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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

HSPの人がコミュ力を高めるための7つの傾聴スキルとは?

 HSPにとって、相手に理解してもらうことが大事であると、本などで散見します。

 しかし、いきなり自分の主張をしたところで、受け入れてくれる器の大きい方は非常に少ないと思います。

 相手の信頼を得て、はじめて自分の主張は通るものであります。

 相手の信頼を得るためには、コミュニケーションを重ねる必要があります。

 昨今では、コミュニケーション能力のことを「コミュ力」とも略され、社会的にも重要スキルとされています。

 よく、コミュ力は、発信する力にフォーカスされることが多いですが、受信する力も同等に大事です。

 そこで、今回は、コミュ力を高めるための傾聴スキルをお伝えしたいと思います!

 (※HSPの詳細は、以下の記事からご参照ください。)

 

 




 

コミュ力を高めるための基本は「傾聴」にあり

(1)傾聴力は比較的簡単に身に付けられる

 コミュニケーション能力(いわゆるコミュ力)というと、世の中では「話し方」などの発信方法に着目される場合が多いです。

 しかし、コミュニケーションは「発信」+「着信」で構成されています。

 いくら話がうまくとも、相手の話を聞かなければ、コミュニケーションは成立しません。

 世の中の会話を聞いてみると、相手の質問の回答になっていない場面が多々見受けられます。

 更には、相手は解決を求めていないのに、質問をする場合があり、その辺の機微をとらえながらコミュニケーションを取れていない場面もよく見受けられます。

 相手が話しているときに、「相手は何を求めているのか」ということをとらえることが、着信側のコミュニケーションでは非常に大事であり、そのための能力が「傾聴」となります。

 「話す力」については、話題や話の構成、それから発声まで意識するポイントがあまりに多く、一朝一夕では改善されにくいです。

 一方で、「聞く力」は、意識するポイントが少なく、受動的な行動であるため、実践へのハードルも低く、比較的簡単に身に付けられます!

 ぜひ、コミュ力に自信がない方は、聞く力を高めるために、「傾聴」からはじめてみると良いと思います!

 

(2)傾聴がもたらす効果・メリット

 傾聴をお勧める理由は、相手だけでなく、自分にとっても効果やメリットをもたらすためです。

 傾聴は、カウンセラーとして働いていらっしゃる方の業務上の能力と思われがちです。

 そのため、クライアント(お客さん)に効果やメリットをもたらすというイメージが強いと思います。

 ただし、傾聴を日常会話に取り上げるだけで、自分へのメリットが非常に絶大です。

 なんといっても、相手の自分に対する信頼力を高める効果をもたらします!

 傾聴力をプロカウンセラーのレベルにまで引き上げることは難しいですが、少しポイントを意識するだけで、ある一定レベルまではすぐに傾聴力を高めることができます!

 傾聴力がもたらす効果・メリットを、以下のとおりまとめてみましたので、ご参照ください。

【傾聴力がもたらす効果・メリット】

○相手への効果・メリット
・支えてほしいという欲求が満たされ、癒される。
・本当に話したいことを話すことができ、気持ちがラクになる。

○自分への効果・メリット
・相手から好感を持たれると同時に、信頼を寄せられる。
・家族、職場、友達、恋人などとの関係が深められる。
・相手が本当に求めていることを理解することができる。
・心に余裕ができ、面倒くさい人(クレーマーなど)を落ち着かせることができる。
・自分の正直な気持ち・感覚を大切にするようになり、自己肯定感が高まる。
・考え方が柔軟になり、更にはプラス思考となり、自発性とやる気が湧いてくる。

参考:古宮昇(2012)『プロカウンセラーが教えるはじめての傾聴術』ナツメ社

 

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コミュ力を高めるための7つの傾聴スキル

 前の項目では、傾聴がコミュ力を高めることにつながり、そして、それが相手のためだけでなく、自分に対しても効果・メリットをもたらすことを説明してきました。

 HSPの方が、行きやすくなるための方策として、敏感・繊細な性格であることを周りに理解してもらうことが必要といわれますが、自分がその主張をするだけでは、相手はよっぽど器が大きくなければ理解してもらえません。

 相手に理解してもらうためには、相手からの信頼度を高めるために、相手を理解することです。

 そのための傾聴です。

 そこで、複数の文献で得た知識やカウンセラーからの教えなどを踏まえ、以下のとおり傾聴スキルをまとめましたので、ぜひ、お試しください!

【コミュ力を高めるための7つの傾聴スキル】

①相手の話を聞いているときは、批判的にならず、反論を考えないこと。
②相手の感情に同情しないこと。特に負の感情(例:あいつのことが嫌い)には、同情しないこと。
③相手の話に対して、自分の意見を述べないこと。アドバイスをしないこと。
④相手に体を向け、相手の目を見て、相槌をうちながら聞くこと。
⑤表情・姿勢・声のトーン・話のスピード・動作などを相手に合わせる(真似する)こと。
⑥相手をよく褒めること。
⑦相手の話で出た、キーワード(固有名詞など)や相手の心の感情(痛みなど)を、触れながら返答すること。

※⑦は、オウム返しになっても良い
(例)相手「~が辛かったんだよ。」⇒自分「~が辛かったんだね。」

 

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おわりに

 さて、いかがでしたでしょうか?

 社会で過ごしていると、人間関係の不和を、必ず見たり聞いたりすると思いますが、その大半がコミュニケーションの失敗に原因があると考えています。

 コミュ力を高めることで、人間関係も良好になりますし、なんといっても自分の心に余裕が作れるようになります。

 ご紹介した傾聴スキルは、どれも実践しやすいものだと思いますが、一度にたくさんのことを意識するとうまくいかないと思います。

 そのため、最初は、使えそうだと思った2~3つのスキルを使っていくと良いと思います!

 今回も、複数の本から得た知識やカウンセラーからのアドバイス、それから研修で得た知見や自分の経験などを踏まえて、本記事を作成しました。

 主な参考書については、私自身が、より良い生き方を過ごすために参考になった本ですので、紹介したいと思います!

【本記事の参考書(傾聴に関するお勧め本)】

・東山紘久(2000)『プロカウンセラーの聞く技術』
 傾聴関連の本の中では、最もお勧めしたい本です!名著であるため、漫画化もされているようです。本の中で紹介されている傾聴スキルが非常に具体的で、明日から使いたいと思うような内容が満載です。これを読むと、案外自分は人の話を聞いていないことが、認識させられました。

 

・ソウ・ゆうきゆう(2017)『マンガで分かる心療内科 うつを癒す話の聞き方編』少年画報社
 タイトルには「うつ」と入っていますが、相手が「うつ」のときに関わらず、使える傾聴スキルが満載です。漫画ですので、その傾聴スキルの方法が明示的であり、効果がある理由もわかりやすく解説されています。ギャグ要素も多いため、飽きずに読めると思います(ギャグの内容は男性向けかもしれません)。また、「うつ」の人がどのような点で悩んでいるのかということも併せて学ぶことができます。

 

・古宮昇(2012)『プロカウンセラーが教えるはじめての傾聴術』ナツメ社
 傾聴の効果や傾聴スキルの方法、具体的な場面別での対応事例やNG事例まで、図示しながら分かりやすく、そして細かいことまで書かれています。1項目ごとに、2ページでまとめられているため、くぎりがつけやすく、読みやすい一冊となっていると思います!

 

 さて、私は傾聴を意識してから、3年以上経ちましたが、なんといっても自分の会話を上から見渡す形で客観的にみられるようになり、心に余裕ができました。

 私は、HSPであり、敏感・繊細な性格が故に積極的なコミュニケーションが苦手でしたが、相手の言葉や言外の意図も以前より理解できるようになり、相手が求めている返事を返せるようになってきている気がします。

 それと同時に、信頼を置いてくれる方も増えたため、自分の主張も通りやすくなってきました。

 自分が過ごしやすい環境を生きるためには、相手や社会が変わることに期待するよりも、自分が作っていくほうが簡単なのかもしれません。

 もちろんのこと、自分で作っていくには限界があるため、その場合は自分が新しい環境に飛び出すということも選択肢として持っておくべきだと思います。

 とにかく、自分が困っていたら、相手の助けを待たずに、自分で動くべきだと思います。

 今回、お伝えした「傾聴スキル」が、皆さまの一助になりましたら、私としては大変幸いです。

 

ぽん乃助って誰?(プロフィール)

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プロフィール

 

名前:ぽん乃助

 

社会の荒波に揉まれ、猫の皮を被ることになった繊細な人間。世の人間たちの間では、繊細な気質のことをHSPと謳って色んな情報が溢れる中、猫の穿った目線で処世術のヒントっぽいことを呟く。猫パンチのない、穏やかな世界が好き。箱の中で生死を待つのではなく、箱の外に出ることを選択するシュレーディンガーの猫になりたい。

 

 

 

 

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