錦織圭選手から学べるHSPの人の上手な生き方のヒントとは?
テニスプレイヤーである錦織圭選手は、今やトッププロとして、日本人過去最高男子選手として活躍されています。
私は学生の時、部活・サークルでテニスをしていたため、テニス観戦も好きで、錦織圭選手が台頭してきたときから試合を見てきました。
今や、彼は世界のトッププロと同等に戦っていますが、少し前まではトッププロへのチャレンジャー側にいました。彼が今の地位を築いたのは、絶え間ない「工夫」と「訓練」があったからだと思います。
私は、彼の試合を見てきて、テニスの技術だけでなく、生き方のヒントという意味でも刺激を受けました。
私はHSP(≒敏感・繊細な性格)であるがゆえに、生きづらいと感じる場面が多々ありましたが、彼から得た生き方のヒントをもとに行動したことによって、困難が減ってきました。
恐らく、HSPの方をはじめとして、日々の生活において生きづらいと感じている方がいらっしゃると思います。
そこで、今回は錦織圭選手から得た生き方のヒントをお伝えしたいと思います。
錦織圭選手が試合で見せた「工夫」(2008年全米オープン 対フェレール戦)
普段からテニス観戦している方なら分かると思いますが、国際テニス連盟が定めるグランドスラムという、テニス界の世界4大大会があります。
1つは、テニスを知らない方でも名前だけは聞いたことがあると思います、「ウィンブルドン(全英オープン)」です。
残り3つは、「全米オープン」「全仏オープン」「全豪オープン」となります。
錦織圭選手は、2007年にプロ転向し、2008年の「全米オープン」でベスト16までたどり着いています。
ベスト16をかけた3回戦であたった選手が、当時世界ランク4位のダビド・フェレール選手でした。
ここで、錦織圭選手は大金星をあげたのです。
この試合で、通常であれば、あまり考えられない「工夫」があったのです。
さて、この時、錦織選手はフィジカルに課題を持っていました。
具体的には、基礎体力が足りなかったため、スタミナ切れやケガを起こしやすい状況にありました。
グランドスラム(4大大会)では、3セット先取という方式がとられており、かなり長時間の試合を強いられることになります。
テニスは、1セットが6ゲーム先取であり、1ゲームが4ポイント選手であるため、なんとなく試合の所要時間が想像できるのではないでしょうか。(これまでのプロの試合で、1試合に4時間半も時間を要したものもありました。)
さて、話を対フェレール戦に戻しますと、錦織選手は先に2セットを先取しました。
あと1セット取れば、錦織選手が勝ちというところで、フェレール選手は1セットを取り返します。
ここの時点で、やはり課題のスタミナ切れが心配される状況にありました。
ここで、彼がとった「工夫(≒戦略)」が、次のセットを捨てるという冷静な判断でした。
これは本当にすごい判断だと今でも思っております。
セットを捨てること自体の実践は簡単ですが、勝利目前に迫っている中でセットを捨てるという判断は取りにくい選択肢ですし、セットを捨てて負けた場合、批判にあう可能性もあります。(実際には試合に勝ちましたが、「捨てる」という判断に、少しばかり批判の声もありました。)
それでも、冷静な判断が功を奏して、勝敗をかけた最終セットを錦織選手がとることができました。
この試合での勝利は、彼の自信にも大きくつながったのではないかと思います。
この後、彼は「訓練」によって基礎体力を強化し、課題を克服することでトッププロまでのぼり詰めることができたのです。
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錦織圭選手から学ぶ上手な生き方のヒント(課題を克服するための「工夫」と「訓練」)
さて、私はこの試合と、この試合から飛躍していく彼の姿をみて、生き方におけるヒントを残してくれたのではないかと思っております。
それは、課題を克服するためには、「工夫」と「訓練」が大事だということです。
HSP(≒繊細・敏感な性格)の方をはじめとして、社会を生きづらいと感じている人は、自己評価(自己肯定感)が低い傾向にあります。このことに関しては、本で以下のとおり述べられております。
自己評価が低い人は他人と比べたくなります。
(中略)
しかし、比較するほど他人がすごく見え、自分がダメに見えて劣等感に苛まれるのです。
(中略)
過去の自分と比較して少しでも成長し、ありたい姿に一歩一歩近づくことで、等身大の自分も同時に愛せるようになるのです。
引用:古川武士(2018)『図解 マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣』ディスカヴァー・トゥエンティワン
私もHSPであるため、困難なことや苦手なことを前にするときの、辛い気持ちはよくわかります。
そして、劣等感も非常に強く、過去にパワハラを受け、うつ病になったこともあります。
だけれども、他人は絶対に自分を助けてくれません。
だからこそ、私は、自己評価(自己肯定感)を高めるための大前提として、「自分の過去と比較する」ということは、劣等感から自分を解放することができ、非常に重要だと考えております。
このことで、自分自身の洗練に前向きになることができます。
その上で、私の生活に息を吹き込んでくれたのが、「工夫」と「訓練」でした。
恐らく、困難なことや苦手なことに悩んでしまう方の多くは、自分の今の能力で「工夫(≒戦略)」無しに挑んでいる方がたくさんいるのではないかと思います。
しかし、「工夫」は実践が簡単なものも多く、学んだ瞬間に今までより上手に戦えることもあります。
要は、「もう少しズルをして、戦えるのではないか?」ということを言いたいのです。
それと、やっぱり錦織選手をトッププロまで引き上げた、基礎体力増強のための「訓練」も大事です。
生き方においては、苦手なことや困難なことに慣れるための「訓練」に言い換えられると思います。
仕事や私生活において、苦手なことや困難なことに敢えて回避せずに、挑戦していくことで、嫌だと感じる度合いが少しずつ下げられると思います。
つまり、「工夫」は困難なことや苦手なこと自体の難易度を下げることができ、また、「訓練」は困難なことや苦手なことに立ち向かうメンタルをつけることができるということです。
困難を克服(回避)するために、環境や相手を変えるという選択肢もありますが、これは実践のハードルが非常に高くなります。
本ブログのコンセプトにも記載しておりますが、私は、HSPの方にとって幸せな生き方や働き方を実現するために、「①自分の習慣の変革」と「②苦手なことの訓練」が重要だと考えております。
言い換えると、これらは「工夫」と「訓練」のことを指しております。(※本ブログのコンセプトは、以下の「プロフィール・ブログ紹介」を参照)
例えば、私はHSPであり、マルチタスクが非常に苦手でした。
しかし、todoリストを工夫することで、苦手を緩和することができました。
また、苦手なマルチタスクに対する訓練も兼ねて、休日に敢えて予定をたくさん詰めるようにしています。(※todoリストの「工夫」に関する詳細は、以下の記事を参照)
最後にまとめると…
大事なことは、まず、自分の洗練に前向きになれるように「他人と比べるのではなく、過去の自分と比べる」ようにすることです。
その上で、「工夫」と「訓練」を重ねることで、私は少しずつ自分の人生を幸せに導いてくれるのではないかと考えています。
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おわりに
2018年の全仏オープンが現在開催中ですが、残念ながら、錦織選手は4回戦に敗退し、ベスト16で大会を終えました。
敗退はしたものの、初めに主導権が取られていた中で、リズムを持ち直し、主導権を取り直した瞬間があり、感動的な試合でした!
是非、この後のウィンブルドンでは、優勝を目指して頑張ってほしいところです。
ところで、上記に紹介した2008年の対フェレール戦から10年経ったと考えると、非常に感慨深いものがあります。
ついこの間のような試合に感じますが、時のスピードは年々上がっており、危機感を感じるばかりでございます。一日一日の密度が高まるように、今後も、努めていきたい次第です。
さて、今回の記事はこの辺で終わりとしたいと思います。
是非、興味がありましたら、他の記事も見ていただけると幸いです!
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