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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

傷つきやすくて悩むHSPの人の間違ったSNSの使い方とは?

私(ぽん乃助)
今回は、傷つきやすいHSPの人のSNSの使い方について、考えたいと思います。

 HSPとは、生まれつき5人に1人は当てはまる、繊細で敏感な気質の人を指します。(詳しくは、こちらから解説をご覧ください。)

 そして、私もHSPのひとりです。

 さて、HSPの人は生まれつきの気質がゆえに、他人の言葉などで傷つきやすいと言われています。

 HSPという概念は、昨今は、書籍だけではなく、インターネットを通じて、広がっています。

 特に、SNSでは、HSPの人を中心とした一つの大きな界隈ができあがっております。

 さらには、SNSを通じて交流会などが開催され、実際にHSP同士が会う機会も広がっています。

 ただ、傷つきやすくて悩むHSPの人にとっては、SNSが逆効果になる場合があります。

 そこで、今回は研究論文を踏まえて、傷つきやすくて悩むHSPの人に向けて、間違ったSNSの使い方をお伝えします。

 ぜひ、最後までご覧ください!




 

HSPの人が傷つきやすい理由とは?

 さて、HSPの人は、他人の言葉で傷つきやすいと言われています。

 事例としては、HSP関連の著書に次のとおり書かれています。

●注意の言葉を強く受け止めてしまう

幼い頃から、親や先生の言葉を強く受け取ってしまうことがありました。大人は10くらいのつもりで言っているのに、50、100と受け止めているような感じです。

(略)

私が小学生の頃、このような先生の言葉は、守らないと何か恐ろしいことが起きる「絶対命令」のように感じていました。1つ1つの言葉を重く受け止めるのがHSPの気質なので、自然と決まり事が多くなります。

ちょっとした注意も、目の前でどなり散らされたかのようなショックを受けるので、大人が想像する以上に、「こんなことを言われる自分はダメ人間なんだ」と深く傷つくことがよくありました。

引用:高木のぞみ・高木英昌(2019)『生きづらいHSPのための、自己肯定感を育てるレッスン』1万年堂出版

 さて、他人の言葉に傷つきやすい理由…それは色々考えられます。

 ただ、私は、HSPの数ある特徴のうち、次の特徴が、HSPの人の傷つきやすさにつながっていると思っています。

HSPに共通すること

●心の”境界線”がもろい
私たちは「自分は自分、人は人」と自他を区別するための目には見えない境界線を持っています。しかしHSPの場合はこの境界線が薄いことにより、他人の考えや気持ちが流れ込んで心の中がいっぱいになってしまうことがあります。

●自己否定が強い
自己肯定感が低いので、いつも「自分の責任かも」と考えてしまう傾向にあります。自分より他人を優先して考えてしまうために、本当の自分がわからなくなっているのです。

引用:長沼睦雄(2016)『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』永岡書店

 そう、HSPの人が他人の言葉で傷つきやすい一番大きな理由は、「自分と他人の境界線が薄いこと」だと、私は考えています。

 私も以前までは、他人のちょっとしたひと言でとても傷つきやすかったです。

 そして、自己否定のループに陥って自信を失う…なんてことが多々ありました。

 でも、今は、他人のひと言で傷つきやすいという点は、改善できました。

 それは、「自分の考え方や感じ方も正しいし、相手の考え方や感じ方も正しい」と思えるようになったからです。

 つまりは、相手の意見が自分と違っても、自分の考え方や感じ方が否定されたと思わず、「まぁそういう考え方もあるよな…」と受け入れられるようになったのです。

 著書には、次のとおり書かれています。

対話場面における人と人との関係性を考える場合、”I’m OK, You’re OK”という状況が理想とされます。つまり、「私は私であってそれでよい、あなたはあなたであってそれでよいのだ」と互いの現状を認め合う関係性です。

引用:小山文彦(2019)『精神科医の話の聴き方 10のセオリー』

 実は、この考え方が、自分と他人の境界線を引くにあたって、とても大事だと思っています。

 自分と他人の境界線を引くための力を養うためには共感力をうまく使うことが問われますが、以前にこのことを記事にまとめたことがありますので、気になる方はぜひ、以下のリンクからご覧ください!

 

 

 さて、HSPの人のコメントとして、SNSなどで次のような意見を見たり、寄せられたりすることが多くなりました。

「非HSPの人は、HSPの気持ちを分かってくれないから生きづらい。」

「私は必死に気を遣っているのに、あの人は気づいてくれなくてツラい。」

「メールやLINEで連絡を送っているのに、返信が来なくてショックを受けた。」

「あの人は自分のことをHSPといっているけど、本当はHSPじゃない。」

 これらに、共通することは、いずれも相手の考え方や感じ方への否定です。

 つまりは、自分と他人の境界線がうまく引けていないため、相手の考え方や感じ方を肯定することができていない状況だというわけです。

 そのため、自分と違う意見を見聞きしたときに傷ついてしまい、否定したり排除したりするといった方向に力が向いてしまうのです。

 でも、それは、相手を傷つけると同時に、自分の心まで余裕がなくなり、ツラくなってしまうのです。

 そして、SNSの使い方を間違えると、自分と他人の境界線を引く力が失われてしまうことも分かっています。

 このことについて、論文を踏まえて、考えたいと思います。

 

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傷つきやすくて悩むHSPの人の間違ったSNSの使い方とは?

 さて、SNSは利用方法によって、自分と他人の境界線を引く力が失われてしまいます。

 このことについては、Twitterをもとにした国内の研究論文で分かっています。

本研究は、Twitterのフォロワーに対する類似性認知が他者への不寛容性を促進させるのかを検討することを目的として行われた。インターネット調査会社のモニター127名に対するWeb調査の結果、フォロワーに対する類似性認知が高いほど、彼/彼女らに対する不寛容性も高いことが示された。また、この傾向は、孤独感の高さや自己肯定感の低さによって、調整されていた。すなわち、孤独感が高い人や自己肯定感が低い人は、フォロワーに対する類似性を高く認知するほど、それらの人々と意見の食い違いが生じた際に、不寛容性が高くなることが示された。さらに、そのような際に、フォローを解除したり、ミュートしたりする拒否行動をとるのは、不寛容性が高い人であることも示された。これらのことから、SNSを通してコミュニケーションが円滑になる反面、そこでの同質性の追求が、他者に対する寛容性を下げることにつながることが示唆された。

引用:長谷川孝治・小向佳乃(2019)「Twitter上での類似性認知が他者への不寛容性に及ぼす効果」信州大学人文科学論集 (6): 71-82

 さて、この論文でわかることは、孤独感が高い人や自己肯定感が低い人は、フォロワーに似た考え方の人を求めれば求めるほど、その人たちとの意見の食い違いを受け入れられなくなってしまうということです。

 つまりは、自己肯定感が低くて傷つきやすさに悩むHSPの人は、SNSで似た考え方の人を求めれば求めるほど、他人の考え方が受け入れられなくなってしまうと言うことです。

 だからこそ、SNSで「似た考え方の人を求めること」を目的に使うのはやめた方が良いと言えるのではないかと思うのです。

 私は、同じHSPであっても、HSPの度合いは人によっても違うし、HSPは個性の一部分にしか過ぎないと思っており、一人ひとりの個性は全然違うと思っています。

 そう、つまりは人間の個性は、HSPというひと言で片付けられないほど、複雑だと思っています。

 前回の記事でも紹介しましたが、直木賞作品である朝井リョウさんの小説『何者』のセリフで、こうありました。

「だって、(SNSなどで)短く簡潔に自分を表現しなくちゃいけなくなったんだったら、そこに選ばれなかった言葉のほうが、圧倒的に多いわけだろ」

「だから、選ばれなかった言葉のほうがきっと、よっぽどその人のことを表してるんだと思う」

ほんの少しの言葉の向こうにいる人間そのものを、想像してあげろよ、もっと」

引用(一部加筆):朝井リョウ(2012)『新潮社』新潮社

 そう、つまりは、SNSでの言葉だけでその人の考え方や感じ方を決めつけるのではなく、その先の相手の個性を想像することがとても大事なんだと思います。

 これこそが、自分と他人の間に境界線を引くための大事なヒントだと思っています。

 また、アドラー心理学をもとにしてベストセラーとなった著書『嫌われる勇気』については、次のとおり書かれています。

10人の人がいるとしたら、そのうちの1人はどんなことがあってもあなたを批判する。あなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きになれない。そして10人のうち2人は、互いにすべてを受け入れ合える親友になれる。残りの7人は、どちらでもない人々だ。

引用:岸見一郎・古賀志健(2013)『嫌われる勇気』ダイヤモンド社

 そう、個性なんて人それぞれなので、そもそも自分と考え方や感じ方が合う人なんて、ほとんどいないのです。

 SNSでは、他人(特定個人)への批判に多くの人が同調してしまう(バズる)ことがあります。

 これは、私がSNSで良くない部分だとも思っています。

 「敵の敵は味方」という言葉があるとおり、他人の批判が人を集めてしまうことがあります。

 そうすると、さらなる自己承認欲求を求め、批判を加速させ、人を集めようとする動きをする人もいます。

 でも、もし他人の批判で人を集めたとしても、それは長続きしません。

 なぜなら、特定個人への批判の多くは、理想も目的も存在しないからです。

 そう、一人ひとり個性が違くて、考え方も感じ方も違うのに、過度な批判をすることで、それが見失ってしまうからです。

 SNSを見ていると、他人を批判し続けることで、いつの間にか自分自身が炎上の的になる…ということは日常茶飯事に起きているのです。

 少し余談が長くなりましたが、自分と他人の境界線を引くというのは、相手の心を傷つけず、自分の心を守るためにも、とても重要なことなのです。

 そして、SNSは使い方を間違えると、自分と他人の境界線を引く力が失われてしまうので、気をつけなければいけないのです。

 ちなみに、相手を●●だと決めつける危険性については、以前に記事にまとめたことがありますので、気になる方は以下のリンクからご覧ください!

 

 

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まとめ

●HSPの人が傷つきやすい理由とは?

・HSPの人が他人の言葉で傷つきやすい一番大きな理由は、「自分と他人の境界線が薄いこと」だと考えられる。逆に、「自分の考え方や感じ方も正しいし、相手の考え方や感じ方も正しい」と自分と他人の境界線を適切に引けると、他人の言葉で傷つきにくくなる。

・自分と他人の境界線がうまく引けないと、自分と違う意見を見聞きしたときに傷ついてしまい、否定したり排除したりするといった方向に力が向いてしまう。

 

●傷つきやすくて悩むHSPの人の間違ったSNSの使い方とは?

・SNSの使い方によっては、自分と他人の境界線を引く力が失われてしまう。具体的には、SNSで似た考え方の人を求めれば求めるほど、他人の考え方が受け入れられなくなってしまう。

・そのため、自己肯定感が低くて傷つきやすさに悩むHSPの人は、SNSで「似た考え方の人を求めること」を目的に使うのはやめた方が良い

・個性なんて人それぞれなので、同じHSPだからといって、そもそも自分と考え方や感じ方が合う人なんてほとんどいないSNSでの言葉だけでその人の考え方や感じ方を決めつけるのではなく、その先の相手の個性を想像することがとても大事である。

 

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おわりに

 さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。

 今回は、国内の研究論文などから、傷つきやすくて悩むHSPの人の間違ったSNSの使い方を考えてきました。

 さて、記事の中で私が一番強調したかったのは、自分と他人に境界線を引くことの大事さでした。

 前回の対談記事でも、一つのテーマになりましたが、これは「孤独感」に悩む人にも通ずることでもあります。

 次回は、「孤独感」に焦点を当てた記事を書く予定です。

 どうすれば、ツラい「孤独感」を乗り越えることができるのか…。

 そのための具体的な方法を、論文などを踏まえて、記事執筆していきたいと思います。

 それでは、今回の記事は、この辺で終えたいと思います。

 もし、悩んでいる方にとって、少しでもお役に立てたのであれば、大変幸いです。

 それでは、また次回も、よろしくお願いいたします!

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プロフィール

 

こんにちは、ぽん乃助と申します。

 

敏感で繊細なHSPの人にとっての働き方戦略を本気で考えるアラサーの企業戦士です。

 

社会人1年目の時にパワハラを受け、うつ病になってしまい、その時を境にメンタルヘルスや心理学の分野に興味を持ちました。

 

HSPの仕事の悩みや適職、特徴や長所を活かした働き方、疲れやすさの改善や休み方、発達障害や内向型との違い、HSS特有のツラさと生き方戦略など…

 

あらゆる観点から、HSPの人が働きながら「生きづらさ」を残り超えるためのヒントを、本ブログやTwitterを通じて発信しています!

 

そして、2019年12月にVtuberデビューしました!YouTubeチャンネル「ぽん乃助の心理ラボ&ゲーム部」でも心理学動画をアップしていますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

 

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