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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

【HSP対談vol.9】仕事での疲れを対処する3つの鍵とは?

私(ぽん乃助)
今回は、HSPの人が仕事での「疲れやすさ」を対処する方法などについて、対談を通じて考えていきました!

 

 2019年7月27日に、HSPの働き方に関する9回目の対談を実施しました!

 HSPとは、生まれつき5人に1人は当てはまる、繊細で敏感な性格の人を指します。(詳しくは、こちらから解説をご覧ください。)

 HSPの人は、繊細で敏感な気質がゆえに仕事で悩みを抱えやすく、どのように働いていくべきかということについては、大きな課題とされてきました。

 そのため、HSPにとっての最適な働き方を探るべく、色んな方々と対談を実施しています。

 前回の対談の模様も記事にまとめておりますので、気になる方はぜひ、以下のリンクからご覧ください!

 

 

 さて、HSPの人は、繊細で敏感な気質がゆえに、色んなコトを気にしてしまい、また、神経を高ぶらせてしまいやすいため、疲れやすいと言われています。

 そのため、体力・気力を保ったまま働き続けることを難しく感じているHSPの方もたくさんいらっしゃるかと思います。

 そこで今回は、対談を通じて、HSPの人が仕事での「疲れやすさ」を対処する方法などについて、考えていきました。

 仕事での疲れに悩まされているHSPの方は、ぜひ最後までご覧ください!




対談の概要について

(1)対談の趣旨

日時:2019年7月29日(土)10時00分~12時00分

場所:オンラインにて対談

 先日、私はこんなツイートをし、多くの方から反応をいただきました。

 そして、このツイートをきっかけに、HSPの方と対談する機会に至りました。

 HSPの「生きづらさ」を感じる要素としては、マルチタスクが苦手とか、落ち込みやすいとか、色々と挙げられます。

 ただ、私は、HSPの「生きづらさ」の要素の中でも、疲れやすいと言うことがいちばんツラいものだと考えています。

 それは、仕事と生活が毎日続いている中で、「疲れやすさ」は向上心を削いでしまい、消耗的でつまらない日々を送ることにつながると思っているからです。

 HSPの人が疲れやすいということは、著書でも書かれていることが多いです。

繊細で敏感なHSPは、人の気持ちに共感や同調しやすいので、いつも気を遣い、常に神経を高ぶらせた状態で生活しています。一日中休む暇もなく脳も自律神経もホルモンもフル稼働の状態であるため、どうしても非HSPに比べて疲れやすいのです。

引用:長沼睦雄(2016)『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』永岡書店

 私は、HSPの人が「生きづらさ」を緩和すべく、疲れやすさをどのように対処するのかということがとても大事だと考えています。

 そして、疲れやすさとうまく付き合うことで、日々の仕事や生活において前向きに楽しめるのではないかとも思っています。

 そこで、今回はHSPの人が仕事での「疲れやすさ」を対処する方法などについて、対談を通じて考えることとしました。

 

(2)対談のお相手

①橘咲希さん

・HSPのキャリアに関して精通されており、講義やカウンセリング・コーチング・コンサルティングなどを通じ、一人ひとりの働き方や在り方に向き合っている方です。

・他の仕事もされながら、HSP勉強会の開催などの活動をされており、まさに「疲れやすい」自分とうまく付き合って仕事をされている方でした。仕事や生活との折り合いのつけ方について大変参考になるお話をたくさんうかがうことができました。

・今回、対談に至ったのは橘さんのお声がけのお陰でありました、ありがとうございました。お話を通じて、繊細な気質をお持ちでありながら、前に進める力が非常に強い方なんだろうなぁ…と思いました!

橘咲希さんのHP→こちら

橘咲希さんのTwitter→こちら

 

②Lieさん

・ご自身のこれまでのキャリアを踏まえ、多くの方へのキャリア相談をなされており、「人が強みを発揮する」ということに日々向き合っていらっしゃっています。

・子育てをされながら、「疲れやすさ」とうまく付き合いながらご自身のキャリアを真剣に考えていらっしゃっており、対談では参考になるお話をたくさんいただけました。

・外資の会社も国内の会社まで勤務経験があり、様々な会社の文化をご存じでした。お話を通じて、柔和でありつつ、非常にスマートな方なんだろうなぁ…と思いました!

LieさんのTwitter→こちら

 

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対談を通じて分かったこととは?

(1)HSPの人が普通の人より疲れやすいと感じる瞬間について

 さて、HSPの人が疲れやすいということは、先述のとおり、たくさんの著書の中で書かれています。

 ただ、「疲れやすさ」には、個人差があるのではないかと思っています。

 今回は、せっかくHSPの方と対談しているので、疲れの個人差を知るべく、まずはこんな質問をぶつけてみました。

私(ぽん乃助)
私は、人間関係がこじれたときなどに、精神的疲労を強く感じます。皆さんはどんなときに疲れを感じますか?

Lieさん
それは、よく分かります。誰かの間に入って、調整するときは、とても疲れますよね…。

橘咲希さん
私は、精神的な疲労だけでなく肉体的な疲労も強く感じます。出張や外出が多いときは、精神的な疲れが少なかったとしても体力的なツラさを感じました。

私(ぽん乃助)
それもよく分かります…。光や音などで、肉体的な疲労を感じるHSPの方もいらっしゃいますしね。

Lieさん
その他にも、会社で飲み会が多かったときは、『二次会は勘弁して欲しい!』と思うときも多かったです。

 

 疲れは、ざっくり分けると、橘咲希さんが仰るとおり「精神的な疲労」「肉体的な疲労」に分けられます。

 そして、この会話から、HSPの人の中でも「精神的な疲労」を感じることもあれば、「肉体的な疲労」を感じることもあり、これはその人の特質や状況により異なることが伺えます。

 

(2)HSPの疲れの程度と「疲れやすさ」が周囲に伝わらないことについて

 さて、HSPの人の「疲れやすさ」が周囲の人に伝わらないことに関して意見が出ました。

 伝わらない理由としては、「疲れ」は目に見えないものだからです。

 逆に、HSPの人が「疲れやすい」と感じているのは、普通の人と比べて、違いを感じる瞬間があるためだと思っています。

 そこで、次にこんな質問をぶつけてみました。

私(ぽん乃助)
私は疲れのあまり、電車で一人で寝過ごすことや、休みの日の外出時でも居眠りをしてしまうときがあります…。皆さんは、普通の人より疲れを感じやすいと思う瞬間はありますか?

橘咲希さん
私も、休日の日中に外出先の飲食店で寝てしまったことがあります…。また、休日は1日中寝られるくらい、ロングスリーパーです。

私(ぽん乃助)
あ、私も休日はかなりロングスリーパーです…。

Lieさん
きっと、責任感のあるところから離れて、緩んだ瞬間に疲れがどっと出てくるんでしょうね。

 

 「どれくらい疲れているのか?」ということは、睡眠によく表われるものだと思います。

 例えば、睡眠を何時間と必要とするほど身体が疲れているのだと言えるのかもしれません。

 そして、Lieさんが仰るとおり、仕事などの責任感のある場から離れたときに、ホッとしてしまい、居眠りや長時間睡眠といった形で疲れが表れてくるのではないかと思っています。

 私が会ってきた中ではありますが、ロングスリーパーのHSPの方は多く見かけました。

 橘さんもTwitterで、ロングスリーパーに関する質問を投げかけていただいたところ、共感いただいたHSPの方も多い状況でした。

 統計的に証明はできませんが、ここからもHSPの人が疲れやすいことが垣間見えるのではないかと思います。

 そして、橘咲希さんからは、「疲れやすさが周囲に伝わらなかった」エピソードもいただきました。

橘咲希さん
以前、私の疲れやすさを知った同僚から、『運動をして基礎体力をつけた方』がいいと言われました。頭で運動の重要性はわかるものの、日々の生活で疲れてしまい、私はどうしても運動をする余裕はなく、睡眠に回しています。逆に別の方から『運動にこだわらなくともできることから始めたら良いよ』と言われたときはとても安心しました。

 

 後ほど詳しく述べますが、疲れやすさの程度は人によって全然違います。

 なので、「疲れを軽減するためには、基礎体力をつけろ!」という意見を散見しますが、人によっては運動をする余裕もなく、暴論になりかねません。

 そのため、一人ひとりの疲れのタイプに応じて、対処する方法も変わってくるということがここから分かります。

 なお、先ほど、私自身は「精神的な疲労」を溜めやすいタイプと述べました。

 HSPの人は無意識でいると、気を遣い過ぎてしまうことが多いため、「精神的な疲労」を抱えやすい人も多いかと思います。

 このことに関して、以前に疲れを軽減するための方策を記事にまとめたことがありますので、気になる方はぜひ、以下のリンクからご覧ください!

 

 

(3)HSS型HSP特有の疲労におけるツラさについて

 今回は、偶然ではありますが、HSS型HSPの方が集まって対談を実施しました。

 HSS型HSPとは、活発で自ら刺激を求めてしまう、繊細で敏感なHSPの気質の持ち主です。

 HSS型HSPの人は、HSPの中でも3割いると言われています。

 私も自己診断などでは、HSS型HSPに分類されることが多いです。

 そこで、HSS型HSP特有のツラさを知るべく、こんな質問をぶつけてみました。

私(ぽん乃助)
お二人はHSS型HSPということですが、「疲れやすさ」に関して特有のツラさがあるのですか?

Lieさん
誰かと一緒にいる時間は好きで、楽しめるのですが、一人になった途端とても疲れを感じることがあります。

橘咲希さん
私も、刺激があるような活動中は、楽しむことができ大変な活動内容でも疲れも感じません。だけど、活動を終え1人になった時に、急にどっと疲れを感じます。そうすると、周囲は私の活動的な部分しか見ていないので、いくら『私は疲れやすい』と伝えても信じてもらいにくいです。加えて、仕事を始めたばかりの頃は、自分自身もこんな疲れやすい自分の特性に気づいていませんでした。自己理解が足らなかったと感じています。

 

 この会話からは、HSS型HSPの人は自ら刺激を追い求めるため、「疲れやすさ」に拍車がかかってしまい、さらには周囲からも「疲れやすい」と理解してもらいづらいということがうかがえます。

 なので、活発に活動したくなる気持ちと裏腹に、自分の「疲れやすさ」とうまく付き合うような自己コントロールがとても大事だということがわかります。

 この点も含めて、以前にHSS型HSP特有のツラさと対処法を記事にまとめたことがありますので、気になる方はぜひ、以下のリンクからご覧ください!

 

 

(4)HSPの人が疲れやすさを対処するための3つの鍵について

【上記画像はクリックすると拡大表示されます】

 さて、ここまでは、HSPの人が疲れやすい場面や困りごとについて考えてきました。

 ただ、「疲れ」は目に見える形ではないため、自分自身でうまく対処していかなければ、「生きづらさ」は改善することがはできません。

 対談の途中で、次のやり取りがありました。

Lieさん
「疲れやすさ」をうまく対処するためには、自分の疲れやすさのタイプを「知る」ことと、周囲へうまく「伝える」ことが大事だと思っています。

私(ぽん乃助)
あ、確かにそう言えそうですね!私は、日々の生活の中で疲れを「癒やす」ことも大事だと思っています。

 

 私は、このやり取りを踏まえて、HSPの人の疲れやすさを対処するための鍵は、「①自分の疲れのタイプを『知る』」「②自分の疲れやすさを周囲に『伝える』」「③自分の疲れを生活の中で『癒やす』」ということだと思いました。

 そして、対談の中ではそれぞれの鍵を見つけるためのヒントがたくさん溢れていました。

 

鍵①:自分の疲れやすさのタイプを「知る」

【上記画像はクリックすると拡大表示されます】

 疲れやすさを対処するための1つめの鍵として、「自分の疲れやすさのタイプを『知る』」ためのヒントを探るべく、次のような質問をしてみました。

私(ぽん乃助)
お話の途中にもありましたが、自分の疲れが「精神的な疲れ(疲労感)」なのか「肉体的な疲れ(疲労)」なのかによっても対処方法が違うので、自分の疲れやすさのタイプを知るということはとても大事だと思っています。皆さんはどう思いますか?

Lieさん
私の疲れやすさのタイプは、人間の疲労度が0から10で表した場合、私は疲労度が6になった場合に一気に10に高まってしまうタイプです。以前に疲労度が10にきてしまい、生活や仕事に支障をきたしてしまったことがあったので、早いタイミングで休職を申し出るなど、自分の疲れやすさのタイプに応じて対処するようにしています。

 

 自分の「疲れ」のタイプを知っておかなければ、対処の方法やタイミングが誤ってしまいます。

 そして、自分の「疲れ」対処の方法を誤ったり、対処のタイミングが遅れたりすることで、生活に支障をきたすこともあるのです。

 さて、自分の疲れのタイプを知るにあたって、お二人からは、参考になる概念をいただきました。

Lieさん
疲れた時に、エネルギーを発散した方が良い人もいれば、蓄えた方が良い人もいますよね。HSPに似た概念として、「エンパス」がありますが、「逆エンパス」といったコトバもあるように、エネルギーの循環の仕方によって区分もされていますしね。

橘咲希さん
漢方医学でいうと、自分の体質が実と虚によっても違いがありますよね。

 

 「エンパス・逆エンパス」「実・虚」など、知らない方も多いと思いますので(私も知らなかったため)、次のとおり紹介いたします。

・エンパス
エンパスとは、エネルギー吸収体質を持った人のこと。感受性が強く、敏感で豊かな感性を持っている。

・逆エンパス
逆エンパスとは、エネルギー放出体質の人のこと。感受性が強く、洞察力、感情移入力が発達しやすい。

引用:純粋カウンセリング「エンパス体質・逆エンパス体質の特徴」(アクセス日:2019年7月29日)

東洋医学では「同病異治(どうびょういち)」といって、人はそれぞれ固有の体質を持ち、症状のあらわれ方も個々人によって違うので、同じ病気でも、治療の方法が異なってきます。その際、個々人の体質と、かかりやすい病気の傾向を知る目安として、「虚証」と「実証」に大きく分けられます。

簡単にいうと、虚証は本来の生命力が弱まって体の機能が低下した状態=「虚弱な人が不健康になった状態」実証は有害物によって体の機能が阻害された状態=「壮健な人が不健康になった状態」です。同じ“疲れ”という症状があっても、虚証と実証では捉え方が違ってきます。

引用:元気通信「あなたは虚証(きょしょう)?実証(じっしょう)?東洋医学的お疲れ診断!」(アクセス日:2019年7月29日)

 これらの概念は、自分の疲れのタイプを知る意味でも参考になると思いますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

 そして、そもそも私が問題意識としてあった「疲れは甘く見られがち」というところの核心に迫るべく、次の質問をぶつけてみました。

私(ぽん乃助)
疲れやすさがひどい場合は、慢性疲労症候群と病院で診断されることもありますよね。疲れは自他共に甘く見られることが多いですが、症候群に指定されるほど、疲れやすいということは「生きづらさ」につながる要素であるとも思っています。

橘咲希さん
私は「慢性疲労症候群」や似たような「副腎疲労症候群」の診断を病院で受けた人を知っています。自分の「疲れの正体」を医学に基づき知れると、ご自身も安心もできますし、周囲にもきちんと伝えることもできます。睡眠や栄養のとりかたについても、医師等から指導をいただけるため、とても有効です。疲れに悩んでいる方は、病院で診てもらうことも大事だと思います。

 

 社会においては、「疲れやすいのは甘え」だと思われがちですが、疲れの程度がひどい場合、「症候群」と医学的に診断されるくらい、「生きづらさ」につながることもあるのです。

 そして、疲れをそのまま対処せずに放置してしまうと、精神疾患に罹ってしまうなど、生活に大きな支障を与えてしまうこともあります。

 だからこそ、疲れを甘く見ないと言うことが大切だと思うのです。

 ここで言う「甘く見ない」というのは、他人の疲れに対してだけでなく、自分自身の疲れに対してもです。

 社会の基準としては体力や気力がある人に置かれてしまうため、自分自身の疲れに気づかない場合もありますし、周囲の人に言いづらいこともあります。

 次のテーマにもつながりますが、私は溜まりに溜まった疲れを甘えだと思い込み、他人にSOSを出すのが遅れてしまい、休職もできず、うつ病に罹ってしまったこともあります。

 私と同じ経験をしてほしくないという思いから、以前にこのことについて記事にまとめたことがありますので、気になる方はぜひ以下のリンクからご覧ください!

 

 

鍵②:自分の疲れやすさを周囲に「伝える」

【上記画像はクリックすると拡大表示されます】

 疲れやすさを対処するための2つめの鍵として、「自分の疲れやすさを周囲に『伝える』」ためのヒントについては、次の会話の中にありました。

私(ぽん乃助)
自分の疲労が相手に的確に伝わらない理由としては、「疲れた」という日本語にも問題があると思っています。「疲れた」というコトバがあまりに万能過ぎて、口癖のように使う人もいるため、病的に疲れている場合でも、「疲れた」というコトバが甘く見られて、見過ごされることが多い気がするのです。

橘咲希さん
子どもは語彙が少ないため、「熱中症」に罹ったときに「疲れた」というコトバを使うこともあるそうです。

私(ぽん乃助)
なるほど、そうなんですね!

橘咲希さん
私は、自分の疲れを他人に伝えるときは、疲れの程度も一緒に伝えるようにしています。例えば、「”動けないくらい”疲れた」といったような表現を使います。相手との関係性が浅いと誤解されてしまうこともあるので伝え方には注意が必要ですが、色々工夫しながら伝えています。他にも「しっかり寝てからの方が頭が働く気がするな。疲れちゃったかも…ちょっと寝かせて。返事は寝た後するね!」などアサーティブな表現を心掛けています。

 

 これは、なるほどと思いました。

 橘咲希さんが仰るとおり、「疲れた」というコトバは、使う人や場面によってその程度が大きく異なるため、疲れの程度を一緒に伝えることはとても有効だと思いました。

 これに関連してですが、私は自分のツラさを伝えるにあたって、”間接的”に相手に伝えることも有効だと思っています。

 というのも、どうしても人は自分を基準に物事を考える傾向にあるため、相手からストレートにツラさを言われても、理解できないことが多いからです。

 このことについては、以前に記事にまとめたことがありますので、気になる方はぜひ、以下のリンクからご覧ください。

 

 

鍵③:自分の疲れを生活の中で「癒やす」

【上記画像はクリックすると拡大表示されます】

 疲れやすさを対処するための3つめの鍵として、「自分の疲れを生活の中で『癒やす』」ためのヒントを探るべく、次のような質問をしてみました。

私(ぽん乃助)
私は疲れた時は、疲れを癒やす手段として、一人の時間を作るようにしています。皆さんはどうですか?

Lieさん
私も、疲れた時は、家や喫茶店で読書をするなど、ひとりの時間を大切にしています。

橘咲希さん
私は、とにかく疲れた時は、栄養を採って寝るようにしています。睡眠の時間は、しっかりと確保できるよう、とても大切にしています。

私(ぽん乃助)
確かに睡眠は大事ですよね。私は、眠れないときは睡眠薬を使ってでも寝るようにしています。また、睡眠では「肉体的な疲れ(疲労)」がとれても「精神的な疲れ(疲労感)」がとれないときもあるので、マインドフルネス瞑想を生活の中で織り込んでいます。

 

 どうしても、HSPの人は、疲れを溜めてしまうことも多いのではないかと思います。

 疲れを癒やす方法は、人によって様々あると思いますが、大事なのは疲れを溜めすぎないことにあると思っています。

 そのためには、普段の生活の中で無理なく、疲れを癒やすための行動を取り入れることが大事だと考えています。

 あくまで私の場合ではありますが、生活の中に落とし込みやすいような短時間で実践できる疲れを癒やす習慣について、以前に記事にまとめたことがありますので、気になる方はぜひ以下のリンクをご参考にしてみてください!

 

 

(5)HSPの人が疲れやすさとうまく付き合うための働き方について

 さて、本ブログではHSPの人にとっての最適な働き方について模索していますが、自分の疲れやすさとうまく付き合っていくにあたっては、働く環境も重要になってくると思っています

 そこで、こんな質問をしてみました。

私(ぽん乃助)
疲れやすさとうまく付き合うためには、どこで働くのかということも大事ですよね。会社や業界によって、雰囲気は全然違いますし。

Lieさん
私は国内のメーカーや外資の広告代理店など、雰囲気が異なるところで働いていた経験がありました。外資の広告代理店で働いていたときは、かなり激務で疲れやすさとの折り合いがうまくつけられませんでした。

橘咲希さん
私も激務な仕事に就いていたときは、疲れやすさと折り合いをつけるのが大変でした。そもそも私は大学生の頃、自分の疲れやすさに気が付かずに就活し激務な会社に入りました。そんな自分の経験を「しくじり就活」といった感じで就活生や求職者に伝えていることもあります。

 

 私は、少し疑問に感じたこともあり、さらにもう一歩深く聞いてみました。

私(ぽん乃助)
忙しい業界というのは、入社する前からある程度は分かるものですが、それが分かっていて、なぜその業界に就くのですか?

橘咲希さん
私は、自分のキャリアを考えたときに必要な経験だと思い、またやりがいもありましたので、多忙だと知りつつも忙しい業界に就いていました。忙しくてもなんとか身体は回っていましたしね。

Lieさん
私も自分のキャリアと言うこともありますが、HSSの気質のこともあり、同じ仕事をしていると飽きてしまうということもあります。離職率が高くない会社も辞めたことがあり、周囲に辞めると言ったときに驚かれたこともあります。笑

私(ぽん乃助)
だけど、入社した後に、「あ…ここは合わないな…。」と思うのですか?

Lieさん
そうなんですよね。入社する前は、HSS(外向型)の気質が前面に出ていけると思うのですが、働き始めると、HSPの疲れやすい気質でうまくいかないこともありました。

橘咲希さん
仰るとおりですね。自分には、HSSに限らず色んな面があるのにも関わらず、一つの面だけを伝えて就職活動や転職活動をすると、うまくいかないですよね。

 

 ここで分かるのは、就職先・転職先は自分の一つの面だけで決めるのではなく、あらゆる面を考慮して決めることが、失敗を避けるために大事だということでした。

 ただ、対談中でも話題になりましたが、日本は新卒至上主義なので、欧米に比べると転職にネガティブなイメージを持たれることが多いです。

 とはいえ、新卒の時点で、自分の「色んな面」をきちんと理解できているとは限らず、自分に適した会社に勤められるかというとその確率はとても低い状況にあります。

 なので、自分の気質や成長度合いに応じて、キャリアの軌道修正をすることも大事なのだと思いました。

 このことに関連して、以前の対談では、HSPの人の適職や退職などについてテーマにしたことがありますので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!

 

 

 さて、キャリアの軌道修正が大事だと言いましたが、私は転職経験がありません。

 なので、転職の留意点などを聞いてみたく、次の質問をしてみました。

私(ぽん乃助)
私は転職経験が無いのですが、「疲れやすさ」との兼ね合いで、転職をしたあとに大変だったことはありますか?

Lieさん
私は、前の会社と全く雰囲気の違う会社に転職したときは、馴染むだけでも大変でした。

橘咲希さん
私は転職して職場に慣れるまでに半年以上かかりました。またその会社では人間関係の問題があったのでいろいろ気を配っていました。そのせいか一部同僚からは『気を遣いすぎて業務遂行に集中しきれていない』と思われたこともあるようです。今思えば、私は気遣いにパワーを取られ、仕事にエネルギーを割き切れていなかったのかもしれません。

Lieさん
新しい環境で仕事をするときは、自分の6~7割くらいの力で働ける職場に就くのが良いのかもしれませんね。

 

 ここで分かるのは、働き始めは、その環境に馴染むのにとてもエネルギーを使うということです。

 著書などにおいては、HSPの人の学習スピードについて、働き始めは遅いということが言われており、共感している方も多い印象を受けます。

【上記画像はクリックすると拡大表示されます】

 HSPの人の仕事の学習スピードについて、働き始めが遅い理由は、「職場に馴染むのに大きなエネルギーを使う」ということも挙げられるかと思います。

 なので、Lieさんの仰るとおり、自分の6~7割の力で働ける環境を見つけることも大事なのかもしれません。

 また、HSPの人は大器晩成型であるため、上記の図のように、仕事を理解し始めると、他人よりも凄い力を発揮するとも言われています。

 そのため、長期的なキャリアの視点を持つことも、HSPの人にとっては重要になってきます。

 このことについては、以前に記事にまとめたことがありますので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!

 

 

 さて、働き方については近年多様化しており、会社勤めだけではなく、フリーランスなどの独立した働き方も選択肢として取りやすくなっています。

 そこで、疲れやすさとうまく付き合うための働き方をさらに探るべく、次の質問をぶつけてみました。

私(ぽん乃助)
最近は働き方が多様化しており、会社に勤める働き方もあれば、フリーランスなどの独立した働き方もあります。疲れやすさとの折り合いという意味で、フリーランスという働き方を選ぶHSPの方もいらっしゃいますが、皆さんはどう思いますか?

橘咲希さん
私は、会社勤めをしながら、休みの日にHSPに関する活動を行っています。会社で勤めていると、強制的に規則正しいリズムに保つことができ心身両面の健康につながりますし、収入の安定にもつながります。これはリスク回避したい私の性格にとても合っています。安定とやりがいのバランスをうまく取れていると感じています。

私(ぽん乃助)
なるほど、会社勤めやフリーランス一辺倒ではなく、組み合わせるという手段もあるということですか。確かに、そちらの方が収入的なリスクも少なそうですしね。

Lieさん
夫はフリーランスで働いているのですが、働き方は自由であるものの、責任はすべて自分にあるというプレッシャーもあると言います。なので、会社勤めもフリーランスも、それぞれメリット・デメリットがあるので、自分の状況に合わせて選択することが大事なのだと思います。

 

 最近、Twitterなどを見ていると、フリーランスという働き方に憧れを抱く人を多く見受けられます。

 だけれども、この会話の中でも分かるとおり、会社勤めにもメリット・デメリットがありますし、フリーランスなどの独立した働き方にもメリット・デメリットがあります。

 なので、Lieさんの仰るとおり、自分の状況に合わせて働き方を選択することが大事なのではないかと思います。

 また、橘咲希さんが実践されているとおり、会社勤めやフリーランス一辺倒ではなく、組み合わせるような柔軟な働き方も選択肢として念頭に置くことも重要だと思いました。

 なお、フリーランスで働かれているHSPの方に対談を実施したこともありますので、独立した働き方が気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧いただければと思います。

 

 

 そして、対談の最後に、お二人からこんなコメントをいただきました。

Lieさん
疲れやすいというのはデメリットだけではなく、自分の心身を健康に保つための一つの能力だとも思っています。なので、「疲れ」は自分を正常に保つブレーキだと思って、自分の「疲れ」を甘く見ずに向き合うことが大事だと思います。

橘咲希さん
人間の3大アラームは、「熱」「痛み」「疲れ」と言われます。ただ、「疲れ」は他のものに比べて軽視されがちです。なので、「疲れ」と向き合うことの大事さが、もっと皆さんに伝わると良いと思っています。

 

 今回は、社会で甘く見られがちの「疲れ」について、焦点を当てて対談を実施しました。

 疲れに対する対処法法についても触れてきましたが、「疲れを甘く見ずに、しっかりと向き合う」ということが、一番基本であり、大事なことであるとも思っています。

 そして、お二人のコメントにもあったとおり、「疲れ」は自分の心身の危険を感じるアラームであり、HSPの人の「疲れやすさ」は自分にブレーキをかけることのできる一つの能力だとも考えることができますよね。

 私は対談を通じて、HSPの人が「生きづらさ」を軽減するためには、自分の疲れやすさと向き合うことが改めて大事だと思いました。

 そして、社会としても、他人や自分の「疲れ」に関して、もっと敏感になることができれば、良い方向に向かうのではないかと思いました。

 

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まとめ

【本対談で分かったこと(推測含む)】

●HSPの人が普通の人より疲れやすいと感じる瞬間とは?

・疲れは、ざっくり「精神的な疲労」「肉体的な疲労」に分けられる。

・HSPの人の中でも「精神的な疲労」を感じることもあれば、「肉体的な疲労」を感じることもあり、これはその人の特質や状況により異なる。

 

●HSPの疲れの程度と「疲れやすさ」が周囲に伝わらないこととは?

・HSPの人は、仕事などの責任感のある場から離れたときに、ホッとしてしまい、居眠りや極度の長時間睡眠などといった形で疲れが表れる。

・「疲れを軽減するためには、基礎体力をつけろ!」という意見もあるが、HSPの人の中には運動をする余裕もないくらい疲れている人もいる。

・そのため、一人ひとりの疲れのタイプに応じて、対処する方法も変わってくると考えられる。

 

●HSS型HSP特有の疲労におけるツラさとは?

・HSS型HSPとは、活発で自ら刺激を求めてしまうけれども、繊細で敏感なHSPの気質の持ち主である。

・HSS型HSPの人は自ら刺激を追い求めるため、「疲れやすさ」に拍車がかかってしまい、さらには周囲からも「疲れやすい」と理解してもらいづらい。

・そのため、外向型で活動したくなる気持ちと裏腹に、自分の「疲れやすさ」とうまく付き合うような自己コントロールがとても大事である。

 

●HSPの人が疲れやすさを対処するための3つの鍵とは?

・HSPの人の疲れやすさを対処するための3つの鍵は、「①自分の疲れのタイプを『知る』」「②自分の疲れやすさを周囲に『伝える』」「③自分の疲れを生活の中で『癒やす』」である。

「①自分の疲れやすさのタイプを『知る』」ことで、適切な対処の方法やタイミングが分かる。疲れやすさがひどい場合には、慢性疲労症候群や副腎疲労症候群などの医学的な診断がくだる場合もあり、疲れを甘く見ず、必要であれば病院に診てもらうことも大事である。

「②自分の疲れやすさを周囲に『伝える』」ことで、周囲の支援を得られる可能性がある。周囲に伝えるときは、「疲れた」というコトバと一緒に疲れの程度を伝えたり(例:「“動けないくらい”疲れた」)、アサーティブな表現で伝えたり(例:「しっかり寝てからの方が頭が働く気がするな。疲れちゃったかも…ちょっと寝かせて。返事は寝た後するね!」)することで、より相手に受け入れてもらいやすくなる。

「③自分の疲れを生活の中で『癒やす』」ことで、疲れを溜めすぎる前に対処することができる。そのためには、普段の生活の中で無理なく、疲れを癒やすための行動を取り入れることが大事である。

 

●HSPの人が疲れやすさとうまく付き合うための働き方とは?

・就職先・転職先は自分の一つの面だけで決めるのではなく、あらゆる面を考慮して決めることが、失敗を避けるために大事である(例:HSSの外向的な面だけでなく、HSPの疲れやすい面も踏まえて就職活動・転職活動を行う)。また、自分の気質や成長度合いに応じて、キャリアの軌道修正をすることも大事である。

・HSPの人は、働き始めの時期において、職場に馴染むのに大きなエネルギーを使う。そのため、自分の6~7割の力で働ける環境を見つけたり、長期的なキャリアの視点を持ったりすることが大事である。

会社勤めにもメリット・デメリットがあるし、フリーランスなどの独立した働き方にもメリット・デメリットがあるため、自分の状況に合わせて働き方を選択することが大事である。また、会社勤めやフリーランス一辺倒ではなく、組み合わせるような柔軟な働き方も選択肢として念頭に置くことも重要である。

「疲れ」は自分の心身の危険を感じるアラームであり、HSPの人の「疲れやすさ」は自分にブレーキをかけることのできる一つの能力である。「疲れを甘く見ずに、しっかりと向き合う」ということが、一番基本であり、大事なことである。

 

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おわりに

 さて、今回の対談でも、大変有意義な時間を過ごすことができました。

 対談にご協力いただいた、橘咲希さんLieさん本当にありがとうございました。

 この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

 疲れやすさというのは、人によって大きく差があるにもかかわらず、「疲れた」というと甘えだと思われるため、言いづらい雰囲気にあります。

 でも、対談の中でも話題になりましたが、極度な疲れは精神疾患をもたらすこともあり、仕事や生活に大きな支障をきたす場合もあります。

 だからこそ、HSPの人が「疲れやすさ」をうまく付き合うことが、「生きづらさ」を乗り越えるために重要だと思いますし、イキイキと働くことにもつながるのではないかと思っています。

 そのため、今回の対談では、HSPの人にとって参考になる情報が、たくさんあったのではないかと思います。

 今後も、HSPの人にとっての理想の働き方を追い求めるべく、引き続き対談を実施していきたいと思います。

 それでは、今回はこの辺で終えたいと思います。

 もし、悩んでいる方にとって、少しでもお役に立てたのであれば、大変幸いです。

 それでは、また次回も、よろしくお願いいたします!

 

*2019年8月17日 「疲れやすさ」について病院で診察してもらいました!

 

 

※2019年9月21日に、第10回対談を実施しました!

 

 

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プロフィール

 

こんにちは、ぽん乃助と申します。

 

敏感で繊細なHSPの人にとっての働き方戦略を本気で考えるアラサーの企業戦士です。

 

社会人1年目の時にパワハラを受け、うつ病になってしまい、その時を境にメンタルヘルスや心理学の分野に興味を持ちました。

 

HSPの仕事の悩みや適職、特徴や長所を活かした働き方、疲れやすさの改善や休み方、発達障害や内向型との違い、HSS特有のツラさと生き方戦略など…

 

あらゆる観点から、HSPの人が働きながら「生きづらさ」を残り超えるためのヒントを、本ブログやTwitterを通じて発信しています!

 

 

 

 

 

 

 

 

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