気を遣いすぎて疲れるHSPの人がドライな一面を持つ方法とは?
繊細な性格のHSPの人は、他人に気を遣いすぎてしまい、日々疲れてしまいますよね…?
それは、「人に嫌われたくない」とか「人に迷惑をかけたくない」という気持ちが先行してしまうからだと思います。
でも、何とかして解決したいですよね!
私もそのひとりでした。
さて、解決法はどこにあるのでしょうか?
実は、あなたが普段苦手に思っている冷たい人にヒントがあるのです。
そう、あなたが他人に気を遣いすぎて疲れているのであれば、対応が冷たい人のような「ドライな一面」を持つべきなのです。
今回は、「ドライな一面」を持つための第一歩を説明したいと思います。
HSPの人がドライな一面を持つべき理由とは?
(1)HSPの人は気を遣いすぎて疲れてしまう
HSPの人は、繊細な性格を持つため、人との争いを好まない傾向にあります。
そのため、人に嫌われたくないという思いから、人に優しくし、気を遣いすぎてしまって疲れてしまいます。
でも、気を遣いすぎてしまうと、本来自分がやる必要の無い仕事が増えるうえに、誰からもありがたいと思われなくなります。
他にも、相手の成長を阻害し、自分以外にもデメリットをもたらす場合があります。
以前、このことについては記事にもまとめましたので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!
(2)ドライな一面を持てば気を遣いすぎてしまう自分を卒業できる
さて、気を遣いすぎてしまう人の多くが、他人に丁寧に接しなければいけないという思いが根底にあると思います。
でも、自分の時間や体力には限界がありますので、すべての人に丁寧に接していると、疲れ果ててしまいます。
こんな状態からは、一刻も早く卒業したいですよね?
そのためには、これまで自分に持っていなかった「ドライな一面」を持つことが大事です。
世間では、ドライな性格の人を「塩対応」といったり、「冷たい人」だといったり、とがめる風潮にあります。
そして、人の顔色をうかがいすぎてしまうHSPの人にとっては、こんなドライな性格の人が苦手だと感じている人は少なくないはずです。
でも、そんなドライな人に、自分を変えるためのヒントがあります。
本にはこう書かれています。
あなたの周りに「あの人、ドライだよなあ」という人はいませんか? もし、そういう人がいたらお手本にしてみましょう。(中略)
もしかしたら、察するのが得意なみなさんは、ついこういう人に振り回されてしまっているのかもしれませんし、こういうタイプの人を「苦手」と感じている人も少なくないのではないでしょうか。
(中略)
自分とタイプが違う人で、苦手に感じる人というのは、自分にとってとても大切なことを教えてくれるお師匠さんなのです。
なぜなら、「苦手」と感じるということは、自分が嫌って隠している部分を見せてくれている可能性が高いからです。(中略)
「時には冷たい態度をとることができる」ようになると、行動の選択肢が増えます。
根元裕幸(2018)『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』大和書房
これに関連してですが、苦手な人と接するのが疲れてしまう人もいるかと思います…。
苦手な人のいいところは参考にしつつも、うまく距離感を取ることも大事です。
以前に、このことについて記事にまとめましたので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!
人間関係に悩むHSPの人が苦手な人とうまく付き合うためのたった1つの方法は?
(3)ドライな性格の人の特徴や言動について
さて、ドライな性格な人を参考にするために、具体的な特徴や言動を考えていきたいと思います。
本には、こう書かれています。
・自分の意見をはっきり言う
・周りに関係なく自分の仕事が終わればさっさと退社
・上司に対しても物怖じせず、仕事を頼まれても忙しければ断る
・挨拶などはするけれど、会話からあまり感情がわからない
・職場の飲み会や歓送迎会などには参加しない
・職場ではちょっと浮いていて、時には疎まれている
・自分の世界を持っていて、あまり心を開かない
・他人にあまり興味を示さない
根元裕幸(2018)『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』大和書房
さて、恐らく、これをみたときに、苦手な人の特徴だなぁ…と思いつつも、羨ましいなぁ…と思う人もいるのではないでしょうか。
だけれども、特徴の一つとして、「時には疎まれている」と本に書かれているように、あなたが苦手な人はいつも得ばかりしているかというと、そうでもないのです。
だからこそ、HSPの人は、今の自分の繊細で心優しい性格を持ちつつも、新たにこういったドライな一面を持つことが大事なのです!
そもそも、既に持っている性格を捨てて、すべてドライな性格に置き換える…なんてことは不可能な話ですしね。
ちなみに、HSPの人の性格は、仕事においても不利なことばかりではありません。
以前に、このことについて記事にまとめましたので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください。
感受性が強すぎるHSPの人がするべき仕事での生きづらさの対処法!どうすればいい?
HSPの人がドライな一面を持つための第一歩とは?
(1)まずはメールを素早く短い文章で用件だけを送る練習をしよう!
ドライな一面を持つためには、とにかく普段の生活で、ドライな対応を実際にやってみることが大事です。
とはいえ、いきなり実践に入るのは、相手からどう思われるか分からないところもあり、怖いですよね…。
そのため、第一歩としては、負担の小さいコミュニケーションからドライな対応を取ることをオススメしたいと思います!
負担の小さいコミュニケーションの代表格は、文章だけでコミュニケーションを交わすメールが挙げられるかと思います。
まずは、家族・友人・恋人や会社内のメールにおいて、素早く短い文章で用件だけを送る練習をしてみましょう!
気を遣いすぎてしまうHSPの人は、相手がどう思うか気になってしまい、身近な人へのメールであっても、ついつい時間をかけて長い文章になりがちです。
でも、メールの受けた側の立場としては、そんなことを気にする人なんて少なく、一つのメールに時間をかけたとしても、時間も気力も無駄に終わってしまうことが多いです。
例えば、社内のメールでは、次の感じでメールを送ってみると良いと思います。
丁寧すぎるメールの例(悪い例) <件名> 【ご相談】作成をお願いしていた○○の資料の件について ●●様 お疲れ様です。ぽん乃助です。 先日、作成をお願いした○○の資料の件について、進捗のご確認をしたくご連絡をいたしました。 実は、スケジュールの関係上、XX月YY日までにすべての部門の回答を踏まえて社外に公表する関係から、提出をお待ちできる期限が迫っています。 そのため、当方の作業スケジュールを踏まえて、貴部からの回答を明日までにいただきたく考えております。 お手数おかけしますが、ご対応いただけますと大変幸いです。 後ほどお電話もいたします。どうぞ、よろしくお願いいたします。 ぽん乃助 |
素早く・短く・用件だけを伝えるメールの例(良い例) <件名> 【リマインド・〆明日】作成をお願いしていた○○の資料の件について ●●様 お疲れ様です。 先日、作成をお願いした○○の資料の件について、状況いかがでしょうか。 スケジュールの関係上、明日までに提出願います。 お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。 ぽん乃助 |
受け手側として、どちらが動こうとする気になるでしょうか。
実は、時間をかけずに文章を作った後者(素早く・短く・用件だけを伝えるメールの例)の方が、動く気になるのではないかと思います!
しかも、気を遣いすぎてしまうHSPの人は、メールの文章ができあがっても、誤字などが気になってしまい、何回も見直して、メールを送るのにためらってしまう人も少なくないはずです。
ですが、文章が短ければ、確認する部分も少なく済むはずです。
このように、まずはメールからドライになることを目指してみましょう!
(2)電話や対面でもドライな対応をやってみよう
さて、メールでドライな対応ができるようになったら、徐々に他のコミュニケーション方法でもドライな対応をしてみましょう。
具体的には、電話、そして対面でもドライな対応をやってみましょう。
電話ではリアルタイムで相手の声が、そして対面では相手の声に加えて表情も見えるため、ドライな対応をするのを少しためらってしまうかもしれません。
でも、敵意を見せなければ、相手が怒ることはほとんどありません。
笑顔を見せながら、メールと同様に、素早く・短く・用件だけを伝えると、相手の機嫌を損なわず、スムーズにコミュニケーションを交わすことができます。
ただ、謝罪するとき・交渉するとき・プレゼンするときなど、勝負時は最大限に気を遣わなければいけません。
こういうときのためにも、普段は気を遣うことを温存しなければ、自分の心身がしんどくなります。
また、ドライな対応をするときは、動揺しないことも大切です。
そのためには、場面に応じて型(かた)をつくると良いです。
「こういうときは、○○しよう」といったように、自分なりのルーティンがあると、変に気を遣うことが少なくなり、気疲れの度合いが小さくなります。
これに関連して、以前、自分が怒られたときに動揺しなくなるための方法を記事にまとめましたので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください!
HSPの人が怒られても凹まなくなるためのたった4つの方法とは?
まとめ
・HSPの人は、繊細な性格がゆえに、人に気遣いをしすぎて疲れてしまう傾向にある。 ・気遣いをしすぎてしまう状態から卒業するためには、自分にドライな一面を持つことが大事である。 ・そのための第一歩としては、家族・友人・恋人や会社内のメールにおいて、素早く短い文章で用件だけを送る練習をしてみると良い。 ・そして、電話や対面にも幅を広げて、メールと同じく素早く・短く・用件だけを伝えるようにすると、自分にドライな一面を作れるようになってくる。 ・ただ、この目的は、自分の性格をドライにするのではなく、ドライな一面を持つことなので、もともと持っていた心優しく他人に気遣える性格は大事にしよう! |
おわりに
さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。
おそらく、気を遣いすぎてしまう人の中には、「ドライな対応」をすることは相手を怒らせてしまい、悪いことなのではないかと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
でも、相手に用件がストレートに伝われば、変な前置きがあるよりも、スムーズにコミュニケーションがとれる場合もあります。
それと、普段から相手に気を遣いすぎてしまうと、なかなか意識的に言動を変えていかないと、ドライな対応を行うことはできません。
言動を変えることは勇気がいりますが、メールであればそんなに労力を使わずに対応を変えることができるので、ぜひ、第一歩を踏み出してみませんか?
さて、今回はこの辺で終えたいと思います。
もし、悩んでいる方にとって、少しでもお役に立てたのであれば、大変幸いです。
それでは、また次回も、よろしくお願いいたします!
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