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HSP働き方戦略室|明日から使える処方箋をあなたに。

【対談】HSPの人が働きやすい環境を考える#06

私(ぽん乃助)
「HSPと働く環境」をテーマにTwitterのスペースでお話しして得られた示唆について、まとめていきたいと思います。今回は6回目です。

 

 HSPの人は、繊細で敏感な気質を持つと言われます。(正確には、良くも悪くも環境の影響を受けやすい気質のことを指します。)

 HSPコミュニティの活動を積極的にされているばっしーさんと、「HSPと働く環境」をテーマとしたTwitterのスペースの第6回を開催し、HSPの方々に参加いただき、色々なご意見をいただきました。

 今回の記事では、大事だと思ったポイントについて、さらに深く考察していきたいと思います。



 

スペースでの対話を通じて学んだこと

(1)会社の中で相談する力

itsukoさん
悩んでいることがあれば、会社の中で相談する力が必要だと思っています。ただ、上司側の事情を察しすぎると自分の悩みを言いづらくなるし、自分の悩みばかりを言いすぎると面倒な人だと思われるし、バランスが難しいと思っています。

 

 私自身の経験も踏まえてですが、日々働いていて思うのは、「悩みを一人で抱えすぎない」ということが何よりも大事だということです。

 ただ、itsukoさんの仰るとおり、相手を気にしすぎると悩みを言えなくなってしまうし、逆に相手を気にせずに悩みを言いすぎてしまうと面倒な人だと思われるんですよね。

 このバランスはとても難しいと思っているのですが、恐らく、自分をHSPだと自認している人は、「相手の事情を気にしすぎて悩みが言えない」というほうに偏っている人が多いと推察します。

 なので、『些細な悩みも思い切り伝えてみる』ということを意識してみると、うまくいく人のほうが多いのではないかと私は考えています。

 あと、誰からどう思われようと、悩みを一人で抱えて孤立するよりはマシじゃないかと個人的には思っています。

 そして、相談する側としても「相談する力」は必要ですが、相談を受ける側の雰囲気もすごく大事だと思っています。

 だって、明らかに相談しづらい雰囲気があるのに、「相談しないのが悪い!」と言われても腑に落ちませんよね。

 以前、私はTwitterでこんなツイートをしました。

 組織的に忙しすぎる会社は物理的に相談しづらくなるのは当たり前なので、会社としても、仕事を徹底的に効率化していく意識が必要だと思います。

 また、相談を受けるベテランの立場の人もしっかり聞く姿勢を持たないと、組織の中で悩みを一人で抱える人が増えてしまうと思います。

 なので、相談する側もしかり、相談を受ける側も大事なんじゃないかな…と、私は思います。

ばっしーさん
これだけは譲れないと思う、会社に求めることはなんですか?

itsukoさん
雑談のある雰囲気がほしいと思います。

 

 実は、「雑談のある雰囲気」というのは、「悩みが話しやすい雰囲気」にも通ずる気がします。

 普通の会話の中で、何気なく悩みも話せるというのが、お互いにとって荷が重くないと思うんです。

 私は、相談する側だけが気を遣わなければいけないということが違和感に感じており、相談する側・相談を受ける側が双方で考える必要があるのではないかと考えています。

 

(2)何かを忘れられる時間の大切さ

ゆきまるさん
最近はキャンプにハマり、時計のない世界で自由にできて、笑顔になれるようになりました。日常から離れることや、人との緩いつながりができたことが、癒しにつながってます。

 

 私も『何かを忘れられる時間』というのは、とても大切だと思うんですね。

 Twitterでは「映画やゲームはストレスが溜まるという研究が出てるからやめた方がいい」とか、色んな意見を散見します。

 これに限らず、最近は「○○の研究では〜」みたいな話をよく聞きますが、実際に研究に携わったことがある人ならわかると思うんですが、たった一つの研究ごときで、個々人の最適なライフスタイルは規定できないと思っています。

 個人差もありますし、「習慣としてよくない」と言われることであっても、別の側面で研究してみたら、「良い効果があった」みたいな話も山ほどあります。

 その意味でも、他人に迷惑をかけない範囲なのであれば、『何かを忘れられる時間』を必要とする人は多いんじゃないかと思います。

ゆきまるさん
SNSでの人間関係も難しいと思う時があり、ストレスにつながることがあります。

 

 一方で、ゆきまるさんのこうしたお話を聞くと、頭から悩みが離れないことがあれば、距離を置くべきこともあると思っています。

 SNSは気軽に趣味などが合う人とつながれるという意味では面白いですが、それが四六時中悩みにつながるのであれば、好ましいことではないと考えます。

 これはSNSに限らず、趣味が趣味の範囲にとどまらずに悩みの種になってしまうのであれば、「程よく趣味と付き合う」という言葉に尽きるのではないかと思います。

 なので、『何かを忘れられる時間』も大事ですが、それ自体が悩みの種になってしまうのであれば、少し距離を置くということも必要だと考えます。

 

(3)義務的な配慮

ゆきまるさん
障害を持ちながら働くことに対して、義務的に配慮されている感じが気になることがあります。なんとなく、気を遣っていただいているというより、敬遠されているという感じがするんです。

 

 「この人には気を遣わないといけない」と思って配慮すると、おそらく、無意識的に顔がひきつる人が多いのではないかと思います。

 そして、「無理に気を遣われているなぁ…」とか、「なんとなく避けられているなぁ…」と思うと、孤立感が強くなってしまうんですよね。

 「どんな人であっても平等に接しよう」と言われることが多いですが、誰しもがバイアスを持っている中で、現実的ではないと思っています。

 私は以前、Twitterでこんなツイートをしました。

 この世の中では、分からないことを素直に認めずに、分かったふりして完全否定することが溢れています。

 でも、多分、相手のことを100%わかることは難しいと思うし、だからこそ分からないことは素直に認めて、『分かろうとする姿勢』を貫くことが、人と接する上で大事なんじゃないかと思います。

 それこそが、義務的な配慮を脱するための鍵であり、多様性の受容が求められるこの社会で、欠如していることなのではないかと私は思います。

 

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おわりに

 さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。

 今回は、ばっしーさんと一緒に開催した、「HSPと働く環境」をテーマとした6回目のTwitterのスペースを踏まえて、記事にまとめました。

 お話しいただいた方々・お聞きになっていただいた方々、貴重なお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。少しでも、参考になることがあれば、大変幸いです。

 今後も月1回程度の頻度で、ばっしーさんとスペースをやっていく予定ですが、次回は4月23日(土)19:30〜、YouTubeライブでばっしーさんと、これまでの振り返りを行う予定です。

 ぜひ、ご覧になっていただければと思います!

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プロフィール

 

名前:ぽん乃助

 

社会の荒波に揉まれ、猫の皮を被ることになった繊細な人間。世の人間たちの間では、繊細な気質のことをHSPと謳って色んな情報が溢れる中、猫の穿った目線で処世術のヒントっぽいことを呟く。猫パンチのない、穏やかな世界が好き。箱の中で生死を待つのではなく、箱の外に出ることを選択するシュレーディンガーの猫になりたい。

 

 

 

 

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