生きづらさを改善したいHSPの人は誰の情報を信じれば良いか?
HSPとは、生まれつき5人に1人は当てはまる、繊細で敏感な気質の人を指します。(HSPの詳しい解説は、こちらからご覧ください。)
そして、HSPの人は生まれつきの気質がゆえに、”生きづらさ”を感じやすいといわれています。
さて、最近はHSPの認知が広がり、私が発信をし始めたときに比べて、多くの方が発信をするようになりました。
ただ、発信の数がかなり多いので、「誰の情報を信じればいいの?」と感じている方もいるかもしれません。
そこで、今回は、そのことについて詳しく解説したいと思います。
まずは、結論からお伝えします。
「自分の目的地(自分の目指す姿)に沿った道(情報)を案内してくれる人を信じるべきです。ただし、誰かひとりの意見を盲信するのは危険です!」
ということで、早速、解説に移ります。
ぜひ、最後までご覧ください!
この記事の目次
HSPの情報を受け取るにあたって大事なことは?
(1)一番大事なのは手段ではなくて、目的地(自分の目指す姿)!
HSPの人は、きっと多くの方が、生きづらさや悩みをきっかけに「自分がHSP」だと知ったのではないでしょうか?
そして、本ブログを見ている方は、仕事や私生活での悩みを乗り越えたいという思いを持つ方が多いのではないかと思います。
さて、最近はHSPという言葉が認知されてきて、色んな方が色んな発信をされるようになりました。
そんな中で、情報の受け手として、「誰の情報を受け取ればいいのだろうか?」と困惑されている人も多いのではないかと思います。
そして、人によっては、全く逆のことを主張していることだってあります。
それでは、情報を受け取るにあたって大事なことはなんでしょうか?
それは、自分の目的地(自分の目指す姿)を、絶対に忘れないことです。
言い換えると、「生きづらさを解消した後の姿」をイメージし続けることです。
なので、「誰の情報を信じれば良いのか?」という点で言えば、目的地に沿った道(情報)を提供している人を信じるべきだと言えます。
HSPについて、精神科医の人・福祉関係の人・当事者の人・非当事者の人など、色んな立場の人が発信するようになりました。
そして、発信者の中でも知名度が高い人も出てきています。
でも、人によって、目的(目指すところ)は違います。
例えば、私はこのブログでは、皆さんの「自立(自分の力で生きていく)」につなげることを目的地において、情報を発信しています。
ということで、一番大事なことは、自分の目的地が合致しているのか…ということなのです。
地図を思い浮かべてみれば、分かりやすいと思うのですが、いくら知名度が高い人が紹介する道(情報)であっても、目的地と合っていなければ、自分の目指す姿と遠ざかることになります。
なので、大事なのは、「誰が発信している情報なのか?」というよりも、「この道(情報)は、目的地(自分の目指す姿)に近づけるのか?」ということのほうが大事だと言えます。
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(2)色んな人の情報を取り入れれば、現在地(いまの自分)が分かる!
さて、先ほどまでは、情報を受け取るにあたって、目的地(自分の目指す姿)に向かうのを意識することが大事だと述べてきました。
ただ、その一方で、生きづらさを抱えている人は、自分の現在地を認識していない人が多いと思うのです。
言い換えると、「自分自身のことを正確に捉えられていないから、何をすればいいのかわからない。」という人も多いのではないかということです。
現在地が分からないと言うことは、目の前にある道(情報)が、自分の目的地(目指す姿)につながっているのか分からないということです。
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そのため、私がオススメするのは、”色んな人が”発信する道(情報)で、実践できそうなところから、やってみることをオススメします。
ここでポイントなのは、”色んな人が”という部分です。
というのも、自分の現在地が分からないまま、誰かひとりの意見を盲信してしまうと、それが本当に自分の目的地につながる道なのか分からないからです。
また、最近はHSPという名前を使って、宗教やビジネスの勧誘も多いと聞きます。
なので、”色んな人が”発信する道(情報)を、受け取ることが大事だと思っています。
そうすることで、客観的に物事が見えてきて、自分の現在地も見えてくるのです。
ただ、たまに、「AさんとBさんで言ってることが違くない?どっちが合っているの?」ということがあります。
そこで、大事なのは、先ほど述べた目的地(自分が目指す姿)なのです。
もし、その2人が一見違うことを言ってたとしても、目的地が同じであれば、自分にとっては2人とも正しいと言えるのです。
地図で例えると、目的地に行くためには色んな道があり、たまたま2人は違う道を案内していたということなんです。
だから、自分の目的地(目指す姿)が一致しているのであれば、2つの道とも歩んでみて、自分に合っている方を選択すればいいのです。
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たまに、「この人が言うことは合っている」「この人が言うことは間違っている」という感じで、相手を見て情報を信じるかどうか決める人も見受けます。
そして、HSPの情報に限らずですが、「自分が間違っていると思う意見」に激しく批判したりする人も見受けます。
だけど、大体の意見の対立は、目的地(目指す姿)は一緒なのに、選んだ道が違うだけと言うことが多いのです。
私は、仕事や私生活でも、他人と目的地が違うのであれば、徹底的に話し合うべきだと思っています。
だけど、せっかく目指すべき目的地が同じなのに、選んだ道が違うだけで口論になったり批判したりするというのは、非常に勿体ないですし、誰も得しないと思うのです。
少し脱線してしまいましたが、何故こんな話をしたかというと、「自分で何も考えずに感情的に誰かを批判する」ということは、自分を見失うことにつながるからです。
ここでは、自分の目的地を知るだけでなく、自分の現在地を知ることも大事だと述べましたが、自分の現在地を知るためには、自分のことをありのまま受け入れる必要があります。
そのためには、客観視やメタ認知の能力を鍛えることが必要です。そして、これらを鍛えることで、「生きづらさ」の改善にもつながります。
以前、動画で「自己肯定感を高めること」の本当の意味と、客観視やメタ認知の能力を鍛える方法について、Youtubeで解説しましたので、ぜひこちらもご覧ください!
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HSPの人が生きづらさを改善する方法とは?
(1)自分の言動や意識を変える(心理学情報・カウンセリングなど)
ここまで、「HSPの人は誰の情報を信じれば良いのか?」ということをお伝えしてきました。
ただ、ちょっと抽象的なお話をしてきましたので、実際にHSPの生きづらさを改善する具体的な方法を3つお伝えします。
というより、生きづらさを改善する方法は、この3つしかありません。
HSPに関する活動をされる方は、たくさんいらっしゃいますが、おそらくこの3つの方法のどれかを提供しているということで分類できるのではないかと思います。
生きづらさを改善するための1つ目の方法は、自分の言動や意識を変えることです。
具体的には、心理学情報を本やインターネットなどで学んで実践してみたり、カウンセリングを受けてみたりすることが挙げられます。
まさに、私は発信者の一人として、こうした情報を提供しています。
つまり、先ほどの抽象的な言い方で考えてみると、「私(本ブログ筆者)は自立という目的地に向かうための、心理学情報など(道)を発信している。」と言えるのではないかと思います。
こう考えてみると、色んな発信者がいる中で、その人の発信する情報の特徴などがわかりやすくなるのではないかと思います。
これに関連して、心理学をもとに自分の言動や意識を変えるという意味では、最近、気合いを入れた記事を書きましたので、ぜひ以下のリンクからご覧いただければと思います。
そして、私自身は、以前うつ病だったときに、カウンセリングに救われたことがありました。
実際に深い悩み事があるけど、カウンセリングに行くのはハードルが高い…と考えている人も多いのではないでしょうか。
これに関しても、以前に私の経験を踏まえて、カウンセリングのイメージや留意点を記事にしたことがあるので、ぜひ、こちらもご覧ください。
(2)共感されて自信をつける(交流会など)
生きづらさを乗り越えるための2つめの方法は、共感されて自信をつけることです。
こうした役割を担っているのが、HSPの当事者同士の交流会などが挙げられるのではないでしょうか?
私が以前、HSPについて発信していたとき、交流会の開催は指で数えるほどでした。
ただ、今では、全国いろいろなところで、交流会が開催されています。
交流会には、2つの意味があると思っています。
1つめの意味としては、当事者同士なので、「本来の自分の気質や性格のまま」でいられることです。
人は、仕事のときでも私生活のときでも、「猫をかぶる」とも言いますが、どうしても本来の自分の気質や性格を隠したまま、過ごさなければいけない場面も多くあります。
これ自体は悪いことではないのですが、HSPの方をはじめとして、どうしても「本来の自分のままでいられない」のが続くのは苦しいことなのではないでしょうか?
なので、本来の自分でいられる場所というのは、自分の心身を回復する意味でとても役立ちます。
こうした役割を、交流会では担っているのではないかと思います。
以前にこのことについて、詳しく記事で解説したことがあるので、気になる方はぜひ、以下のリンクからご覧ください。
生まれつきの気質や性格を乗り越えるために必要なたった一つのこと
また、2つめの意味としては、自分の悩みや意見を共感してもらえることです。
人間にとって、孤独感という感情はとてもツラいものです。
私も、うつ病だったときは、この孤独感という感情が本当にツラかったと思っています。
今思えば、自分自身で他者を拒否しており、また、周囲に共感してくれる人もいなかったということが、うつ病になったきっかけだとも思っています。
なので、胸を張って生きていくためには、「共感される」ということがとても大事なのだと思っています。
交流会の参加にあたってのメリットや留意点については、以前記事に詳しく解説したことがありますので、気になる方はぜひ、以下のリンクからご覧ください。
HSPや発達障害の当事者交流会で得られる2つのメリットとは?
(3)自分がいる環境を変える(転職など)
生きづらさを乗り越えるための3つめの方法は、自分がいる環境を変えることです。
具体的には、転職などが挙げられます。
以前に、転職などの経験があるHSPを対象にアンケートをとったところ、「働く環境を変えることで、以前よりも働きやすくなった」と答えた割合が、85%以上も占めていました。
このアンケートなどを踏まえ、これまで10回以上にわたり、HSPの働き方などに関する対談を実施してきました。
対談やアンケート結果については、以下のリンクからご覧いただけますので、気になる方はぜひ、ご覧いただければと思います。
【HSP対談vol.1】繊細な人が向いている仕事や職場の特徴
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おわりに
さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか?
最近、HSPの概念が広まってきたことに伴い、活動される方が本当に多くなりました。
なので、情報の受け取り手にとっては、「どれを信じればいいのか?」ということを迷っている方も多いのではないかと思います。
そこで、今回は、情報を受け取るにあたって、整理しやすくするための記事を書きました。
私自身も活動を広げられるように、最近は、カウンセリングについて勉強中です。
今年は、勉強することが多いので、少し発信する頻度が低くなるかもしれません。
ただ、さらに広い見識から、皆さんに情報をお届けできるように努めて参りますので、引き続き、本ブログを参考にしていただければと思います。
ということで、今回はこの辺で終えたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回も、よろしくお願いいたします!
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