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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

HSPの人が仕事で完璧主義をやめるための5つの方法とは?

私(ぽん乃助)
今回は仕事で疲れやすいHSPの人が完璧主義をやめるための方法をお伝えします。

 

 HSPとは、生まれつき5人に1人は当てはまる、繊細で敏感な性格の人を指します。(詳しくは、こちらから解説をご覧ください。)

 HSPの人は、敏感で繊細な性格のため、物事の細部や人の言動の機微によく気づくといわれます。

 それは、物事の危険性にいち早く察知できる能力に長けているからともいわれています。

 だからこそ、HSPの人は、仕事において完璧主義になりがちで、疲れやすい傾向にあるといわれています。

 今回は、HSPの人が完璧主義をやめるべき理由とそのための方法をお伝えしていきます。




 

HSPの人が完璧主義をやめるべき理由とは?

(1)相手に嫌悪感を与えるから

 「仕事のクオリティを高めるためには、こだわりを大事にしろ…!」と言われることがあります。

 HSPの人は、繊細で敏感な性格であるため、物事の細部まで気づくことができるため、こだわろうと思えば、あらゆる部分にこだわることができます。

 だけれども、自分の仕事で色んな事にこだわろうとすると、完璧主義になってしまい、程よいクオリティの仕事では満足いかなくなります。

 そして、自分の基準で100点と思えるものでなければ、たとえ他の人の仕事であっても納得いかなくなります。

 そんなとき、HSPの人は、相手を傷つけてしまうという気持ちから、自分が納得できなかった部分を率直に意見をぶつけることが難しいのではないでしょうか?

 そうすると、なんとなく納得いかない気持ちが顔に表れてしまい、相手に嫌悪感を与えてしまう可能性があるのです。

 そして、そういう状態が続いてしまうと、「この人、頑固な性格だな…」と思われて、相手から何となく近づきがたい存在となりうることもあるのです。

 ちなみに、この話と関連して、HSPの人が相手を傷つけずに自分の意見を伝えるためのアサーション技術を、以前にブログ記事にまとめましたので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!

 

 

(2)自分へのストレスが溜まって疲れてしまうから

 仕事に対する完璧主義は、他人に嫌悪感を与える以上に、自分へのストレスの大きさが深刻です。

 自分の価値基準で100点でないものは納得いかない…となってしまうと、仕事において、とても小さいことであっても何かが欠けている状態だと、そこばかりが目に付くようになってしまいます。

 そのため、完璧になるまで動けないというモヤモヤ感に苛立ちますし、時間がいくらあっても仕事に納得感を得ることができません。

 そのうちに、自分へのストレスも大きくなってしまい、疲れてしまうのです。

 ちなみに、うつ病になりやすい人の特徴のひとつとして、完璧主義であることが挙げられています。

 そのくらい、完璧主義であることは、自分のメンタルに悪影響を与えるのです。

 ちなみに、私も完璧主義であったことが原因の一つで、以前に、うつ病を患っています。

 そのときの経験談や教訓を、以前にブログ記事にまとめていますので、こちらも気になる方は、以下のリンクからご覧ください!

 

 

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HSPの人が完璧主義をやめるためのたった5つの方法とは?

(1)「×か○か」「0点か100点か」の二者択一の評価基準を捨てること

 さて、完璧主義な人ほど、陥りやすい思考のパターンがあります。

 それは、二者択一の極端な評価基準で物事を考えてしまうことです。

 例えば、自分や他人の仕事に対して、「×か○か」「0点か100点か」といった形で、両極端の基準で物事を評価することを指します。

 実は、私がうつ病をわずらっていたときに、私自身もこの評価基準で物事を考えていました。

 当時、お世話になっていたカウンセラーからは、このように言われていました。

カウンセラー
ぽん乃助さんは典型的な完璧主義で、「×か○か」で物事を考えているため、心の余裕がない状況です。価値基準に「△」を作ってあげるなりして、評価基準をなだらかにすることが大事です。そして、大抵のことは「△」で、多くの人からはうまくいっていると思われるものですよ。

私(ぽん乃助)
なるほど、自分はこれが理由で心に余裕がなかったんですね…!

 

 このやり取りでも分かるとおり、完璧主義をやめるための方法としては、自分の評価基準を「×か○か(0点か100点か)」だけではなく「△(60点)」といったような中間の基準も作ったうえで、自分の中の合格ラインを「○(100点)」から「△(60点)」に下げることが一つ言えるのではないかと思います。

 

(2)他人からの評価を気にしすぎないこと

 完璧主義の人は、共通していることがあります。

 それは、他人からの評価を気にしすぎるということです。

 さきほど、「×か○か(0点か100点か)」の評価基準のお話をしましたが、完璧主義の人の「○(100点)」は、一般の人でいう「◎(120点)」であることも多いのです。

 この気持ちの裏側には、人に嫌われたくないという思いもあります。

 これも、以前、カウンセラーからお話いただいたことにヒントがありました。

カウンセラー
ぽん乃助さんは、10人の他人がいて、何人に好かれていなければいけないと思いますか?

私(ぽん乃助)
う~ん、8人から9人ですかね?

カウンセラー
実は、その認識が一般とはずれているんです。10人いたら、3人くらいに好かれていれば十分なんですよ。

 

 このやり取りでも分かるとおり、他人に納得してもらえるための基準があまりに高すぎるんです。

 だからこそ、完璧主義をやめるためにも、仕事においては多くの人に納得してもらえるところを目指すのではなく、10人中3人が認めるようなところに到達したら、上司や客先に話を持って行きましょう。

 実はそれが、一般でいう合格ライン(先ほどの、「△(60点)」)だったりしますので…。

 

(3)自分の「こだわり」を最小限にすること

 完璧主義の人は、あらゆるところに「こだわり」を見せようとします。

 ですが、先述のとおり、仕事のクオリティを高めるためには「こだわり」が大事と言われるものの、あらゆる部分に「こだわり」を発揮すると、いくら時間があっても自分の納得するものを仕上げることはできません。

 そのため、自分の「こだわり」は1~3つに絞って最小限にし、それ以外のものは妥協することが大事です。

 まずは、自分の仕事ぶりを振り返り、何にこだわっているのかを挙げてみましょう。

 冷静に考えてみると、案外、重要でないことにこだわり、時間を使っていることが分かるのではないでしょうか。

 無駄な「こだわり」を発見したらバッサリ捨ててしまい、自分にとって大事な「こだわり」があれば、それは大切にしましょう。

 「こだわり」を絞ることで、時間内に自分なりの「こだわり」を最大限に発揮でき、納得する仕事を増やしていけるのではないかと思います。

 

(4)時間制限を厳しめに設けること

 先ほどの話にも通ずる部分がありますが、完璧主義の人があらゆる部分に「こだわり」を見せてしまうのは、時間内に仕事を終わらせるという意識が弱いということも原因にあったりします。

 だからこそ、手をつけている仕事に所要時間を決めることで、何でもかんでもこだわることができない状況を作ることができます。

 そして、完璧主義の人は時間内に仕事を終わらせる意識が弱いため、”厳しめ”に時間制限を設けることが大事です。

 具体的には、「定時に帰るためには、Aの仕事は○時までに終わらせて、Bの仕事は○時までに終わらせて…」と、定時で帰れるような厳しめの所要時間を設けて、仕事を進めるようにしてみることをオススメします!

 次の話にも通じますが、厳しめの所要時間を設けることで、自分のこだわりも最小限にできますし、仕事量が多すぎて、自分一人で仕事を進めることに無理があることも見えてきますので…。

 

(5)作業を細分化やブレークダウンする前に他人に仕事を依頼すること

 完璧主義の人に共通する、一番ネックの部分は、自分一人で仕事をこなそうとしてしまうことにあります。

 逆に言えば、他人に仕事を依頼するのが苦手なのです。

 もし、自分が完璧主義だと思う人は、想像してみてください。

 他人に仕事を依頼するとき、かなり詳細に説明していませんか?

 実は、完璧主義の人は、必要以上に作業を細分化したりブレークダウンしたりして、他人に仕事を依頼してしまう傾向にあるのです。

 逆に、他人から自分に仕事を依頼されるとき、作業の細分化やブレークダウンできていない状況だったりしませんか?

 でも、自分がそのレベルで依頼されたときに仕事をこなせるのであれば、他人に依頼するときも同じレベル感で、仕事を依頼してもいいのです!

 先述のとおり、定時に帰る前提で仕事の所要時間を決めると、少し雑な状態でも、他人に仕事を依頼しなければいけないということが分かったりします。

 だからこそ、完璧主義をやめるためにも、自分で必要以上に作業を細分化やブレークダウンする前に他人に仕事を依頼してみましょう。

 案外、それで十分に、仕事を進めてもらえたりします…!

 

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HSPの人が完璧主義になりやすい根本的な原因を解決する方法とは?

 さて、HSPの人が完璧主義になりやすいのには、根本的な原因があります。

 HSPの人の特徴として、次のとおり、言われています。

HSPに共通すること

自己否定が強い
自己肯定感が低いので、いつも「自分の責任かも」と考えてしまう傾向にあります。自分より他人を優先して考えてしまうために、本当の自分がわからなくなっているのです。

引用:長沼睦雄(2016)『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』永岡書店

 実は、HSPの人に共通していわれる「自己肯定感」の低さ…それは、完璧主義の人の原因とも言われています。

 「自己肯定感」の低さは、今回の完璧主義の話だけでなく、人生そのものに対して幸せを感じる力を弱めてしまします。

 というのも、「自己肯定感」が低いと、自分の責任でないことでも自責してしまったり、自信が無くて自分の意見をいえなかったりということが続き、自分の存在意義が分からなくなってしまうからです。

 自分の心身を安定させるためにも、「自己肯定感」を高めることは、とても重要です。

 以前、HSPの人が「自己肯定感」を高めるための方法を、記事にまとめておりますので、ぜひ以下のリンクからご覧ください!

 

 

 

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まとめ

・繊細で敏感な性格のHSPの人は、完璧主義になりやすい。完璧主義は、相手に嫌悪感を与えたり、自分へのストレスが溜まって疲れてしまったりする原因となるため、やめたほうが良い!

・HSPの人が完璧主義をやめるための方法は、次のとおり!

①完璧主義な人は、自分の評価基準が「×か○か(0点か100点か)」といった二者択一の極端なものになりやすい。そのため、「△(60点)」といったような中間の基準も作ったうえで、自分の中の合格ラインを「○(100点)」から「△(60点)」に下げると良い!

②完璧主義の人は、他人の評価を気にしすぎる傾向にある。そのため、仕事においては多くの人に納得してもらえるところを目指すのではなく、10人中3人が認めるようなところに到達した時点で、上司や客先に話を持って行くと良い!

③完璧主義の人は、仕事のあらゆる部分に「こだわる」傾向がある。そのため、自分の「こだわり」は1~3つに絞って最小限にし、それ以外のものは妥協すると良い!

④完璧主義の人は、時間内に仕事を終わらせるという意識が弱いため、あらゆる部分で「こだわり」を見せてしまう。そのため、「定時に帰るためには、Aの仕事は○時までに終わらせて、Bの仕事は○時までに終わらせて…」と、定時で帰れるような厳しめの所要時間を設けて、仕事を進めると良い!

⑤完璧主義の人は、必要以上に作業を細分化したりブレークダウンしたりして、他人に仕事を依頼してしまう傾向にある。そのため、自分で必要以上に作業を細分化やブレークダウンする前に、他人に仕事を依頼してみると良い!

・HSPの人が完璧主義になりやすい根本的な原因は、「自己肯定感」の低さにあり。幸せを感じ取る力を強くすることにも直結するため、「自己肯定感」を高めることは非常に大事!

 

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おわりに

 さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。

 私は、うつ病になったことがきっかけで、自分自身がHSPだと知るきっかけとなりました。

 そのとき、カウンセラーとの対話で分かったことは、自分の完璧主義によって、自分自身の首を絞めていたということでした。

 HSPの人は、自己肯定感が低い傾向にあると言われており、完璧主義がゆえに悩んでいる人も多いのではないかと思いまして、今回の記事を作成するにいたりました。

 これまで、色んな角度でブログ記事を作成しておりますが、やはり最後に課題になるのが「自己肯定感」だな…と思っています。

 イキイキと仕事をするためには、もちろんのこと適職に就くことも大事ですが、自分自身の「自己肯定感」の高さも大事だと思っております。

 以前に、本ブログで記事として取り上げましたが、HSPの仕事の学習曲線において、初期は成長に伸び悩み、数年した後に急成長し、誰よりも力を発揮できる傾向にあると言われています。(詳細が気になる方は、以下のリンクからご覧ください!)

 

 

 だからこそ、HSPの人は仕事において、成長に伸び悩む初期段階で「自己肯定感」が低くならないようにすることが、一つのポイントだな…と思っております。

 この辺は、引き続き、HSP同士の対談で、ヒントを見つけていければと思っております。(前回の対談の様子は、以下のリンクからご覧ください!)

 

 

 さて、今回はこの辺で終えたいと思います。

 もし、今回の記事が、悩んでいる方にとって、少しでもお役に立てたのであれば、大変幸いです。

 それでは、また次回も、よろしくお願いいたします!

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プロフィール

 

名前:ぽん乃助

 

社会の荒波に揉まれ、猫の皮を被ることになった繊細な人間。世の人間たちの間では、繊細な気質のことをHSPと謳って色んな情報が溢れる中、猫の穿った目線で処世術のヒントっぽいことを呟く。猫パンチのない、穏やかな世界が好き。箱の中で生死を待つのではなく、箱の外に出ることを選択するシュレーディンガーの猫になりたい。

 

 

 

 

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