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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

繊細で敏感な気質(HSP)は遺伝する?本当に5人に1人なの?

私(ぽん乃助)
今回は、「HSPが遺伝するのか?本当に5人に1人なのか?」ということについて、考察していきたいと思います。

 

 HSPとは、生まれつき5人に1人は当てはまる、繊細で敏感な気質の人を指します。(詳しくは、こちらから解説をご覧ください。)

 さて、今回はいつもと趣向を変えて、メンタルケアやライフハックから離れ、HSPそのものの理解を深めていきたいとおもいます。

 というのも、HSPの特徴は知られてきましたが、HSPのメカニズムについては知らない人も多いと思われるからです。

 最近はスピリチュアル分野でもHSPについて語られることが多くなったため(それ自体を批判するものではありませんが)、理学的根拠が薄くなってきており、HSPについて若干信頼性が薄くなってきていることは否めません。

 そこで、今回はHSPの原因と遺伝について、考えていきたいと思います。

 また、本当に「5人に1人なのか?」という点についても、考察していきます。

 ぜひ、最後までご覧ください!




 

HSPの原因は?遺伝するのか?

 さて、HSP(Highly Sensitive Person)という概念は、アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士によって提唱されました。

 そして、HSPの原因や遺伝について、エレイン・N・アーロン博士のホームページでは、研究に基づき下記のとおり述べられています。

In the scientific world, the trait is called “sensory-processing sensitivity” (SPS). If you use Google Scholar to search for this term, with quotes around it, you will see several articles there as you scroll down through other uses of the term in science. If you look at the fine print, you will see how many have cited each article and can look at those, too.

(略)

All still agree that it is a temperament trait, meaning it is “constitutionally” or “biologically” based. (In other words, it is mostly genetics, plus some prenatal or perinatal environment, so they usually avoid the term innate or inherited.) Temperament is estimated to account for about 40% of personality. And actual personality—which is temperament plus environment—determines the rest. So this is a temperament trait, and found in a minority, usually about 20%, due to negative frequency dependence (see Max Wolf, Leibniz-Institute, who has published extensively on this), and about environmental sensitivity.

(略)

Now we have more new names, since 1996, because more are studying it and understand the trait better: “differential susceptibility” to both positive and negative environments (Belsky and Pluess),” “psychobiological reactivity (Boyce),” “biological sensitivity to context” (Boyce and Ellis, which holds that some but not all sensitivity arises, due to a plasticity gene, in the first weeks of life depending on the stressfulness of the environment), and “vantage sensitivity” (Pluess). “Sensitivity” seems to provide an umbrella that captures well the underlying innate survival strategy behind the trait, a tendency found in the immune system as well as the central nervous system, and not only in humans but in over 100 animal species, from fruit flies and fish to birds and dogs. This strategy is to process information thoroughly before responding.

Finally, there are names for genes that are now being used as equivalents to all the other terms above because of the enormous similarities between those with the trait and those having certain genetic variations, in particular, the “short-short” but not “short-long” or “long-long,” of the serotonin transporter gene or 5-HTTLPR. There will definitely be other genes that determine the trait, but this is real progress away from questionnaires.

引用:The Highly Sensitive Person「FAQ」(アクセス日:2019年8月19日)

 さて、英語では理解が少し難しいため、日本語に要約してまとめますと…(私は英語が苦手なため、理解が間違っている部分があれば、ご指摘ください。。)

・HSPの敏感な性質は科学分野だと、「SPS(感覚処理感受性)」と呼ばれている。

・これは気質の一つであり、主に遺伝によって決まる。気質は人格の40%を占めている。

・HSPの気質は、人間だけでなく、100を超える動物種に傾向が見られる。

・HSPの気質は、特定の遺伝子の変異によって生じる。その遺伝子のひとつがセロトニントランスポーター遺伝子であり、セロトニントランスポーター遺伝子の中でもSL型・LL型ではなく、SS型を指す。

 これは色んな本で言われていますが、HSPの「リスク意識の強さ」は種の保存にとって必要なため、人間に限らず、多くの動物の一部がHSPの気質を持っていると言われています。 

 そして、上記から分かるのは、HSPの気質は遺伝の要素が大きいということもわかります。

 ただ、特定の遺伝子の変異によってHSPの気質が生まれ、その遺伝子のひとつがセロトニントランスポーターということは、あまり聞き慣れないのではないでしょうか。

 そもそも、「セロトニントランスポーターってなんだ?」って感じですよね。笑

 それでは、セロトニントランスポーターについて、ご説明していきたいと思います。

セロトニンは、「安心ホルモン」とも呼ばれ、多く分泌されているとリラックスしたり満ち足りた気持ちになり、逆に少ないと不安を感じやすくなるとされています。

(略)

セロトニンは神経細胞から分泌され、次の神経細胞の受容体に結合してシグナルが伝わっていきますが、分泌されたセロトニンのなかには余ってしまうものもあります。神経細胞のなかには、この余ったセロトニンをもう一度リサイクルして使いまわすためのたんぱく質があり、これを「セロトニントランスポーター」といいます。

セロトニントランスポーターの量は遺伝的に決まっており、人によって違います。多い人は、セロトニンをたくさん使いまわすことができますから、多少のリスクがあってもあまり気にせず、楽観的で大らかな振る舞いをする傾向があります。逆に少ない人は、不安傾向が強く、いろいろなリスクを想定して慎重になる人も多いようです。

このセロトニントランスポーターには、多くつくろうとするL型の遺伝子と、少なくつくろうとするS型の遺伝子があります。これらの組み合わせで、その人の持つセロトニントランスポーターの量が決まります。人間には遺伝子が2セットありますから、セロトニントランスポーターのタイプは、LL型、SL型、SS型と3種類に分類されます。

引用:中野信子(2019)『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』小学館

 先ほどは、セロトニントランスポーターのSS型の突然変異が、HSPの気質が生じる一要因であることを述べました。

 そして、セロトニントランスポーターのSS型を持つ人は、不安傾向が強く、いろいろなリスクを想定して慎重になりやすい性質があることがここでわかると思います。

 また、SS型を持つ人は、空気を読む傾向が強いそうです。

 既に察しが良い人ならお気づきの人もいらっしゃると思いますが、なんとなくHSPの傾向に似ていませんか?

 このSS型の突然変異などが、HSPの気質を生むというわけです。

 ということで、遺伝子のお話まで詳しくしてきましたが、ここまででHSPの原因が何となく見えてきたのではないでしょうか。

 また、セロトニントランスポーターの量は遺伝的に決まっていますので、HSPの気質についても、遺伝に左右されるということも言えるのではないかと考えられます。

 

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HSPは本当に5人に1人なのか?

 アーロン博士の研究では、どの国でも15~20%程度の割合でHSPがいることが述べられています。

 そのため、5人に1人がHSPがいるということは、HSPを知る人においては周知の事実として考えられています。

 ただ、先ほどHSPの気質の原因として述べたセロトニントランスポーターのSS型について、人口に占める割合は国によって大きな差があるのです。

セロトニントランスポーターを少なくつくろうとするS型の遺伝子について、世界29か国でどのくらいの割合分布になるかを調査したデータがあります。その結果、日本人はS型遺伝子を持つ人の割合がもっとも多く、唯一80%を超えていました。例えばアメリカの場合ですと、S型の割合は43%、残りはL型でした。

引用:中野信子(2019)『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』小学館

日本人アメリカ人
SS型68.2%18.8%
SL型30.1%48.9%
LL型1.7%32.3%

出典:クラウス-ピーター・レッシュ(1996)「サイエンス」、中村敏昭(1997)「アメリカン・ジャーナル・オブ・メディカル・ジェネディスク」

 そう、実は上記から分かるとおり、日本人はHSPの気質の要因の1つである、セロトニントランスポーターのSS型を持つ人が多いのです。

 アーロン博士は、「セロトニントランスポーター以外にもHSPの気質の要因となる遺伝子は間違いなく存在する」と述べられているものの、HSPを形作る要因をセロトニントランスポーターが大きく占めているのであれば、日本においては「HSPは5人に1人」よりも多い可能性があるというわけです。

 さて、余談になりますが、日本は島国で無宗教と言うこともあり、「普通」や「世間」というものが大事にされています。

 さらには、遺伝子の観点で見ても、「普通」や「世間」を気にするセロトニントランスポーターのSS型が日本人には多いことがわかりました。

 「普通」や「世間」が大事にされる社会は、「常識」という暗黙の了解でスムーズにコミュニケーションが通じるなどのメリットがありますが、デメリットもあります。

 例えば、文献によっては、「普通」や「世間」から外れた(と思われる)人を過剰に排除しようとする力が働きやすいと指摘されることもあります。

 そう、いわゆる「いじめ」が発生しやすいという状況が、日本人の遺伝子的にも考えられるわけです。(これに関連して、以前にHSCの不登校について考察したことがありますので、気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください。)

 

 

 また、日本の働き方改革があまり進んでいないのも、「周りと合わせる」という意識が強く働いているからなのかもしれません。(これに関連して、以前にHSPの人が保守的な社風の会社が合わない理由を考察したことがありますので、気になる人は、ぜひ以下のリンクからご覧ください。)

 

 

 その一方で、社会情勢が変わってきている今、日本は成長が鈍くなってきており、多様性を受け入れる重要性が問われています。

 だからこそ、何となく目に見えないけれども、人間関係において「生きづらい」と言う声を、昨今はよく聞くようになったのではないかとも思えます。

 数字で見ても、日本の世界の幸福度ランキングは低い(2019年は58位で、先進国の中 では最悪クラス)状況にあります。

 そんな状況の中、やはり、社会としてもっと「幸せ」ということについて、もっと真剣に向き合わなければいけないのだと思います。

 そして、生きづらいと言われるHSPの1人である私として、HSPが少しでも生きやすく・働きやすくなるような方法を、今後も考えていきたいと思います!

 

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まとめ

●HSPの原因は?遺伝するのか?

・HSPの気質は、特定の遺伝子の変異によって生じる。その遺伝子のひとつがセロトニントランスポーター遺伝子であり、セロトニントランスポーター遺伝子の中でもSL型・LL型ではなく、SS型を指す。

・セロトニントランスポーターの量は遺伝的に決まっており、人によって違う。量が少ない人は、セロトニン(安心ホルモン)をたくさん使いまわすことができず、不安傾向が強く、いろいろなリスクを想定して慎重になる人も多い。

・セロトニントランスポーターには、多くつくろうとするL型の遺伝子と、少なくつくろうとするS型の遺伝子がある。これらの組み合わせで、その人の持つセロトニントランスポーターの量が決まる。人間には遺伝子が2セットあるため、セロトニントランスポーターのタイプは、LL型、SL型、SS型と3種類に分類される。

・セロトニントランスポーターの量は遺伝的に決まることを踏まえると、HSPの気質は遺伝に左右されるということも言えるのではないかと考えられる。

 

●HSPは本当に5人に1人なのか?

・HSPの気質の原因であるセロトニントランスポーターのSS型について、人口に占める割合は国によって大きな差がある。

・特に日本は、セロトニンを少なくつくろうとするS型の遺伝子を持つ人が多く、日本人の多くがSS型に当てはまる。

・HSPの提唱者であるアーロン博士は、「セロトニントランスポーター以外にもHSPの気質の要因となる遺伝子は間違いなく存在する」と述べているものの、HSPを形作る要因をセロトニントランスポーターが大きく占めているのであれば、日本においては「HSPは5人に1人」よりも多い可能性がある。

・また、日本の幸福度が低い要因のひとつとして、この遺伝子が起因している可能性もあると考えられる。

 

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おわりに

 さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。

 今回は、メンタルケアやライフハックから少し離れ、HSPについて深掘りしてみました。

 冒頭にも述べたとおり、HSPの認知が広がってきた一方で、理学的な観点が薄くなってきており、その信頼性が薄くなってきているため、改めてHSPのメカニズムについて考えてきました。

 今回の記事で、セロトニントランスポーターの各タイプについて、人口に占める割合は国によって大きな違いがあることを述べました。

 メンタル分野に限らず、日本では欧米式を取り入れる例がよく見られます。

 でも、なんとなく受け入れられなかったり、うまくしなかったりするのは、遺伝子の違いも要因のひとつとして考えられるのではないかと思いました。

 ということで、今回は少し話が大きくなってしまいましたが、この辺で終えたいと思います。

 それでは、また次回も、よろしくお願いいたします!

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プロフィール

 

こんにちは、ぽん乃助と申します。

 

敏感で繊細なHSPの人にとっての働き方戦略を本気で考えるアラサーの企業戦士です。

 

社会人1年目の時にパワハラを受け、うつ病になってしまい、その時を境にメンタルヘルスや心理学の分野に興味を持ちました。

 

HSPの仕事の悩みや適職、特徴や長所を活かした働き方、疲れやすさの改善や休み方、発達障害や内向型との違い、HSS特有のツラさと生き方戦略など…

 

あらゆる観点から、HSPの人が働きながら「生きづらさ」を残り超えるためのヒントを、本ブログやTwitterを通じて発信しています!

 

 

 

 

 

 

 

 

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