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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

パワハラに悩むあなたが告発する勇気を持つために必要な3つのこと

私(ぽん乃助)
今回は、心理学の知識や私の経験などを踏まえ、パワハラに悩むあなたへ告発する勇気を持つために必要なことをお伝えします。

 私は、社会人になってから、2度のパワハラを受けています。

 一度目は新入社員の頃で、我慢し続けてしまい、うつ病に罹っています。

 そこから私は、心理学本などを読むようになり、自分のメンタルケアの方法などを習得し、本ブログを運営するまでに至りました。

 そして今年、私は2度目のパワハラを受け、今回は1度目と違って、人事部にパワハラを告発するに至りました。

 そんな私だからこそ、ネット上などでは「パワハラを受けたら告発せよ!」なんてよく言われますが、パワハラで悩んでいる人ほど、なかなか行動に移すことができずに我慢してしまうということをよく理解しているつもりです。

 私は、一度目のパワハラのときは、誰にも相談できなかったのですから…。

 それくらい、パワハラの告発には、勇気がいることなんですよね。

 それでは、私は今回、なぜパワハラの告発をすることができたのか…?

 今回は、私の経験や心理学の知識などを踏まえ、パワハラに悩む人が告発する勇気を持つために必要な3つのことをお伝えします。

 ぜひ、最後までご覧ください!




パワハラ告発にはなぜ勇気が必要なのか?

 よくSNSやネットの記事を見ていると、「パワハラを受けたらすぐに人事部などに告発せよ!」という言葉をよく見ます。

 だけど、実際にパワハラを受けた身からすると、簡単に行動に移せるものではありません。

 厚生労働省「平成28年度 職場のパワーハラスメントに関する実態調査」では、過去3年間にパワーハラスメントを受けたと感じた者が、「何もしなかった」と回答した比率は40.9%にものぼります。

 実態としても、パワハラを受けたと感じても、行動できない人が多いわけです。

 私自身も、パワハラの告発には、とてつもなく大きな勇気が必要でした。

 その理由は、「告発することで、この先どうなってしまうのだろう?」という、先の見えない不安に苛まれるからです。

 具体的には、『告発することで自分のことが弱い奴と見られるんじゃないか?』『自分の立場や加害者の立場は、どうなるのだろう?』『自分がされていることはパワハラではなく、指導の範疇に留まるものではないか?』など、多くの不安に包まれることになります。

 なので、私自身も簡単に行動に移すのが難しいと感じました。

 その一方で実際に行動に移してみて思ったことは、パワハラの告発をする勇気を持つためには、「自分が受けているのはパワハラだ!」という確信「とにかく告発しよう!」という勢いが必要だと感じました。

 きっと、パワハラを受けていると思っていても、行動に移せていない人も多いのではないかと思います。

 そこで、私がパワハラの告発をする勇気を持つことができた具体的なきっかけを、3つにまとめて紹介したいと思います。

 

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パワハラに悩むあなたが告発する勇気を持つために必要な3つのこと

(1)自分が実際に遭った被害をメモにまとめよう

 パワハラは、セクハラなどと比べると、「自分が実際に遭っている被害が客観的に度が過ぎているのか?」ということを主張しづらいです。

 なので、自分がパワハラ被害を受けていても、「自分が受けているのはパワハラなのか?」という確信が持ちづらいのです。

 また、パワハラの中には物理的な暴行のみならず、精神的な攻撃も多いので、目に見えないという点でも確信を持つことが難しいです。

 だからこそ、自分が実際に遭った被害をメモにまとめる作業が、とても大事になります。

 メモにまとめるのは、具体的な出来事と大体の日時を箇条書きにする程度で大丈夫です。

 この作業は、自分が受けた被害を振り返ることになるので本当にしんどい作業になりますが、実際に告発をするにあたって提示が必要になる証拠にもなるので、避けては通れません。

 そして、メモにまとめることができると、客観的に「これは異常なんじゃないか?」という確信を持つことができます。

 2020年6月から「改正労働施策総合推進法」(通称:「パワハラ防止法」)が順次施行されており、パワハラの具体的な基準も明確になりつつあります。

 こうした法律の知識と自分が受けた被害のメモを照らし合わせてみると、告発する必要がある事案なのかどうかも明確になります。

 以前に本ブログで、「改正労働施策総合推進法」(通称:「パワハラ防止法」)に照らし合わせて、パワハラの基準を分かりやすくまとめたことがありますので、こちらについても以下のリンクからご参照ください。

 

 

(2)社外の人に相談しよう

 私が実際に「パワハラを告発しよう!」という勇気を持てたのは、社外の人に相談したことも大きかったと思っています。

 社風と言われることもありますが、会社の中で醸成されている雰囲気や文化は、会社によって全然違います。

 なので、他の会社では当たり前のことが自分の会社では当たり前でなかったり、逆に他の会社で当たり前でないことが自分の会社では当たり前であることも多いのです。

 仕事をしていると、自分の会社にいる時間が必然的に長くなるので、パワハラの基準についても、自分の中で見えなくなってしまうことも多々あります。

 過労死については、2015年の電通の事件でかなり注目されましたが、自分がそうした立場に追い込まれると感覚が麻痺してしまい、「誰かに助けを求める」という発想が思い浮かばないほど、視野が狭まってしまうのです。

 なので、「パワハラの告発」のようなドラスティックな行動を起こすためには、視野を広げることも大事になってきます。

 私は、社外の人に、自分が受けていたパワハラについて相談したところ、「明らかにパワハラのラインを超えている」という確信を得ることもできましたし、「自分が告発しなければ被害者が増え続ける」という視点も得ることができました。

 特に私は、不眠症も起き始めていたので、精神科医に相談したときに、「すぐに人事部や産業医を巻き込んで相談すべきレベルの事案」と言われたのは、行動に移すにあたって非常に大きかったと思っています。

 私自身、行動に起こす勇気を持つことがすごく苦手な人なので、今まさにパワハラの告発などの行動に移せない人にとっても、社外の人に相談するというのは有効な術だと思っています。

 

(3)社内の人に味方を作ろう

 私の中でパワハラを告発する勇気を持つにあたって一番大きかったのは、社内の人に味方を作ったことだと思います。

 実際に、私がパワハラの告発をするにあたっても、私一人ではなく、仲間をつくって複数人で告発するに至りました。

 心理学者のアッシュによる有名な実験である「アッシュの同調実験」においても、味方がたった一人いるだけで、同調圧力に屈しづらくなることが分かっています。

 先ほど、パワハラの告発にあたっては色んな先の見えない不安が生じると言いましたが、味方が一人いるだけで、不安が軽くなると私自身も実感しました。

 このあと詳しく説明しますが、実際にパワハラの告発をして、その翌日から事案が解決することはありません。

 人事部から複数にわたってヒアリングを受けるし、周囲の人から見られる目も変わりますし、パワハラを告発した後もストレスがかかる場面は多々あります。

 そういう場面においても、仲間がいることで、気持ちを極力穏やかに過ごすことができます。

 なので、あくまで私の経験上ですが、パワハラの告発をするにあたっては、社内に仲間を作ることは本当に大事だと思っています。

 

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パワハラを告発したらどうなるのか?

 先ほど、パワハラを告発するのが難しい理由として、「先が見えない不安」を挙げました。

 どうしても、パワハラを告発した後ってどうなるのか、実際に経験してみないとわからないものです。

 ただ、もし今、「パワハラを告発するか迷っている」という人にとって、少しでも不安を拭うことができればと思い、「パワハラを告発したらどうなるのか?」という私の経験をお伝えしたいと思います。

 私の場合は、パワハラの告発をした後、会社(人事部など)から複数にわたり、ヒアリング調査を受けました。

 会社として対処するためにはどうしても事実確認が必要となるため、複数回にわたるヒアリング調査が行われますが、そこで自分が受けた被害を繰り返して話すことになるため、精神的なストレスが非常に大きくなります。

 そして、何となく周囲も様子に気づいて、「この人はパワハラ被害を受けた」「この人がパワハラの告発をした」という目線で見られるようになります。

 私自身も実体験して思いましたが、今までと急に見られ方が変わるというのは、どう立ち振る舞えばよいのか分からなくなり、ストレスが大きいです。

 また、自分が被害者にも関わらず、実際にパワハラ加害者の人事処分が決まると、「自分がその人を追い込んだ」という加害意識が強くなり、とてつもなく強い罪悪感に苛まれます。(私自身は、パワハラ告発後はこれが一番ツラかったです。)

 そして、パワハラ加害者から報復を受けるのではないかという、恐怖感も感じるようになってきます。

 このように、パワハラ告発後も、パワハラを受けている最中とは違うストレスが大きい状況に置かれます。

 そして、こうした事案があっても、現実的には自分の仕事は減りませんので、周囲からは「早く気持ちを切り替えてほしい!」という、無言の圧力も強く感じるようになります。

 これが、私が経験したパワハラ告発後の現実です。

 恐らく、こうした現実は、他で語られることは非常に少ないと思います。

 ただ、そんな私からひとつ言いたいのは、「パワハラ告発後のストレスは確かに大きいですが、告発しないよりも告発したほうが絶対に良い」ということです。

 パワハラを告発せずに泣き寝入りし続けると、自分のストレスは大きくなる一方で、自分の心身が壊れるまでそれが続くことになります。

 その一方で、パワハラ告発後のストレスは一時的に大きいですが、時間が経つことで小さくなっていきます。

 そして何よりも、苦しい状況に置かれているときに、何か行動してうまくいかなくても、行動しないよりも、気持ちとしても平穏になれます。

 なので、パワハラ被害で悩んでいるのであれば、とてつもなく大きな勇気が必要だというのは身に染みて理解していますが、実際に行動に移すことが本当に大事だと私は思いました。

 

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おわりに

 さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか?

 今回は、私のパワハラの体験談を記事にしました。

 パワハラと言っても、多種多様なケースがありますので、私の体験談がすべてに当てはまるとは思いません。

 なので、記事にしようか迷ったのですが、多くのパワハラのケースに当てはまる部分もあると思い、できる限り客観性を持たせる形で記事にしました。

 パワハラを受けていて悩んでいる時って、行動に移すことが考えられなくなるほど、状況を変えようとする勇気が持てなくなってしまうんですよね。

 これは被害者視点での感覚になってしまいますが、ネット上で溢れている「パワハラを受けたら告発すればいいじゃん」という言葉は、あまりに酷だと思うんですよね。

 実際に、パワハラで悩む人は、なかなか行動に起こせないことも分かっていますので。

 なので、今回の記事は、パワハラを受けていて心に余裕が無いときに、どのように現状を変える勇気を持つことができるのか…ということを伝えたいと思い、記事執筆にいたりました。

 そして、現状を変えるのは実際にストレス負荷も大きいけれども、我慢するより絶対に良いということも、強く伝えたいと思っています。

 もしもこの記事が、現在パワハラ被害を受けていて悩む人にとって一助になりましたら、それより嬉しいことはありません。

 それでは、今回はこの辺で終えたいと思います。

 また次回も、よろしくお願いいたします!

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プロフィール

 

名前:ぽん乃助

 

社会の荒波に揉まれ、猫の皮を被ることになった繊細な人間。世の人間たちの間では、繊細な気質のことをHSPと謳って色んな情報が溢れる中、猫の穿った目線で処世術のヒントっぽいことを呟く。猫パンチのない、穏やかな世界が好き。箱の中で生死を待つのではなく、箱の外に出ることを選択するシュレーディンガーの猫になりたい。

 

 

 

 

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