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【対談vol.12】当事者同士で語るうつ病との向き合い方とは?

私(ぽん乃助)
今回は、うつ病当事者同士で、うつ病の苦しさや向き合い方をテーマに対談をしました。対談で分かったことや気づいたことをまとめていきます!

 

 私は本ブログで、HSPをはじめとする”生きづらさ”を乗り越える方法を発信していますが、そもそも心理学の分野に興味を持った理由は、自分自身が社会人になってから、会社でのパワハラが原因でうつ病になったことがきっかけでした。(私自身のうつ病経験はこちら

 その一方で、他のうつ病の経験者に、お話をうかがったことはこれまでにありませんでした。

 そこで今回は、うつ病経験者のお話をうかがい、自分の経験を踏まえつつ、うつ病との向き合い方について改めて考えてみました。

 当事者にとっても支援者にとっても、有用なお話もたくさんありましたので、ぜひ最後までご覧ください。




 

対談の概要について

日時:2019年12月7日(土)

場所:ココトモハウス

 さて、今回は、私がカウンセリングを勉強させていただいている関係からお世話になっている、ココトモハウスさんにお邪魔し、うつ病当事者同士でお話しする機会をいただきました。(イベントの詳細はこちら

 「ココトモ」は、コミュニティスペースやフリースクール、そして掲示板・アプリ等で、「生きづらさ」を感じている方々などに、居場所を提供されています。

 また、今回は私が相談員として活動している、お悩み相談サービス「FRoots」の共催で開催された対談でもあります。

 対談では、うつ病の経験者が6名集まり、その苦しさや病気との付き合い方について、語り合いました。

 なお、今回集まった方々は、いわゆるうつ病といわれる中でも、大うつ病(気分の浮き沈みはなく、抑うつ状態のみが続く病気)の経験者でした。

 対談で大事だと思ったポイントをまとめていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

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対談を通じて分かったこととは?

(1)うつ病になった原因・うつ病だと気づいたきっかけ

【うつ病になった原因について(参加者の主なご意見)】

<社会人のうつ病>
・過労が続いたこと
・組織での人間関係、同居人との人間関係
・会社の上司によるパワハラ

<学生のうつ病>
・就活の失敗
・部活での人間関係や他の病気との合併症

 ここからは、参加者のご意見を踏まえた、私の考察です。

 今回、参加した方々のうつ病を発症した原因は、人によって異なっていました。

 ただ、発症する年代(社会人なのか学生なのか)によって、原因の特徴が一定見られると言われています。

 著書には次のとおり書かれています。

【性別や年代によるうつ病の特徴】

●働く人のうつ病
・仕事に関するストレスがきっかけになりやすい(長時間労働・職場の人間関係・強いプレッシャー・多すぎる仕事量など)
・治療後にぶり返すケースが多い(職場復帰後に、今までの俺区を取り戻そうと頑張りすぎてしまうため)

●女性特有のうつ病
・妊娠・出産はうつ病のリスクになりやすい(女性ホルモンのバランスの変化、出産や育児に対する不安など)
・更年期に伴ううつ病もある(ホルモンバランスの変化、子どもが自立していくことへの喪失感など)

●高齢者のうつ病
・”喪失体験”が多く、うつ病のきっかけになりやすい(配偶者や友人の死、病気による健康の喪失など)
・症状にバリエーションが多く、うつ病と特定されにくい

●若者・子どものうつ病
・家庭環境や学校生活の影響が大きい(親の過干渉・親の病気・親の転勤・いじめ・受験・失恋など)
・落ち込みではなく、”イライラ”となって現れることがある

引用(一部改変):総監修 尾崎紀夫(2016)『よくわかるうつ病 診断と治療、周囲の接し方・支え方』NHK出版

 また、参加者の中には、他の病気との合併症のお話をされた方もいらっしゃいましたが、逆にうつ病は他の病気を引き起こす原因になることもあると、著書の中では指摘されています。

 さて、なぜいきなり、このように特徴からお話ししたかというと、うつ病は理解が広がりつつあるものの、未だに「その人の心が弱いから病気になる」「うつ病は甘えだ」といった考え方も根強く残っているからです。

 逆に言えば、上記のような原因となる体験をすると、誰もがうつ病になる原因になり得るのです。

 以前はうつ病になりやすい傾向が掲げられることもありましたが、最近では「誰もがうつ病になる可能性がある」という言い方をする本などが増えた気がします。

 著書には、次のとおり書かれています。

うつ病は、心が弱いとなりやすいと思われがちだが、「自分は無縁だ」と思っていた人が、自分でも気づかないうちにストレスを抱え込み、発症することは多々ある。

(中略)

物事を否定的に捉える性格だからうつ病になったのではなく、うつ病になった結果、そのような考え方をするようになっているのです。

引用:総監修 尾崎紀夫(2016)『よくわかるうつ病 診断と治療、周囲の接し方・支え方』NHK出版

 そうなんです、一見ストレスに無縁そうな人であっても、誰もがうつ病になり得るのです。

 そして、今回の対談でも一つの論点になりましたが、否定的な考え方が続いてしまうのは、うつ病が原因なのであって、その人自身のパーソナリティに問題があるわけではないのです。

 ただ、目に見えない病気であるため、誰もが発症する可能性があるのにも関わらず、うつ病への理解が未だに適切になされていないのです。

 今回主催者の一人であるFRootsの島田さんは、データ等を踏まえると「うつ病に罹っている人の5人に3人が病院に行っていない」ということをご説明されました。

 今回の参加者でも、自分自身でうつ病という自覚があった人は少なく、重度の身体症状(体が動かない、手が動かない等)が表われたことや、周囲の人(上司・友人等)から病院を勧められたことをきっかけに、病院に行った人が大半でした。

 ちなみに、うつ病に関しては、寛解率が8割ほど(厚生労働省サイトより)と言われており、もとの状態に戻りやすいと言われています。

 うつ病は病気であり、その症状が長く続くことや病状のフェイズによっても治療方針(薬による治療、精神療法など)が変わってくるので、必ず専門医との相談が必要です。

 そして、治療にあたっては、病状が重度になる前に、早期に専門医に相談することが鍵になります。

 なので、周りの人が当事者の病状に早めに気づいてあげたり、自分自身の病状に早めに気づくことが大事になります。

 参考までに、うつ病の診断基準を記載しますので、ご活用いただければと思います。

【うつ病の診断基準】

●下記の①と②のどちらかに当てはまり、かつ、①~⑨のチェック項目のうち、5つ以上の症状がある
 &
●症状が一日中、かつ、2週間以上続いている

<主となる症状>
①気分の落ち込みが続いている(抑うつ状態)
②何事にも興味が持てず、楽しいはずのことが楽しめない

<そのほかの症状>
③よく眠れていない
④食欲がない。または、食べすぎてしまう
⑤疲れやすい。または、気力がない
⑥思考力や集中力が落ちている
⑦動作や話し方がゆっくりになっている
⑧何でも自分のせいにし、責めてしまう(自責感)
⑨生きていても、しかたがないと思う

引用(一部改変):総監修 尾崎紀夫(2016)『よくわかるうつ病 診断と治療、周囲の接し方・支え方』NHK出版

 

(2)体に起こる症状

【体に起こる症状について(参加者の主なご意見)】

・眠れない
・体が思うように動かない(朝からだが起きなくなる)
・ペンをうまく持てない
・疲れが残る
・文字が読めない(理解できない)
・急に思考がシャットダウンしてしまう
・長時間ぼーっとする

 ここからは、参加者のご意見を踏まえた、私の考察です。

 うつ病がツラいのは、理解を超えるほど、色んな症状が起きることがひとつに挙げられます。

 なので、周りの人も理解しづらいし、自分自身でも理解ができないのです。

 そして、人によっても表われる症状が異なります。

 ただ、一つ言えることとしては、うつ病で影響が出るのは「体に起こる症状」と「考え方・捉え方」の2種類に切り分けられるということです。

 そして、「体に起こる症状(不眠・食欲が出ない・疲れが取れない等)」に対しては主に薬による治療が行われ、「考え方・捉え方(負の思考のループ)」に対しては主に精神療法(カウンセリング等)が行われます。

 また、「体に起こる症状」と「考え方・捉え方」は影響し合うため、薬による治療と精神療法は偏ることなく、組み合わせることが大事だと言われています。

 ただ、私がうつ病になったときは、当然この知識はなかったため、通院が続かなかったり、副作用がツラくて薬を勝手にやめたりしてしまいました。

 医師に相談せず、自己判断で薬をやめたりするのは、絶対にNGだと言われています。

 私が通院を続けることができなかった理由は、医師が事務的な態度で冷たさを感じ、本音で自分のツラさを話せなかったことにありました。

 だから、うつ病で考え方が負に陥ってたこともあり、医師に会うことがしんどくなっていました。

 同じような思いを感じていた方が、参加者にもいらっしゃったので、恐らく医師や薬との向き合い方に悩む人も少なくないのではないかと思います。

 ただ、この意見に対して、次の意見もありました。

【薬による治療について(参加者の主なご意見)】

・医師に会うときは、「薬をもらう場」として、割り切って行くようにしている。
・薬の効果が表われなかったときは、医師に相談して薬の種類を変えてもらったら、効果が表われるようになった。
・うつ病がある程度回復してからは、薬は飲んでいない。

 この意見は、私にとっては、とても心に響きました。

 私が、当時うつ病だったときに、こういう意見が欲しかった…と、つくづく思いました。

 医師や薬との向き合い方に悩む人は、上記のとおり、「薬による治療の重要性」を理解することが、とても大事だと改めて思いました。

 

(3)うつ病のときの考え方・捉え方

【うつ病のときの考え方・捉え方について(参加者の主なご意見)】

・何をしても無駄な感じがする
・消えてしまいたいという感情に襲われる
・電車の中で急に悲しくなり、涙が出てくる
・自分がすべて悪いんだと、自分を責めてしまう

 ここからは、参加者のご意見を踏まえた、私の考察です。

 本ブログでは、主に心理学をテーマとしているため、「考え方・捉え方」については、ずっと考えてきました。

 私がうつ病だった頃、本当に思考が負に偏っていました。

 今回、参加者から挙がった意見は、すべて私自身も経験しており、本当にしんどい思いをしてきました。

 でも、こういう考え方・捉え方になってしまうのは、先述もしましたが、自分が悪いわけではなくうつ病という病気が原因なのです。

 だからこそ、自分を責める必要はないし、考え方・捉え方を改善させることも可能なのです。

 考え方・捉え方を改善するきっかけとして、参加者からは次の意見が挙がりました。

【考え方・捉え方を改善させたきっかけについて(参加者の主なご意見)】

・他人に自分の弱みを見せられるようになったこと
・気軽に相談できる人がいたこと
・人の優しさに触れたこと

 共通することとしては、他人との交流を通じて、自分の考え方・捉え方を回復していったことがわかります。

 私自身も、友人との交流やカウンセラーによるカウンセリングなどを通じて、考え方や捉え方を改善することができました。

 ただ、うつ病のときは思考が負のループに陥っているため、他人と交流するにあたっても、たくさんのハードルがあります。

 今回、参加者から、次の意見が挙りました。

【うつ病との他人の交流について(参加者の主なご意見)】

・カウンセラーの人は仕事としてやっているので、信頼しきれない
・周囲の人に相談してみたけど、きちんと受け取ってもらえなかった
・他人を信じたいけど、信じ切れない葛藤がある
・どんな人を信じればいいのかわからない

 私自身もうつ病のときは、同じ思いをしてきたので、胸が痛くなりました。

 うつ病の経験者の中には、どんな人でも善意を持っていると思う反面、自分のことを分かってくれないという葛藤に悩む人は多いのではないかと思います。

 私は、なかなか周囲に相談できませんでした。

 周囲から自分のツラさを気づいてくれないかと期待したときもありましたが、誰も助けてくれませんでした。

 それどころか、ネガティブな雰囲気をまとっているため、友だちが一気に離れていきました。

 勇気を出して知人に相談したときも理解してもらえず、その場は共感してくれても、その後は連絡が途絶えることもありました。

 ただ、理解してくれる人もいて、それが今の数少ない友だちだったりします。

 私の経験だからこそ言えることかもしれませんが、他人に助けを求めないと誰も理解してくれないけど、助けを求めれば確実に理解してくれる(寄り添ってくれる)人がいるということです。

 今だから言えることですが、友だちはほとんどいなくなりましたが、最後に残ったつながりは、自分にとって大事な人だと気づくことができました。

 なぜ、うつ病による考え方・捉え方の改善にあたって、他人との交流が必要かというと、自分の悩みを言葉に表すことができるようになるからです。

 逆に言えば、うつ病のツラさは、自分の本当の悩みを言葉にできないことにあると思っています。

 諸説ありますが、人間の頭の中は、「意識の部分:無意識の部分=1:9」と言われています。

 だけど、心のバランスが崩れると、意識の部分は小さくなり、無意識の部分が大きくなると、臨床心理の世界では考えられています。

 だからこそ、ツラい人ほど、自分のツラさを言葉にすることが難しくなるのです。

 そして、この状態が一番ツラいのです。

 自分の悩みを言葉にしてくれる人…これを与えてくれる人が、うつ病のときに必要だと私は思うのです。

 私は、うつ病を発症してから5年近く経ち、ゆっくりと改善していったため、寛解した理由を明確に説明することはできません。

 だけど、私のうつ病経験を踏まえると、特に人間関係をきっかけに発症したは、次のことが大事なのではないかと思っています。

【私がうつ病を経て、大切にしている考え方】

①他人に好かれようとしないこと
②物事に対する期待値を下げること

 そして、うつ病に関しては一気に治そうとするのではなく、階段を一歩一歩のぼるように、できることから始めていく意識が何よりも大切だと思っています。

 うつ病から回復することについて、寛解と呼ばれます。

 寛解とは、元の状態に戻ることを指します。

 だけど、私はうつ病になったこと自体が良かったことだとは思いませんが、この経験があったからこそ、以前よりも強くなれたと思っています。

 私はこの前、会社ですごく嬉しいことを言われました。

 「ぽん乃助さんほど、他人の痛みが分かる人はいないと思います。」

 これは、本当に嬉しかったです。

 そして、私は自分の苦しみをきっかけに、心理学分野に興味を持つこともできました。

 もしかすると、また同じ苦しみに陥るかもしれないという恐怖心はあるものの、私の今があるのはこの経験があったからこそだと、思うようにしています。

 

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おわりに

 今回の対談では、うつ病との向き合い方について、大事なことをたくさん知ることができました。

 この機会を主催いただいた、ココトモ副管理人のジョジョさん・Frootsの島田さん、また、お話させていただいた皆さま、本当にありがとうございました。

 もし今回の記事が、今この瞬間、うつ病で苦しんでいる人やうつ病の方を支えている方にとって、ひとつでも有用な情報があれば、これ以上に幸いなことはありません。

 また、うつ病のことをもっと知りたいという方については、本文中でも紹介しましたが、多くの有識者によってとても分かりやすくまとめられた下記の本がオススメですので、紹介したいと思います。

 それでは、今回はこの辺で終えたいと思います。

 また次回も、よろしくお願いいたします!

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プロフィール

 

こんにちは、ぽん乃助と申します。

 

敏感で繊細なHSPの人にとっての働き方戦略を本気で考えるアラサーの企業戦士です。

 

社会人1年目の時にパワハラを受け、うつ病になってしまい、その時を境にメンタルヘルスや心理学の分野に興味を持ちました。

 

HSPの仕事の悩みや適職、特徴や長所を活かした働き方、疲れやすさの改善や休み方、発達障害や内向型との違い、HSS特有のツラさと生き方戦略など…

 

あらゆる観点から、HSPの人が働きながら「生きづらさ」を残り超えるためのヒントを、本ブログやTwitterを通じて発信しています!

 

そして、2019年12月にVtuberデビューしました!YouTubeチャンネル「ぽん乃助の心理ラボ&ゲーム部」でも心理学動画をアップしていますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

 

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