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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

HSPの人が自分を変えて幸せな働き方を実現する方法とは?

私(ぽん乃助)
今回は、HSPの人が自分を変えて幸せな働き方を実現する方法をお伝えします。

 

 HSPとは、生まれつき5人に1人は当てはまる、繊細で敏感な気質の人を指します。(HSPの詳しい解説は、こちらからご覧ください。)

 そして、HSPの人は生まれつきの気質がゆえに、”生きづらさ”を感じやすいといわれています。

 本ブログでは、HSPである私自身が、心理学などをもとに、”生きづらさ”を乗り越える方法をお伝えしてきました。

 ただ、これまでHSPなどの方々とお話ししてきて、著書などをもとに色々と考察してきましたが、本ブログのテーマである「HSPの方にとっての幸せな働き方」について、明確な答えを出せずにいました。

 今回は、そのテーマについて、一つの答えを出したいと思います。

 まずは、結論から言います。

「HSPの人が”生きづらさ”を乗り越えて、幸せな働き方を実現するための方法の一つは、自分を変えることです!」

 これまで、「HSPの気質は変えられない」ということが定説にありました。

 ただ、今回は「性格や気質を変える」ということに踏み込んで、綴っていきたいと思います。

 そして、今回提唱する方法は、HSPの気質を否定するものではなく、HSPの気質の良い面を活かしながら、自分を変えるものです。

 そして、私がこれまでHSPについて考えてきたことや、最近HSPという言葉を積極的に使わなくなった理由も、説明していきます。

 私がいま、HSPについて書きたいことを全て綴りました。

 ぜひ、最後までご覧ください。




 

HSPの適職は本当に存在するのか?

(1)HSPの働き方の可能性を広げることについて

 私は、本ブログを通じて、「HSPの方にとっての幸せな働き方」を目指すべく、発信してきました。

 おそらく、HSPの方々が、自分がHSPだと気づいたのは、日々の仕事や生活で”生きづらさ”を感じたことがきっかけな人が多いことでしょう。

 私がお会いしてきたHSPの方々は、”生きづらさ”がきっかけで気づいた人が多かったですし、もちろん私自身も仕事や私生活の悩みがきっかけで、HSPという言葉に気づきました。

 最近、HSPが広まってきて、「HSPは病気ですか?」と質問される方が増えました。

 おそらく、ご存じの方も多いと思いますが、改めてお伝えしたいと思います。

 HSPは病気ではなく、気質です。生まれつきの性格に近いものと捉えたほうが、イメージとしては近いと思います。

 そして、更に大事なことを言います。

 「HSP=繊細で敏感な人」ではありません。

 正しくは、「HSP=繊細で敏感だと自覚している人」です。

 なぜなら、HSPは病気では無いため、医者などの他者から診断されるものではないからです。

 逆に言うと、HSPは気質だからこそ、自己診断チェックをもとに、自分が自分でHSPと自覚する以外、自分がHSPだと証明する手段がないのです。

 なので、私はこれまで、「HSPであることをカミングアウトしない方が良い」とお伝えしてきました。

 その理由は、うつ病などの精神疾患であっても、他人に伝えたところで生きづらさの改善につながらない場合もある中で、客観的な指標がないHSPをカミングアウトしても、多くの人にとって受け入れられないと感じたからです。

 だからこそ、私は、HSPの”生きづらさ”の改善のために、「自分の努力で可能性を広げることができないか?」ということを考えて、ブログで発信してきました。

 そして、特にHSPの方が悩みを抱えやすい仕事の面に焦点を絞って、お伝えしてきました。

 HSPの適職について、著書では次のとおり書かれています。

【HSPの人にとっての適職】

・画家や音楽家、詩人、小説家、写真家、俳優、舞台監督や映画監督などの芸術家(HSPの持つ豊かな情感やイマジネーション、鋭い感受性やひらめきを活かせる仕事)

・デザイナー、カメラマン、コピーライター、イラストレーターなどのクリエイティブな業種(ひらめきやセンス、感受性といったものが要求され、1人で机や作業台に向かって自分のペースで行える仕事)

・企画営業などの自身の企画をクライアントに提案する職種(一般組織における、アイデアやひらめきを大切にする仕事)

・商品の開発や商品の欠陥チェックなどの敏感なセンサーを用いる職種(一般組織における、敏感な感覚や直観力、粘り強さを活かせる職種)

参考:長沼睦雄(2016)『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』青春出版社

 

 本ブログでは繰り返しお伝えしてきましたが、HSPの人がこうした適職に就くのはハードルが高いんじゃないかと思っています。

 職場の状況なんて、会社の中に入ってみないとわかりません。

 そして、日本はジョブローテーションを行う会社も多いですから、もし自分に合う仕事にありつけたとしても、その仕事をやり続けることは難しい状況にあります。

 また、クリエイティブな仕事はこれまでのキャリア等も問われるため、「適職を目指すことだけが、HSPの人にとって幸せな働き方を実現することなのか?」と疑問を感じていました。

 HSPの人は、5人に1人いるといわれています。

 おそらく、適職に就ける確率は低く、HSPの人全員が適職に就こうと思っても、そもそも5人に1人に見合う求人の量がないと思うのです。

 なので、適職にとらわれすぎると、HSPの人の働き方の可能性は狭まってしまうのではないかと思っています。

 私は、サラリーマンという働き方しか経験しておらず、組織にとらわれない働き方をお伝えすることができません。

 そして、私に限らず、多くの方が会社に属して働いています。

 SNSでは、「脱会社」の関係の発信があると、共感を得やすい傾向にあります。

 だけど、多くの人が選択するであろう組織に属した働き方では、幸せを得られないのでしょうか?

 私は、その可能性を排除したくなかったのです。

 以前、私はこんなツイートをしました。

 私は、HSPという言葉の概念に、可能性を縛られたくなかったのです。

 そして、サラリーマンの立場である私自身が、日々の生活で実験をしながら、「HSPの人の仕事の可能性を広げられるのか?」ということについて、ブログを通じてお伝えしたかったのです。

 なので、これまでのHSPに関する記事では、「HSPの人は仕事で活かせる面としてこんなことがあるんじゃない?」とか、「HSPのデメリットだと思っていたところが、仕事ではメリットとして使えるんじゃない?」という考察をし、HSPの可能性を広げようと画策してきました。

 

(2)HSPという言葉で働き方を考察するにあたっての課題と限界について

 私は最近、Twitterでこんなツイートをしました。

 そう、ブログを普段ご覧になっている方であればお気づきかも知れませんが、最近、私はHSPという言葉を積極的に使わないようになりました。

 その理由は至ってシンプルで、HSPという言葉を使うことで、HSPの方々の可能性を狭めてしまっているのではないかと感じるようになったからです。

 HSPについて、日本では、研究の内容以上にその概念だけが広まっているように感じます。

 そのため、日本語の著書では、数年前に書かれたものと現在書かれたものでは、HSPの理解については大差ありません。

 こうした問題が起きているのは、日本人はHSPの人が5人に1人より多いと考えているためです。(この考察について気になる方は、以下URLをご参照ください。)

 

 

 私が考えるHSPに関する課題について、以下のとおり、まとめてみました。

【HSPの理解に関する課題】

・HSPの研究よりも、概念が先行してしまったことにより、人それぞれの独自解釈が許されてしまっている。
→そのため、カルトや勧誘の用語に使われてしまっている現状がある。

・HSPはあくまで自己診断の概念であり、他者から診断されるものでないため、客観性に欠ける。
→そのため、HSPの信頼性がいまいちピンとこない。

・HSPの診断基準が、複数存在している。
→質問されると、誰もが”YES”と答えてしまうような質問も紛れるHSPの診断基準が存在している。(バーナム効果を排除できない)

・「非HSP」という言葉も流行ってしまい、本来はグラデーションである概念であるのに、HSPとそうでない人に分断するイメージが強くなってしまっている。
→そのため、HSP界隈の中でも「この人はHSP、この人はHSPじゃない」といったようなことを聞くようになった。

 

 こうした課題が何を引き起こすのか。

 それは、次の3つだと考えています。

【HSPの理解に関する懸念点】

・HSPの特徴を強く意識する人が増え、自分の性格や気質をありのまま捉えられない人が増えている。

・ネガティブバイアス(人間のネガティブに引き込まれやすい性質)により、HSPの負の面のあるある話が、バズるようになっている。

・HSPという言葉自体が強い力を持ちすぎてしまい、「生きづらさの改善」や「自立」という本来の目的から、ズレてしまっている。

 

 あくまで、私の感覚ではあるものの、HSPという言葉が急激に流行ったことにより、SNSでの理解のされ方が「HSPという言葉を通じて自分を理解する」ということから、「HSPの私を分かってほしい」という依存の方向に向いているように感じます。

 だからこそ、HSPという言葉を使うことが、HSPの方々の可能性を狭めるのではないかと思い、HSPという言葉を積極的に使わなくなりました。

 …と思っていたのですが、HSPにまつわるネガティブエピソードが共感される。そして、その共感の数だけ、「生きづらさ」がある。

 HSPが注目されている中で、そのネガティブパワーをポジティブに変換することができれば、多くの人の「生きづらさ」を乗り越えるヒントを与えられるのではないかと最近思うようになったのです。

 私はここ最近、HSPという文脈を離れて、心理学の本を読んでいました。

 そこで、ふと、HSPの方々の可能性を一気に広げられるアイデアを考えつきました。

 そう、今まで議論として避けられてきた「HSPの気質を変える」ということが、可能なのではないか…ということについてです。

 

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HSPの気質は変えられるのか?

(1)信頼性の高い性格診断テストをもとにHSPを再定義する

 さて、HSPについての課題や懸念について、綴ってきました。

 それでは、どうすれば、HSPを深掘りできるのか…?

 先ほど述べたとおり、HSPは病気ではなく、気質です。生まれ持った性格に近いものです。

 そのため、HSPをHSPという枠組みの中だけで考えるのではなく、信頼性の高い性格診断テストの枠組みに当てはめてHSPを考えてみれば、新たなアイデアを生むことができるのではないかと思ったのです。

 著書『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』によると、昨今の研究において信頼性の高い性格診断テストとして、「ビッグファイブ・テスト」を挙げています。

 この診断テストは、「誠実性」「協調性」「情緒安定性」「開放性」「外向性」の5つの要素をもとに、その人のパーソナリティの傾向を表すものとなります。(この診断テストを実際にやってみたい方は、以下の動画にテストの内容をまとめていますので、ぜひご覧ください!)

 さて、これらの5つの要素について、高い人の特徴と低い人の特徴は次のとおりとなります。

【ビッグファイブによる性格の傾向について】

●「誠実性」が高い人の特徴
・計画性がある、規律正しい、注意深い、賢明、非衝動的
・勉強に集中できて、大学卒業率とも強い関連がある
・先生や親から評価されやすく、規則正しいため、幸福度が高まりやすい
・変化が激しい混沌とした環境が苦手
●「誠実性」が低い人の特徴
・無秩序、不注意、軽率、衝動的
・先生や親から評価されづらく、ルールを守ることが苦手
・変化が激しい環境でも融通が利く

●「協調性」が高い人の特徴
・感じがいい、協力的、友好的、支援的、同情的
・健全な社会的つながりを作ることができ、健康に良い影響をもたらす
・組織内で成果を出しづらい傾向にある(ただし、顧客などと長期的な関係を維持する職種では成果を出しやすい)
●「協調性」が低い人の特徴
・皮肉屋、対立的、非友好的、意地が悪い
・自己主張が強くて、人間関係をぎくしゃくさせやすい
・組織内でも目標達成しやすい傾向にある

●「情緒安定性」が高い人の特徴
・気持ちの浮き沈みの少なく、安定した精神状態で日常生活を過ごせる
●「情緒安定性」が低い人の特徴 ←HSPの特徴と考えられる
・ネガティブな感情を抱きやすい
・主観的な幸福度が低く、結婚や対人関係で問題が生じやすい
・仕事の満足度が低く、健康状態があまり良くない傾向にある
“過敏”であり、他の人なら見過ごしてしまうような小さな危険の兆候を察知し、それについて“熟考”する能力に優れている

●「開放性」が高い人の特徴 ←HSPの特徴と考えられる
・芸術や文化に強い興味を示し、味わいや匂いに“機敏”で、世界を複雑なものとして捉えている
・ネガティブな感情(不安・抑うつ・敵意など)を多く経験する一方で、ポジティブな感情(喜びや驚きなど)も多く経験する
●「開放性」が低い人の特徴
・新しい何かを試すことに抵抗を感じ、いつも通りの行動を好む

●「外向性」が高い人(外向型)の特徴 ←HSSの特徴と考えられる
・外向性が高い人(外向的な人)は、普段の覚醒レベルが低いため、覚醒レベルを上げようとし、刺激的な状況を好む
・短期的な記憶力に優れている
・仕事などでは量を優先する
・直接的な物の言い方をする
・「報酬」がモチベーションとなる
●「外向性」が低い人(内向型)の特徴
・普段の覚醒レベルが高いため、覚醒レベルを下げようとし、刺激的な状況を避けようとする
・外向型の人よりも痛みを感じやすい
・長期的な記憶力に優れている
・仕事などでは質を優先する
・遠回しな物の言い方をする
・「罰を避けること」がモチベーションとなる

参考:著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 そして、これらをHSPの特徴と考えてみると、面白いことがわかります。(HSPの詳しい解説はこちらでご確認ください。)

 そう、HSPの特徴は、ビッグファイブでいうと、「情緒安定性」が低く、「開放性」が高いというカテゴリに当てはまるのではないかと思っています。

 私はこれまでHSPの人と会ってきた経験から、「HSPというのは人間の個性の一面に過ぎず、同じHSPの人であっても一人ひとり個性は違う」と言ってきましたが、ビッグファイブ・テストでは「情緒安定性」や「開放性」以外の要素もあるため、今までの私の考え方が確信に変わりました。

 HSPの人の中でも外向的な人をHSSと呼んだりもしますが、この点の説明についても、ビッグファイブ・テストの指標に「外向性」という要素があることから、この点についても説明がつくのではないかと考えています。

 そして、先ほど、HSPの特徴と考えられる「情緒安定性」の低さについては、その説明の中で”過敏”や”熟考”というキーワードも出てきています。

 著書の中では、「情緒安定性」について、こう語られています。

情緒安定性を、進化的な背景から考察してみましょう。情緒安定性が低いことにデメリットしかないのであれば、なぜこれらの人の遺伝子は、淘汰されずに現在まで生き残っているのでしょうか?

私はその理由は、こうした危険に対する感度が、極めて重要なものであったためだと考えています。危険に敏感だとストレスは増しますが、それは人類が生き延びるために重要な役割を担っていたことも確かです。

引用:著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 この説明、どこかで見たような気がしたのです。

 そう、まさにHSPの著書などで語られる説明とそっくりですよね!!

 ただ、「情緒安定性」の低さは、上記にもあるとおり、仕事などにおいては非常にデメリットが多く語られています。

 実は、「情緒安定性」の低さこそが、HSPの人にとっての”生きづらさ”につながるのではないかと思っています。

 その一方で、HSPの人は、「ポジティブな感情も強く感じられる」「創造性豊か(クリエイティブ)」といった長所が挙げられることもあります。

 これは、「開放性」が高い人の説明に、かなり当てはまっていますよね!

 しかも、「開放性」の高い特徴としても、”機敏”というキーワードが出てきます。

 つまり、「開放性」の高さこそが、HSPの人にとっての”長所”につながるのではないかと思っています。

 ということで、HSPについて、昨今の研究において信頼性の高い性格診断テストと照らし合わせて考えてみましたが、「じゃあこれで何が言えるんだ?」と気になる方も多いのではないかと思います。

 実は、面白いのはここからなんです。

 

(2)HSPの気質は一時的であれば変えられる

 先ほどのビッグファイブ・テストでは、自分の本来の性格の傾向が分かると言われます。

 そして、この本来の性格については、変えることができません。

 これは、「HSPの気質は変えられない」というこれまでの定説とも、合致している部分だと思います。

 ただ、著書に書かれているのは、特定の条件下においては、人は一時的に本来の性格を離れて、他の性格をまとう(別人を演じる)ことができると書かれています。

自らの固定的な特性(性格)を理解し、それに併せたプロジェクトを遂行することが、持続的な行動を促し、やがては成功するための大きなカギとなるのです。

しかし、この本では、人生を理解するには固定的な特性(性格)を超えなければならない場合もあると説明してきました。すなわち、私たちはパーソナリティ特性の”変えることができる性格的側面”である「自由特性」を理解する必要があるというものです。

情緒安定性の低い人が、仕事のときにはそのような素振りを見せないこともあります。内向型の教師が、授業では外向的に振る舞うことがあります。普段は協調性の高い人が、社会的不公正をただすために猛烈に厳しい態度をとることがあります。このように、自由特性を通じてキャラクター(本来の性格)の外に出ることは、コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)の成功や持続性にも、メリットをもたらし得るのです。

引用(一部加筆):著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 そう、ここに書かれているとおり、人間には本来の性格のほかに、「自由特性」というものを備え持っており、一時的に気質や性格を変えられるのです。

 多くの人も経験したこともあるかもしれませんが、何かに夢中になっているときって、自分の本来の性格とは別の自分の一面が出たりすることはありませんか?

 まさに、そのことを指しています。

 そして、ここにも触れられているとおり、「コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)」のために、人は自分の性格を離れることができるのです。

 人は他人に抑圧されて、本来の性格を変えた自分を演じなければいけないのは、ストレスが溜まるだけです。

 だけど、「コア・プロジェクト」の成功のために自分を変えるのは、他人に言われたからではなく、自分の内側から性格や気質を変えるパワーを生み、自分の意志で性格を変えられるのです。

 そして、「コア・プロジェクト」の成功は、人生の幸福感にもつながることが分かっています。

 上記の引用文にも書いていますが、確かに自分の本来の性格に合わせて適職を探すというのは、「幸せな働き方」の追求にあたっては非常に合理的です。

 でも、前述したとおり、HSPの人の適職と言われているものは、世の中の仕事として多くはなく(5人に1人といわれるHSPの人に見合う求人の量はなく)、現実的でないと述べました。

 だけど、自分にとっての「コア・プロジェクト」を見つけることができ、それに合わせて性格を変えることができれば、「幸せな働き方」を実現するためには、現実的なのではないかと思ったのです。

 さらには、HSPの良い面を持ち合わせながら、他の性格を出せるようになれば、HSPの人の可能性は無限大に広がると思ったのです。

 私は、著書でこのことを知ったとき、「自分が追い求めていたものは、これだったんだ!」という感動を覚えました。

 まとめますと、HSPの人にとって「幸せな働き方」を実現する現実的な方法は、自分の気質や性格に合った「適職」を探すのではなく、「コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)」を見つけたうえで、そこから逆算して自分の気質や性格を使い分けることだったのです!

 それでは、「コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)」を見つけるためには、どうすれば良いのか?

 それは次に、説明していきます。

 

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HSPの人が自分を変えて幸せな働き方を実現する方法とは?

(1)コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)を見つける方法

 さて、幸せな働き方を実現するためには、「コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)」を見つけることが現実的だと述べてきました。

 ただ、「コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)」を、まだ見つけられていないという人も多いのではないでしょうか。

 そこで、著書に書かれている研究をもとに、幸福度が高くなる「コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)」を見つける方法をまとめました。

【コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)を見つける方法】

・自分が取り組んでいる行動(プロジェクト)を思いつくままに列挙する

・それらのプロジェクトの中で、「①有意義(自分の価値観とマッチしていること)」「②自発的(他人に言われたからではなく自分がやりたいこと)」「③有効的(成功する見込みが大きい)」「③自分自身でコントロールしやすい(コントロールできる範囲が大きい)」「④周りからの理解や支援がある」「⑤ポジティブな感情を強く感じる(ネガティブな感情を受けづらい)」ものをピックアップする

・ピックアップしたプロジェクトの中で、他のプロジェクトとも密接で、全てに影響をするようなプロジェクトが「コア・プロジェクト」にあたる

参考:著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 そう、既に自分のやっていることの中で、「コア・プロジェクト」が隠れていることが多くあるのです。

 そして、自分の人生の中で本当に大切なことを理解することができると、自分の幸せのために、どこに力を入れるべきかということが分かってくるのです。

 また、性格を変えることは、否定的に書かれることが多いのですが、自分の人生の中で本当に大切なことのために性格を変えることは、幸せに近づくための合理的な方法だと思うのです。

 もっとわかりやすく言えば、「今は、本当の自分とは違う性格だけど、大切なことのために性格を使い分けているんだ!」と思うことができれば、幸せの感じ方もまったく違うと思うんです。

 ただ、どうしても、既に自分のやっていることの中から、「コア・プロジェクト」を見つけられないという人もいるかと思います。

 そこで、私の事例にはなりますが、ヒントをお伝えします。

 私にとっての「コア・プロジェクト」は、ブログであることは間違いありません。

 そして、自分の趣味や好きなこと(私は書くことが好きでした)に、生産性を掛け合わせる手段として、ブログを見いだしたのです。

 つまりは、「自分の趣味や好きなこと」に、「生産性」を掛け合わせると、「コア・プロジェクト」に近づけるのではないかと思います。

 著書には、次のとおり書かれています。

真に意義の感じられる、ポジティブなプロジェクトだと見なされやすいのは、人間関係や趣味がテーマのプロジェクトだということがわかっています。

引用:著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 この記述と照らし合わせても、「自分の趣味や好きなこと」✕「生産性」は、自分の人生にとって大切なことをみつけるためのヒントといえるのではないかと思います。(この点については、別の記事でも触れていますので、詳しくは以下のリンクからご覧ください。)

 

 

 以前、Twitterでは、次のような調査をしてみました。

 ガイアックスソーシャルメディアラボの調査を踏まえると、Twitterのユーザーは、20代以下は32%・30代は18%・40代は22%・50代以上は28%を占めています。

 もちろん、私のフォロワーの傾向も影響すると思いますが、Twitterのユーザーの年齢比率と比べると、30代以下の人が主に「生きづらさ」を抱えていることが分かります。

 これには色々な理由が考えられますが、その1つの理由として、年齢が若い人は経験が浅いため、「コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)」を見つけられていないからなのではないかと思います。

 おそらく、年を取っていくと、自ずと「コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)」を見つけられている人も多いのではないかと思います。

 さて、「コア・プロジェクト(≓人生で本当に大切なこと)」を見つけ、その成功のためには、自分の性格や気質を変えることは大切だと述べました。

 だけど、そうは言っても、自分を変えることは本当に大変なことだと思います。一朝一夕でできることではありません。

 著書には、次のとおり書かれています。

クリエイティブな人は、セルフ・プロジェクト(自分を変えようとするプロジェクト)のことを、「気分を落ち込ませる重労働」ではなく、「発見に満ちた冒険」とみなしているのです。

引用(一部加筆):著・ブライアン・R・リトル/訳・児島修(2016)『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』大和書房

 HSPの人の長所として、「創造性豊か(クリエイティブ)」なことが挙げられます。

 自分の性格や気質を変えることは、大変です。

 だけど、HSPの人の長所を活かし、「自分の性格や気質を変えてみること」を冒険とみなすことができれば、自分の本当の大切なことのために、前向きに自分を変えていくことができるのではないかと思います。

 一つ注意点だけ言うと、自分の本来の性格から長期間にわたって他の性格でいつづけると、ストレスが溜まることも分かっています。

 なので、「自分を変えること」と同時に、「本来の自分でいられる場所」も大事です。

 HSPの認知が広がり、各地で交流会が開かれるようになりましたが、交流会はHSPの人にとって「本来の自分でいられる場所」のひとつなのではないかと思います。

 私は、一人で過ごす時間が好きなので、「本来の自分でいられる場所」として、一日の中で必ず、ひとりの時間を多めに取るようにしています。

 このことについては、前回の記事でまとめましたので、詳しくは以下のリンクからご覧ください。

 

 

 最後に、私の経験を述べて、この記事を締めくくりたいと思います。

 

(2)私はブログを始めて人生が変わった

 さて、ここまで理屈をこねてきましたが、どうしても「自分を変える」ということについて、受け入れづらい人もいるかと思います。

 なので、最後に私の経験をお話します。

 私の「コア・プロジェクト」は、間違いなくブログです。

 このブログでは、正直言うと、全くというほど収入がありませんが、2年間にわたり、ほぼ毎週、長文の記事を書いています。

 そのモチベーションは、自分の人生において本当に大切なことだと思っているからです。

 そして、私はブログをはじめて、人生が変わりました。これは、嘘偽りありません。

 なぜなら、ブログを通じて、自分のたくさんの可能性を見いだすことができましたし、素敵な方とのつながりをたくさん得ることができました。

 そして、なんと言っても、自分の成長度合いが加速度的に増しています。

 私は、平日はサラリーマンとして生きていますが、仕事に対する見方も変わりました。

 私は、ブログをはじめる前までは、「仕事は、単なる生活費を稼ぐための手段」としか考えていませんでした。

 だから、仕事に対する満足感もめちゃくちゃ低く、「いつも辞めたい」と思っていました。

 私は、決して転職はしていません。

 でも、ブログをはじめてから、仕事に対する見方として、稼ぐという意味以外に、「みなさんに幸せな働き方をブログで伝えるための実験の場」「対人関係やカウンセリング能力を磨く場」「自分の長所や短所に気づける場」等というポジティブな意味を感じられるようになりました。

 なので、仕事に対するモチベーションも高まりましたし、満足感も高まりました。

 そして、本来の自分とは違う性格からモードを切り替えて、他の性格も引き出せるようになってきました。

 ちょっと前に、私がこんなツイートをしたのは、これが理由です。

 そして、毎週長文を書いているからこそ、自分が好きな「書く」ということについても、磨きがかかっています。

 この前仕事で、「君に文書を書かせたら間違いない」と言われたときは、涙が出そうなほど嬉しかったです。

 正直、ブログを始め、さらにはTwitterやYouTubeをはじめて、土日の時間はほとんど無くなっています。

 だけど、間違いなく自分の人生至上、「幸せな働き方」ができています。

 それは、私が「コア・プロジェクト」を見いだすことができたからだと思っています。

 だからこそ、私は今になって、転職やフリーランスも視野に入れて、自分のキャリアを考えています。

 昔の「仕事を辞めたい」は、目的(他にやりたい仕事)がなく、ネガティブな理由だったけれど、今は「本当に大切なこと」や「幸せな働き方」を実現するためのポジティブな理由を考えています。

 数年前に、仕事のパワハラでうつ病になった私に、この気持ちを伝えたいと思っています。

「やっと自分を変えることができたよ!」

 

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おわりに

 今回の記事は、私がいま、HSPについて書きたいことを全て詰め込みました。

 そして、「HSPの人にとっての幸せな働き方」というテーマについて、ひとつ答えを出せたと思っています。

 「自分を変える」ということについては、どうしても抵抗感が強い人が多いと思いますので、今回の記事を読んで納得できない方(信じたくない方)も確実にいらっしゃるかと思います。

 でも、私は、一時的に性格や気質を変えることこそが、HSPの気質や性格を輝かせるための合理的かつ現実的な方法だと思っています。

 なぜなら、これは理屈だけではなく、私が実体験をしているからです。

 なので、ブログの最後のほうは今まで無いくらい、私の感情や熱意を込めました。(普段は、感情や熱意を出さないようにしているんですけどね。笑)

 ただ、このブログはここで終わるかというと、そうではありません。

 私は、うつ病だったとき、精神的な不調で死に近い経験を味わっています。

 逆に、精神的に幸せに向かうためには、自分の可能性を広げていくことが大事だということが、今になってようやく大事だと実感しました。

 なので、これからも私は、HSPの方々をはじめとして、”生きづらさ”を乗り越え、可能性を広げるためのヒントをお伝えし続けます!

 それが、今の私の「コア・プロジェクト」なのですから…。

 また、今回の記事の主な参考文献となった著書『自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』について、HSPの理解を深めることのほか、自分の可能性を広げるにあたって、本当に参考になりましたので、ぜひこちらもご一読することをオススメします!

 それでは、今回はこの辺で終えたいと思います。

 長文となりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 また次回も、よろしくお願いいたします!

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プロフィール

 

こんにちは、ぽん乃助と申します。

 

敏感で繊細なHSPの人にとっての働き方戦略を本気で考えるアラサーの企業戦士です。

 

社会人1年目の時にパワハラを受け、うつ病になってしまい、その時を境にメンタルヘルスや心理学の分野に興味を持ちました。

 

HSPの仕事の悩みや適職、特徴や長所を活かした働き方、疲れやすさの改善や休み方、発達障害や内向型との違い、HSS特有のツラさと生き方戦略など…

 

あらゆる観点から、HSPの人が働きながら「生きづらさ」を残り超えるためのヒントを、本ブログやTwitterを通じて発信しています!

 

そして、2019年12月にVtuberデビューしました!YouTubeチャンネル「ぽん乃助の心理ラボ&ゲーム部」でも心理学動画をアップしていますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

 

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