。
ぜひ、最後までご覧ください!
この記事の目次
幸せを感じられない人が意識すべきたった1つのこととは?
(1)人間は「今この瞬間」よりも「将来の思い出づくり」を意識しすぎてしまう
あなたはどんなときに幸せを感じますか?
…と、聞かれると、今この瞬間ではなくて、幸せを感じた以前のことを思い出そうとしませんか?
実はこれが、日常の当たり前の幸せを感じられない理由でもあります。
著書には次のとおり、書かれています。
「体験している私」と「思い出している私」とでは、どちらのほうが大事なのだろう?答えはもちろん、両方だ。
けれども私たちは、よい思い出をつくりたいと思うあまり、「思い出している私」のほうを重視してしまいがちだ。「現在」に目を向けるより、ついつい将来の思い出づくりを意識した行動をしてしまう。だが、意識の向け方は、逆のほうが望ましい。
(中略)
私たちは「記憶の価値」を過大評価し、「いまの経験の価値」を過小評価している。
引用:ロルフ・ドベリ著/安原実津訳(2019)『Think clearly』サンマーク出版
国連の関連団体が発表した「世界幸福度ランキング2020」では、日本は62位であり、先進国の他国と比べるとかなり低い状況にあります。
また、2015年は46位であり、年々順位が低下傾向にあり、日本では幸せを感じられずに悩む人も多いのではないかと思います。
これには色々な要因があると思いますが、その原因の一つが「今この瞬間」を意識できない人が増えたからだと思っています。
正確に言うと、「今この瞬間」を幸せに感じられる拠り所がないと思うのです。
これには、他人と比べて優れていたり、過去の思い出に浸ったり、何かと比較しないと幸せを感じられないのが根本の問題にある気がします。
言い換えると、「今この瞬間」に自分が感じていること自体を、ありのまま受け入れることができないということです。
何かと比較したり、数字や映像として記録したりして、はじめて幸せを感じる状況に陥っているからこそ、幸せを感じられないように思えます。
また、著書には次のとおり、書いています。
私たちが「短期間」に集中して得られる喜びを過大評価し、「長期」にわたって手に入れる静かで平穏な喜びを過小評価しがちなのも、「思い出している私」の勘違いが原因だ。
その誤った判断のために、私たちは勘違いしてしまう。「長時間のハイキング」より「バンジージャンプ」のほうが、「パートナーとの定期的なセックス」より「ぞくぞくするような一夜限りの関係」のほうが、「良書」より「ユーチューブの動画」のほうが、得られる喜びが大きいと。
(中略)
「いま」だけに完全に意識を集中させよう。「未来の思い出」より、「いま現在の経験」を存分に楽しもう。夕日を写真に撮るより、夕日そのものを楽しんだほうがいい。
引用:ロルフ・ドベリ著/安原実津訳(2019)『Think clearly』サンマーク出版
私たちは、幸せになろうとするため、「将来の思い出づくり」のために、短期間に集中して得られる喜びを追い求めてしまいます。
だけど、いつもそういった刺激を求めていては、普段の日常では満足できなくなってしまいます。
なので、ゆったりと流れる「今この瞬間」を意識することが、大事なのではないかと思います。
先ほど、「比較しないと幸せを感じられない」ということを言いましたが、それは自分の「自己承認欲求」が原因であり、これを捨てることも幸せを感じる力を強めるためにはとても大事です。
日本で超ベストセラーとなった『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』では、このことについて詳しく書かれています。
以前に、本ブログで要約記事を書いたことがありますので、気になる方はぜひ、以下のリンクからご覧ください!
(2)幸せを感じたい人は「今この瞬間」の経験や気持ちを大切にしよう!
さて、先ほども言いましたが、幸せを感じたいのであれば、「今この瞬間」の経験や気持ちを大切にしましょう。
だけど、それを阻害するツールがあります。
それは、「SNS」です。
例えば、ツイッターやインスタグラムでいえば、自分の経験や気持ちをネットに投稿することで、他人からの共感度合いを数字で表示されます。
それだけといえば、それだけなんですが…たったそれだけのことが、「今この瞬間」から目をそらしてしまう、重大な要因になってしまっているのではないかと思っています。
私は、以前にTwitterで、こんなツイートを投稿しました。
インターネット(特にSNS)の情報は、必ず疑いから入るようにしている。
というのも、ツイッタラーの友人が、一見本当に感じるけど、ほぼ全て嘘の情報でいつも凄い共感を得ていたから。
みんな「理想」に憧れるけれど、ネットで語られている理想的な他人の経験談は、「虚構」なのかもしれませんよ。
— ぽん乃助@心理学×働き方戦略(ブロガー&Vtuber) (@suke_of_pon) March 17, 2020
そう、Twitterには、自分の思い出や経験を美化させるどころか、嘘までついて投稿する人までいます。
この理由は単純です。それは、他人からの共感を得ることが、人生の目的になってしまっているからです。
こうなってしまうと、「今この瞬間」の経験や気持ちでは、一切幸せを感じなくなってしまうと思うんです。
普段、人の心の闇を風刺画として描くイラストレーターのアボガド6さんは、以前こんなイラストをTwitterに投稿していました。
冷めた飯 pic.twitter.com/sNpbszG36f
— アボガド6 (@avogado6) September 22, 2019
絵で表すと、まさにこう言うことなのではないでしょうか。
ご飯を食べることよりも、ご飯を食べている様子をSNSに投稿することが、幸せの形になってしまっているのです。
最近、AIの技術が進んできて、多くのことが人の代替ができると言われています。
一方で、AIが人間を真似できないことは、経験そのものの意味を感じられないということです。
つまりは、ご飯をたべたこと自体に幸せを感じられるのは、人間だからこその感情なのです。
逆に言えば、ご飯を食べている様子をSNSに投稿するのは、機械にだってできてしまうのです。
私は、Twitterで、こんなツイートもしました。
AIがいくら進化しても、やっていることの意義や目的は理解できないと言われている。
なので、例えば、美味しいものを食べた瞬間の感動や映画を見た瞬間の感動は、人間にしか感じられない。
だから、SNSやYouTubeに感想を書くために経験するんじゃなくて、瞬間の感情を大事にしたいと思っています。
— ぽん乃助@心理学×働き方戦略(ブロガー&Vtuber) (@suke_of_pon) March 17, 2020
こんな観点からも、私は「今この瞬間」を感じることが、現代人に問われているのではないかと思います。
さて、先ほどはSNSのお話をしましたが、SNS自体が悪いわけではありません。
ただし、使い方を間違えてしまうと、先ほど言ったような共感の罠に陥ってしまうわけです。
SNSの間違った使い方については、以前、YouTubeに動画を投稿したことがありますので、気になる方は以下からご覧くださいね!
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おわりに
さて、今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
「世界の幸福度ランキング」が、日本の順位がどんどん落ちてきており、SNSなどを見ていても幸せを感じていない人が多いように思えます。
なので、今日は「幸せ」ということに焦点を当てて、記事を書いてきました。
以前、本ブログ記事で、ミュージシャンとして有名な甲本ヒロトさんの名言をもとに、「幸せ」に焦点を当てて記事にしたことがあります。(気になる方は、以下のリンクからご覧ください。)
彼の名言は、「幸せを手に入れるんじゃない。幸せを感じる心を手に入れるんじゃ。」というものです。
確かに、日本は、海外と比較しても、経済的な成長率が乏しくなっており、少子高齢化などで衰退していく可能性も大きいと言われています。
ただ、こうした社会情勢だけでなく、甲本ヒロトさんの名言にもある「幸せを感じる心」も、弱くなってきているのではないかと思うのです。
これはあくまで私の感覚ですが、「今この瞬間」を大事にするということが、当たり前なはずなのに、当たり前じゃなくなってきたんじゃないかと思っています。
今回の記事では、SNSを一例に挙げましたが、幸せを求めようとしすぎていて、逆に日常の幸せじゃ満足できなくなってしまっている人も多い気がします。
そんな問題意識から、今回は、ベストセラーの著書『Think Clearly』をもとに、記事執筆をしました。
ただ、今日参考にしたのは、『Think Clearly』のほんの一部にすぎません。
最新の学術研究をもとに、「幸せに生きるためには、どういう意識をすればいいのか?どういう行動をすればいいのか?」ということが、幅広く載ってあり、とっても読みやすい内容になっているので、ぜひ著書のほうも読んでいただくことをおススメします!
ということで、今回はこの辺で終えたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回も、よろしくお願いいたします!
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