憂鬱な気分を吹っ飛ばす2巻以内で完結する漫画5選!
皆さん、こんにちは。ぽん乃助です。
さて、今日のご気分はいかがでしょうか。もしかすると、見ていただいている方の皆さまの中には、憂鬱な気分を抱えているいる方もいるかもしれません。
今日はそんな方に向けて、憂鬱な気分をポジティブに変えてくれる漫画を5つご紹介したいと思います!
漫画をあまり読まない方も多いと思いますので、今日はそんな方にとっても読みやすいような、2巻以内で完結する漫画を5つ選んできました。
早速、ランキング形式でご紹介したいと思います。(お気に入りの漫画なので、一部を除き、自分で写真を撮りました。笑)
この記事の目次
第5位 月曜日の友達/阿部共実(全2巻)
【あらすじ】
みんなが少しずつ大人びてくる中学1年生。そんな中であどけなさが抜けない女子・水谷茜。
水谷はひょんなことから「俺は超能力が使える!」と突拍子もないことを言う同級生の男子・月野透と校庭で会う約束をする。決まって月曜日の夜に。
大人と子供のはざまのひとときの輝きを描く、まばゆく、胸がしめつけられるガールミーツボーイ物語。
阿部共実、最新作にして最高傑作、誕生!
阿部共実の漫画と言えば、人間関係の闇を描き、狂気的で心をえぐるような短編ストーリーが多い作者です。
そのため、鬱々としている内容が多く、かわいくて読みやすい作画ながらも、読者にトラウマを残すような作品が多いです。
そんな作者が描く作品であるため、思春期に突入する中学生の心の複雑さや人間関係のゆがみの描写が非常に上手です。
一方で、この作品はこれまでの作風とは打って変わり、前半の不穏で鬱々とした雰囲気を、最後には一気にポジティブに変えてくれます。
中学生の男女の交流を通じた、成長の物語。中学生のあのときを思い出すような、一作。
ぜひ、ご覧あれ!
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第4位 パンティストッキングのような空の下/うめざわしゅん(全1巻)
【あらすじ(本漫画内の『唯一者たち』)】
幼女への強制わいせつで補導された過去があり、今でも密かにガチロリ道を生きる洋一。
フレンドリーなバイト先で、イタいくらいに屈託のない幼なじみのルイちゃんに再会。
簡易で哲学的な会話の応酬が読者をも癒し、ハッピーじゃないけど暖かい読後感を残す。
毒の強い短編集作品ですが、最後の物語となる『唯一者たち』が、憂鬱な気分をポジティブに変えてくれる強い力を秘めています。
かつて女児暴行で補導された男が、そのトラウマで精神病に悩まされており、半ば人生を諦めている…。
そんな男が、幼なじみの女性に再会し、交流を通じて徐々に希望を見いだしていくのが、こちらも勇気づけられた気持ちになります。
あらすじのとおり、「イタいくらいに屈託のない幼なじみ」の表現のとおり、この女性キャラが非常に魅力的であり、主人公男性を通じて、読者の心の中にもある卑屈さが、自意識過剰であると言うことを感じさせてくれます。
そして、なんと言っても、トラウマを乗り越えるためには、そのトラウマから逃げるのではなく、立ち向かえるようにならないと、幸せを見いだせないということを暗喩する描写が非常に心が打たれます。
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第3位 学校へ行けない僕と9人の先生/棚園正一(全1巻)
【あらすじ】
鳥山明先生と出会い、少年は生きる希望を見つけた。小~中学校時代、不登校だった著者の実体験を基にした物語。学校へ行けない日々、「9人の先生」との出会いと別れを通じて、喜び、傷つきながら成長していく少年の姿を描きます。
小~中学校の不登校時代の心理描写が非常にリアルであり、父親に「育て方を間違えたな」と言われたときの情景や、精神的に病んでいるときの「夢に出てくる黒いオジサン」といった表現が、自伝ならではのものだと思いました。
作者の幼少期のときに、何事もネガティブに見えてしまっていたという感覚が読者にも伝わってきます。特に、人気者だった親友が没落したときに心の中で喜ぶ描写は、嫌でも共感してしまい、自分の心の根暗な部分がえぐられる気分になります。
そんな作者が、『ドラゴンボール』などの作者として有名な鳥山明先生との交流を通じて、夢中になれるモノを見いだし、最後には漫画・イラストの職を手につけて、自立するところまでを本作では描かれます。
どんなつらい人生でも、光が照らされるということを感じさせてくれる…そんな、自分自身を勇気づけてくれる一冊です。
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第2位 僕は問題ありません/宮崎夏次系(全1巻)
【あらすじ】
間違いだらけでも好きだよ、と世界(キミ)は、僕に、言う。淋しい「一人」と「一人」が出会い、人生は輝き出す。生きていく淋しさを抱えた、すべての人の心に虹をかける短編八編を収録。
宮崎夏次系の漫画と言えば、芸術的でありながらもかわいさを感じさせるような読みやすい作画ですが、ストーリーの内容は非常に過酷なものが多いです。
セリフが必要最小限でありながらも、SFチックに描かれるこの世界観に重厚さを感じさせるのは、この作者のすごいところでもあります。
さて、今回紹介したこの作品は、過酷な環境やいままでの人間関係から生まれた負の感情から抜けだし、「新たな一歩」を踏み出す瞬間が、各話で描かれる短編集となっています。
どんな人でも生きている中で、寂しかったり、苦しかったりする出来事に立ち会うことが多いと思いますが、希望ある未来に向けて決意する瞬間はあまりに美しく、その瞬間があるからこそ人は生きられるのだと感じさせてくれます。
自分が憂鬱な気分になったときに、つい手に取ってしまいたくなる…そんな作品です。
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第1位 スキエンティア/戸田誠二(全1巻)
【あらすじ】
灯がともる。涙があふれる。『世にも奇妙な物語』にてドラマ化された一編を含む、名手の傑作ヒューマンSFシリーズ!
街がある。その街には、「スキエンティア(科学の女神)」と呼ばれる像が掲げられた超高層タワーが立っている。ひときわ高く、あたかも人々の営みを見つめるように。主人公はその街に生きる彷徨える者たち。彼らは今日も、己の人生を一変させたいと願い、「禁断の科学」にすがる…
生きることに希望を見いだせない女が、車椅子の老婆に身体をレンタルする『ボディレンタル』
飲ませた相手に必ず惚れられるクスリ『媚薬』
母親が死んだ娘のクローンを育てる『クローン』
愛が見えると噂のドラッグを女子高生が求める『ドラッグ』
それを使うと誰もが「天才」になれる『覚醒機』
ほか、全7編を収録。
堂々の(個人的な)1位作品はこれです!
この作品のテーマは、「生きることへの執着」にあります。
物語の舞台は少し未来で、人の思考・感情を操れる装置があったり、人工知能が発展していたりして、それらのSF要素がリアリティあって面白いのですが…。
ただし、あくまでそのSF要素は伝えるための手段に過ぎず、「人間が生きるということはどういうことなのか?」ということを心に響かせてくれる一冊です。
短編集であり、どの作品の主人公も憂鬱な悩みを持ちながら、最後には人間的に成長し、希望に照らされる。
そんなストーリーを見ていると、自分自身も明日から全力で生きたくなる。
まさに、憂鬱な気分をポジティブに変えてくれる一冊です。
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さいごに
さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。
私は、漫画が好きな人だけでなく、ぜひとも、これまで漫画をあまり読まなかった人にも読んでほしいと思っています。
実は、私自身も小さい頃はあまり漫画を読まず、社会人になってから読むようになりました。
元々は娯楽の1つとして甘く見ていたのですが、実際に読んでみると、自分の気分…そして、価値観までも変えてくれるような作品も多くあります。
そして、何よりも、読みやすいというのが利点です。
私も短編漫画から読み始めたということもあって、今回は私の読んだ中でも、「憂鬱な気分を吹っ飛ばす」というテーマで、短編漫画を5作品紹介しました。
もし、今回紹介した漫画の中で、直感的に「この漫画だ!」という作品がありましたら、ぜひご覧いただければと思います。
それでは、また次回も、よろしくお願いいたします!
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